1放送:2023年10月7日~11月18日 全7回
「浪華城焼打」朗読/中井和哉
土佐の脱藩浪人田中顕助ら八人は、長州急進派の高杉晋作に、大坂城に入る将軍徳川家茂を斬り城を焼き払うように言われた。顕助らは大坂の旅館で身を潜め計画を練るが、千屋金策ら三人は篤志家を探し同志を募るため、山陰へ遊説に出かけた。顕助は旅館の女と仲ができていて、この遊説に参加しなかった。
同志を募るために出かけた三人は、美作の酒屋で軍資金を求めたが、いざこざから酒屋に強盗が入ったと言いふらされ命を落とすこととなった。その後、旅館の女も尋問され、顕助は危険と感じ身を隠した。
幕末、もっとも多く血を流した集団の一つは土佐人であった。維新後よく言われた比喩がある。
「土佐の志士は、長州のミカン畑のコヤシになり、薩摩の藷畑のコヤシになった」。
●ナレータープロフィール
中井和哉(なかい・かずや)
11月25日生。兵庫県出身。声優。
主なアニメ作品:「ONE PIECE」(ロロノア・ゾロ)、「銀魂シリーズ」(土方十四郎)、「血界戦線」(ザップ・レンフロ)、「戦国BASARA シリーズ」(伊達政宗)、他多数出演
主なテレビ作品(ナレーション):NTV「スッキリ!!」、NTV「アッコにおまかせ」、TBS「爆報!THE フライデー」、CX「世界の何だコレ!?ミステリー」、 CX「すぽると!-MONDAY FOOTBALL-」、他多数出演
【公式HP】
https://www.aoni.co.jp/search/nakai-kazuya.html
中井和哉さん コメント
2放送:2023年11月25日(土)~12月23日(土) 全5回
「信九郎物語」朗読/小野大輔
信九郎は幼児の頃、関ヶ原の合戦の後に母親につれられ摂津の郷に流れ、祖父の百姓家で過ごすことになった。
信九郎が元服のとき、初めて長曾我部盛親の弟であることを知った。西軍だった長曾我部家は城地を没収され、兄の盛親は京都の寺子屋で子どもに教えて何とか食いつないでいた。十八になった信九郎は、寺にやられるか、作男で一生買い殺されるかという将来が嫌になり、侍になろうと思った。
のちに豊臣家の家来が信九郎をたずね、東西手切れの場合は大坂城に入城し豊臣家のためにお働きくださいと伝えた。大坂城へ入城の途上、信九郎の女、小つるは、危ない時は生き延びて自分の兄が住職をしている駿河の寺にくようにと言った…
●ナレータープロフィール
小野大輔(おの・だいすけ)
5月4日生。高知県出身。
『涼宮ハルヒの憂鬱』(古泉一樹)で注目を集める。声優アワード主演男優賞を過去2回受賞。 近年の代表作は『ジョジョの奇妙な冒険』(空条承太郎)、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』(古代進)、『おそ松さん』(松野十四松)、『進撃の巨人』(エルヴィン・スミス)など多数。
アーティストとしても活躍中。
【公式サイト】
http://daisukeono.com
【アーティスト活動公式サイト】
http://lantis.jp/artist/onodaisuke/
小野大輔さんのコメント
3放送:2023年12月30日(土)~2024年2月17日(土) 全8回
「馬上少年過ぐ」朗読/鈴村健一
「馬上少年過ぐ」半生を戦場ですごした伊達政宗が晩年に作った高名な詩の第一句である。
政宗(梵天丸)は容貌のため母於義(およし)に疎まれた。のちに弟竺丸が生まれ、於義は秀麗な竺丸に伊達家を継がせようと夫輝宗に訴えた。しかし輝宗は四十一の時、米沢城を十八歳の政宗に渡して伊達家を継がせ、輝宗は、於義、竺丸とともに小松城へ移った。奥羽では諸氏がひしめきあっていたが、伊達家は政宗の家督相続を披露し、大内備前守定綱が政宗のところへ祝いの挨拶に来た。大内備前守は世故に長け、あくがつよく、領地を拡大していた。のちに軍事衝突が起き、畠山右京亮善継が大内備前守に加勢した。政宗側の勝利となったが、右京亮が父輝宗に泣訴したため、政宗は降伏を許した。お礼のためと右京亮と家来が輝宗の陣所に入ったが・・・。
●ナレータープロフィール
鈴村健一(すずむら・けんいち)
9月12日生。声優。主なアニメ出演作に「黒子のバスケ」(紫原敦役)、「銀魂」(沖田総悟役)、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」(シン・アスカ役)、「宇宙戦艦ヤマト2199」(島大介役)など多数。ラジオパーソナリティ、舞台プロデューサー、アーティストとしても活動中。
第2回声優アワードでパーソナリティ賞とシナジー賞、第6回では歌唱賞、第10回では助演男優賞とパーソナリティ賞を受賞。YouTubeチャンネル「声優のかじり方」を好評配信中。
【公式HP】https://intention-k.com/profile/kenichi_suzumura
【公式X(旧Twitter)】@suzu__kensan
【公式YouTubeチャンネル】https://www.youtube.com/channel/UCrh5eIa0mYIuXpJQdB_Hxww
鈴村健一 さんのコメント
4放送:2024年2月24日(土)~3月30日(土) 全6回
「みょうが斎の武術」朗読/福山潤
幕末、土の上に五年も臥せていれば剣術の達人になれることを思いついた男、和州浪人・久富源五郎が大坂・鰻谷にいた。家主藤兵衛が橋の下で寝ていた源五郎を哀れに思い長屋に住まわせ、長屋の連中からは「みょうが斎はん」と呼ばれていた。
源五郎は、犬猫の動きから「天然自然流」という独自の剣法を編み出し、日中は土間で寝ていて、夜中になると屋根にのぼったり町中駆け回るという摩訶不思議な動きをするので、町内の治安は良くなっていた。
大坂に入ってきた薩摩藩は、大坂の商人から金を捲き上げ、さらに薩摩の威力を見せつけようと、薩摩剣士十人と大坂剣士十人による武芸仕合を企てた。藤兵衛は大坂の恥ならいいが鰻谷の家主の恥になるのは忍びないと、源五郎を五両で雇った。仕合が始っても、源五郎はなかなか現れなかったが、大坂側の負けが込んだところで・・・。
●ナレータープロフィール
福山潤 (ふくやま・じゅん)
11月26日生まれ。大阪府出身。声優。
<主な出演作品>
アニメ作品:「吸血鬼すぐ死ぬ2」(ドラルク) 「ちびゴジラの逆襲」(ちびゴジラ) 「事情を知らない転校生がグイグイくる。」(茜の父) 「ツルネ-つながりの一射-」(二階堂永亮) 他多数出演
テレビ作品(ナレーション):NHK「未来スイッチ」 NHK「ダーウィンの動物大図鑑はろ~!あにまる」 他多数出演
【公式サイト】https://www.blackship.jp/male/junfukuyama/
福山潤さんのコメント
5放送:2024年4月6日(土)~5月4日(土) 全5回
「狐斬り」朗読/置鮎龍太郎
因州鳥取藩の深尾角馬は、生涯国詰で二百石の馬廻役であったが、井蛙流という剣の流派を開き、藩の剣術指南役も及ばない刀術の名人であった。男ぶりは悪く「牛の角馬」というあだながあった。
久世長十郎なる諸国遍歴の兵法者が鳥取にやってきた。長十郎は角馬に仕合を申し入れたが、角馬は馬廻役でそもそも兵法で生計を立てていなかったので取り合わなかった。長十郎は角馬の道場を訪れたが、角馬の妻は長身色白で気品のある長十郎に惹かれていった。
夜、角馬は妻の前で寝床の障子に狐を浮きあがらせ、その狐を斬った。それは妻への当てつけだった。角馬は長十郎の仕合を受けることにした・・・
●ナレータープロフィール
置鮎龍太郎(おきあゆ・りょうたろう)
11月17日、福岡県生まれ。
有名声優を多数輩出する青二塾大阪校出身。
声優デビュー作品は1980年代にRPGゲームブームに火をつけたアニメ版の「ドラゴンクエスト」リリパット役。初レギュラー作品は『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』のフランツ・ハイネル役。人気アニメのレギュラーを数多くもち、アニメ以外にも海外ドラマ、ナレーターなどでも活躍。
【公式サイト】https://www.aoni.co.jp/search/okiayu-ryotaro.html
置鮎龍太郎さんのコメント