「一生サポート ものわすれクリニック」2017年7月18日放送

投稿日: 作成者: ラジオ大阪

ものわすれクリニック
出 演/松本診療所ものわすれクリニック院長
松本一生(いっしょう)先生

認知症は10年後に730万人 高齢者の5人に1人と言われる時代。
このコーナーは認知症の方や、介護する家族を応援するコーナーです。
介護する方の悩みを募集し、松本先生に答えてもらいます。
お悩みの方がいらっしゃいましたら番組までお便りをお寄せください。

今回は認知症に関するこんな記事から松本一生先生にお話しを伺いました。

「認知症の前段階といわれる軽度認知障害(MCI)の高齢住民を
4年間追跡調査したところ14%が認知症に進んだ一方
46%が正常に戻ったという結果を
国立長寿医療研究センターの研究班がまとめている。」

原田:軽度認知障害(MCI)とは何でしょう?
松本
病気の前段階(認知症ではない)です。
ただし認知力が低下した状態で
ものわすれ(健忘)ではなく認知力がある程度低下した病気の前段階を指します。

原田:46%は戻るということは、軽度認知症は戻る可能性の方が高いんですね。
松本:自分の臨床でも だいたい軽度認知障害は5人に1人か4人に一人しか認知症にならないと言い続けてきました。
こころがけというか、たとえば生活に刺激が無く、人と話さず運動せず、無為に過ごすということになれば
認知症になるが、そうでなければまだまだ勝負できるよ、と言い続けてきたのが裏付けられた形だ。

原田:軽度認知障害でクリニックを受診される方はいますか?
松本:はい、物忘れが気になると受診される5人に一人ぐらいが軽度認知障害ですね。

原田:認知症に進む人と進まない人のちがいは?生活の問題ですか?
松本:そればかりとは言えないです。肉体的な問題で
いわば脳にカスがすでにたまっているような場合には、生活や心がけで変わると言えないです。
ただし、仮性認知症の場合で 刺激無く過ごすことで本当の認知症に進む場合があるのと一緒で
軽度認知症も刺激が無く過ごすことで認知症に進む人もいるわけです。

原田:認知症に進む方と進まない方の違いはなんなんでしょうね?
大西:良くなる、というか大丈夫にもどるけれども心の病気になってしまうこともあるので
何かをきっかけに精神的に悪くならないようにしないといけないですね。
松本:そうですね、軽度認知症と診断・告知を受けると傷つきますよね。
軽度認知症だけども、どういう手段がとれるとか、本人に大丈夫と思ってもらうことが大切です。

原田:薬は処方されますか?
松本:処方する場合としない場合があります。
私のように日常生活や意欲をもって生活することを大事にする場合には
まずは否薬物的な関わりで良くなるあるいは防止するようにもっていきます。

原田:話をするとか、刺激があるとか、は大事なんですね。
そうすると、自分から刺激を求めていくことも大事ですね。

松本:私は25年の臨床で確信があるのですが・・
自己開示が好きではない人もいるが、”役割”を演じてもらう
たとえば 地域の役割とか、先祖伝来の田畑があるとか、
その場合には進行しなかったりというケースがあるんです。

原田:”役割”を与えてしまうんですね。大事ですねー。
松本:「脳トレ」もいいが、それよりむしろ、何かの役割を持つ方が
認知症の 予防としては有効だと確信しています。

原田
軽度認知症と診断されたご家族がいらっしゃる方も、こういうやり方があるということも
覚えておいていただければと思います。
一生先生、ありがとうございました。

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ラジオ大阪 「ほんまもん!原田年晴です ものわすれクリニック」の係

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