「一生サポートものわすれクリニック」2017年8月29日放送

投稿日: 作成者: ラジオ大阪



出 演/
松本診療所ものわすれクリニック院長 松本一生(いっしょう)先生
原田年晴(ラジオ大阪アナウンサー)
大西ユカリ(火曜アシスタント)

認知症は10年後に730万人 高齢者の5人に1人と言われる時代。
認知症の方、また、介護する家族を応援するコーナー。
介護する方の悩みを募集し、松本先生に答えてもらいます。
お悩みの方がいらっしゃいましたら番組までお便りをお寄せください。

原田:今日はこんな記事をご紹介します。

「注文をまちがえる料理店」
ホールで働くスタッフ全員が認知症という新たな価値観を体現した取り組み。

TV局ディレクターで小国士朗さんが発起人になり、
認知症介護の第一人者和田行男さんが委員長の実行委員会が実施する企画なんだそうです。

原田:松本先生は和田さんをよくご存じなんですか?

松本:はい、本も出されて、介護の世界でとても有名な方です。

原田:料理を出すスタッフは認知症の方で、
料理はプロのシェフが担当するという、レストランのような形になるそうです。
グループホームの入所者や通っている方がホールスタッフとして参加予定で
クラウドファウンディングで今月末まで集めていて、集まった時点で具体化するそうです。

実際やってみると、認知症の方が運ぶということで、
ハンバーグと頼むとギョウザが出てくるとか・・(笑)

普通ムカっとするところなんですが、
小国さんという方が 別にええんちゃうか、となったらしいんですよ。
こういうのもアリじゃないか。始めてみたらいいんじゃないかということで
お金を集めて始めようとしているそうです。


松本:
われわれも就労支援をしていてなかなかうまくいかなかったけど、
認知症の方の当事者参加というのは、
認知症でも仕事ができないわけじゃない、というのを具現化したものですね。


原田:
認知症になると仕事が制限される実態があるんですよね。


松本:
はい、10年ぐらい支援してきましたが、いくら企業が理解してくれても、
重要なポジションから閑職になっていくことで心に傷を受けた方も多いんです。
周りは理解してくれるんですが、
あなたは第一線でいりません、といわれることの絶望感みたいなものがね。。
なので、このような取り組みに、まちがえようと何しようと、積極的にぜひ参加してもらったらいいと思います。


原田:
認知症の方がこういう形で働くっていうのは、どうなんでしょう。
(ご本人にも)覚えないといけない、あそこに注文を持っていかないといけない という意識はあるんでしょうね。


松本:
そういう意味ではご本人にプラスになります。


ただ、心情的にはハンバーグとギョーザが違ってでてきたら、心情的にはどうでもいいと思いたいですが、本音を言うとちょっとこだわる自分がいるんですよ。


大西
:そこで、せっかくもって来てくれたけど、「ちゃうで(違いますよ)」というコミュニケーションが大事かと。
替える余裕があればもっといいと思いますね。
無理やり受けるよりも。コミュニケーションが大切。


松本:コミュニケーションも含めて、認知症になっても大丈夫という社会を作ろうと
言ってきたことがここに集約しますから。
僕なんか、医者としての立場では受け入れられても、
本当にプライベートでも受け入れられるか問われている気がします。


大西:
これだけ、高齢な方も働いている社会ですから。どれだけ寛容にできるかですよね。


原田:
コンビニなどでもお年寄りの方が働いている。
おつりだとか、つめこみとか、割とゆっくりなんですよね。早くして、とついつい。。
仕方がないだろうな、とこっちが容認しないと難しい部分がありますね。


松本:
大西さんが「寛容」と言ったでしょ。その一言につきると思います。


原田:資金が集まったらほんとにこういうのが実現するんでしたら
一回取材したいですね。
全国に広がってくれたら、認知症の方が働く場が広がるかもしれません。


今日は、このようなレストランが始まるということで
動き始めているところがある、という話題でした。


一生先生ありがとうございました。


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ラジオ大阪 「ほんまもん!原田年晴です ものわすれクリニック」の係


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「一生サポート ものわすれクリニック」は毎週火曜日13:40頃の放送です。
ぜひお聞きくださいね!
今回の放送はこちらからラジコでお聴きいただけます(9/5までです。)