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3/16(金)キャプテンの一言

▼14日、車イスのの天才宇宙物理学者のスティーブン・ホーキング
博士がこの世を去った。76歳だった。その姿とは裏腹に発言は非常
に面白い。ブラックホールに関わる「特異点定理」や「蒸発論」は
難しいので置いておくことにする。まず人類は宇宙人と交信すべき
でない、という発言。根拠になっているのは地球に到達あるいは
接近できるほどの宇宙人は現在の地球人より優秀だとしていること。
その例えとしてコロンブスのアメリカ大陸発見(正確ではないが無視)
を上げ、先住民族ネイティブアメリカンがその後ヨーロッパ人によって
土地などを失い”征服”されてしまったとしている。これは正論で現在
の地球人は一番近いとされている恒星「ケンタウルス座アルファ星」
(ケンタウリA、Bおよびプロキシマ・ケンタウリとの3重連星)までの
わずかおよそ4・2光年先ですら何十世代もかけなければたどり着
けない。こうした宇宙での距離を考えれば地球に到達あるいは接近
することのできる生命体は猛烈に優秀ということになる。何を求めて
いるのかも分からない者?に気安く接触することは極めて危険が伴うだろう。

▼もう一つ、前記「ケンタウルス座アルファ星」へ超小型衛星「スター
チップス」を送り届け、惑星を観測して人類の移住の可能性を調べ
ようというブレークスルー・スターショット計画が2016年4月に発表
された。ロシアの富豪、ユーリ・ミルナーとともに記者会見したホー
キング博士はこの年、人類は1000年以内に地球以外の新たな惑星
に移住しなけれな絶滅するとの説を主張していた。この探査機「スター
チップス」は切手サイズの超小型で高速=秒速30万キロの5分の1の
速度、秒速6万キロで飛行しおよそ20年で「ケンタウルス座アルファ星」
へ到着するという。飛行エネルギーは地上から照射されるレーザーに
なっている。この計画にはフェイスブックのザッカーバーグCEOらの
資金提供を示していて2036年ごろに実施される予定だった。ただ
ホーキング博士の死によってどうなるかは未定だ。この2016年、
「ケンタウルス座アルファ星」のBの惑星について疑問が出ている。
「ケンタウルス座アルファ星」はケンタウリAとケンタウリB、それに
プロキシマ・ケンタウリという3つの恒星を形成する3重連星で、
ホーキング博士の発表のあと「B」の惑星は否定されたが「プロキシマ・
ケンタウリ」に新たに地球型惑星が見つかった。質量が地球の1・3倍
程度、しかも水の存在も可能性があるとされている。さらにプロキシマ
・ケンタウリは赤色矮星で今後4兆年も存在し続けるということだから、
太陽があと50億年で寿命となることに比べれば永久に近い数字となる。

▼その太陽の大気(コロナ部分を観測するためNASA=アメリカ航空
宇宙局=はことし夏に無人探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」を
打ち上げる。しかもこれまでになく接近してコロナや太陽風はじめ磁場
やプラズマなどを観測することになっている。太陽から第1惑星「水星」
までに距離はおよそ5791万キロ。「パーカー・ソーラー・プローブ」は
太陽におよそ640万キロまで接近する。そのため探査機はおよそ1370
度の高温に耐えられるよう分厚い炭素副素材で守られている。NASAでは
この探査機に載せるメモリーカードに名前を書き込みたい人を募集している。
ウェブサイトから名前とメールアドレスを入れて申し込むと太陽への
旅の参加証明書が発行される。興味のある人は灼熱地獄を想像してみては。

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