第91回 今こそ京都行こう!

出演者:大浦理子

一時期の私は、週に5日京都に居たので,そこは日常。
お寺も御所も町屋も鴨川もそれ以外の何もかも、手を伸ばせばすぐそこにあったので
特に驚くこともなく、有難がる事もなく当たり前として過ごしていた。

又その頃は、海外からのお客様も多く、どんどん街に観光客が溢れ観光地と言われる場所に
行こうものなら、人波に揉まれ、癒されるどころか逆に疲れる有様。
なので、用事が済むとっとと退散。
今思えば何と勿体無いと思うけど、その時の空気は自身をほっとさせる場所では無かった。

しかし、今回の新型コロナの影響で人が少ない京都は、本来のおっとりはんなりした空気感が戻り、のんびりとした
包み込むような場所に戻って何とも言えず心地良い。
五感が磨かれる様な気がする。
東京等に住む友人が京都に来ると深呼吸出来るんだと言っていた意味が今になってやっと
理解できる。シルバーウイークは今まで外出を我慢していた人々が京都に押し寄せていたみたいだけれど、まだまだゆったりと京都を楽しめる、もしかしたら最後のチャンスかもしれない。

今のうちに京都を堪能して、次は世界から京都に来るお客様をおもてなし出来るような自分になっていたいと思う。
(大浦理子)