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3/21(水)キャプテンの一言

▼地球上で最も早く絶滅するだろうといわれていた
キタシロサイ、すでに3頭しか生き残っていなかった
が、ついにそのうちの1頭で唯一のオスの「スーダン」
が死んだとケニアのオルペジェタ自然保護区が20日
発表した。AFP時事などが伝えたもの。45歳の高齢
だった(サイの寿命は40年から50年といわれている)
ので、すでに繫殖能力は失っていたかもしれない。
高齢のメス「ファトゥ」と「ナジン」とともに暮らしていたが、
少なくとも自然の繁殖は不可能になった。
つまり事実上絶滅したといってもいいだろう。
アフリカの中央部に多く生息していたキタシロサイ
だが、中国やベトナムなどで漢方薬(二日酔いに
効くらしい)としての需要での乱獲や内戦でその数
を減らし2008年にはアフリカからキタシロサイが
1頭もいなくなってしまった。そこでチェコにいた
オスとメス2頭ずつをケニアに移住させて繁殖に
取り組んでいた。ただいずれも高齢だったことから
自然繁殖には至らなかった。しかし、完全に地球上
から姿を消してしまうかどうかは冷凍保存している
遺伝子を体外受精させ近縁種のミナミシロサイを
代理母として誕生されるというプランが残っている。
それでも10年近い期間が必要とされている。

▼キタシロサイは自然の中で生きていたものが
人の手によって絶滅寸前といっていいが、
ニュージーランドの南部にある無人島の
アンティポデス島では人によって持ち込まれた
ネズミが完全駆除されたという。時事通信によると
ニュージーランド自然保護局は21日、亜南極諸島
の一つにある世界遺産のアンティポデス島は海鳥
の貴重な繁殖地だが100年以上前に難破船に
よってネズミが持ち込まれ20万匹以上に膨れ
上がったという。そして島で繁殖している海鳥の
ヒナや卵を食い荒らしていた。このままでは生態系
が壊れてしまう危機に直面した政府は2年前殺鼠剤
延べ65万トンを空中散布した。そしてことし2月現地
調査を行った結果、ネズミの完全駆除を宣言した。
20万匹規模のネズミの駆除としては初めてのケース
ではないか。これも南極にほどほど近いという
地理的条件に絶海の孤島という組み合わせが
あってこその結果だったと思われる。ちなみに
ニュージーランドの世界自然遺産、亜南極諸島は
スナレス諸島、バウンティ諸島、アンティポデス諸島、
オークランド諸島およびキャンベル島からなっており、
アンティポデス島はアンティポデス諸島の中心の島
でロンドンのほぼ真裏(日本でいえばブラジルの
ようなもの)に位置するところから「足の裏」という
意味で付けられたらしい。

▼この世界自然遺産の島々には固有の5種を
含むおよそ40種の海鳥はじめ130種近くの鳥類
が生息する鳥の楽園だが、元々は海獣オットセイ
の一大繁殖地だったという。1800年、イギリス海軍
によって海図に名前が記されたアンティポデス諸島
はまもなくオットセイの毛皮漁で賑わった。島の付近
で沈没する船の数もそれなりにあり島で87日も避難
暮らしをしたという記録も残っている。こうした難破船
からネズミが島に入り込んだとみている。南極が近い
(それでもかなり遠い)こともありペンギンも暮らして
いる。マカロニペンギンの仲間で人間でいう眉毛が
長くとがったようにみえるシュレーターペンギンは
このアンティポデス島を含め世界遺産内の島にしか
生息していない。イワトビペンギンも生息しており、
飛べる飛べないに関わらず鳥類の楽園となっており
今回のネズミ完全駆除は快挙として世界の固有種
保護の見本になるだろう。

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