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[第601回 大阪放送番組審議会議事録]

          
1. 開催日時 平成29年10月31日(火) 午後2時00分~2時50分
2. 開催場所 ラジオ大阪役員会議室
3. 委員の出欠
         
委員の総数 7名
出席委員数 6名
出席委員の氏名 井上宏 成瀬國晴
たつみ都志 堀川晶伸
萩原章男 鎌田雅子
たつみ都志 (書面参加)
放送事業者側
出席者の氏名
吉田禎宏 城康博
上野慶子 藤野浩史
大石 徹
4. 議     題
1)番組審議『日本三大秘境の民謡と落人伝説』
2)その他  
 
5. 議事の概要
『日本三大秘境の民謡と落人伝説』について番組の企画意図と内容を説明し、番組を聴取した後審議に入った。
 
6. 審 議 内 容
社側 『日本三大秘境の民謡と落人伝説』は、2017年5月29日に放送した60分の特別番組。平成29年度日本民間放送連盟賞教養番組部門の優秀作品に決まった作品。 この番組で取り上げるのは、日本の3大秘境と呼ばれている富山県五箇山、宮崎県椎葉、徳島県祖谷。日本の原風景が残るこの地区には、農民音楽をルーツとする民謡が、 正調のものはもちろん、進化した形式でも唄い継がれている。またこれらの民謡には平家の落人伝説が深く影響していることも忘れてはならない事実である。 民謡をはじめとする伝統芸能の衰退をどう考え、どうしていかなければならないのか? 現地の方々が唄う珍しい音源や、成世昌平さんのアカペラや演奏で民謡を楽しみながら考えていく番組。

委員 民謡と平家の落人伝説の関係や、民謡がその後我々のよく知っている歌謡曲にアレンジされている事実を聞き、目からうろこが落ちた。 また「平家の落人伝説が民謡をここまで伝えてきた」という最後の結論めいた話も説得性があった。 出演者の成世昌平さんは、聞き取りやすい優しい声でさらっと話していながら、内容は濃く、実際に秘境に行かれた経験からの話はとても説得力があった。 一方、民謡を歌う時は別人のように声に張りがあり、節回しも素晴らしく、感動した。また、安井ゆたかさんが落人伝説の概要を話すトーンも淡泊過ぎず、芝居がからず、適度で聞きやすかった。

委員 紹介された歌だが、宮崎県の「ひえつき節」は、現地の方の唄う珍しい音源はもとより、平家の鶴富姫と那須大八郎との伝説や、歌詞を作った酒井繁一さんの貴重なエピソードも大変面白く、それを唄った成世さんの声も良かった。 徳島県の「粉ひきうた」はおそらくこの番組を聴かなければ、知らないままだったように思う。西祖谷の粉ひきうたを、島倉千代子さんが唄って有名になったというエピソードも面白く、また成世さんの高音がよかった。 また富山県の「こきりこ節」は聞いたことのある民謡だったが、成世さんのアカペラで聴くのはまた格別であった。中学校の教材になったことで広まったことも初めて知った。 批判しようにもするところのない番組だった。

委員 成世さんは語り口が良く、的を射た発言をしていたのがよかった。民謡がワークソングであった頃から、CD化するなど商業的に使われるようになるまで、または口伝されてきたものが採譜されるまでの流れがよく分かった。 番組がとてもよく構成されていたと思う。

委員 それぞれの地域ごとに区分けがきっちりされていて、番組の流れが見えたので、安心感があった。また成世さんの語り方が優しくてよかった。 民謡が有名になったきっかけがよく分かったのはよかったのだが、民謡と落人伝説の関係が少し分かりづらかったので、もう少し説明が欲しい。 番組を聴いていく中で様々な問いが生まれてきたので、結論の部分でそういった幅広い問いへの答えがあると、よりよくなると思う。

委員 大事なところだけを番組内で取捨選択できており、全体的にゆっくり落ち着いていたのが良かった。民謡からフォークソングへとつながっていく、歴史の縦軸が見えて分かりやすかった。 民謡を営業利用することなどに対して、成世さんの意見はバランスが取れていたと思う。ただ秘境の場所の説明で、宮崎も富山でも「へそ」という同じ表現を使っているなど、小さいところはいくつか気になった。全体的に考えさせられる番組だった。

委員 これまで民謡にはほとんど関心がなかったため、最後まで聞き通せるか不安だったが、聞き始めるととても面白く、あっという間に番組が終わってしまった印象だった。 椎葉、祖谷、五箇山のそれぞれの民謡という縦糸と、落人伝説という横糸を組み合わせ、3カ所それぞれの特色を描くという着眼点と、それを実際に番組にまとめたところに、作り手のセンスの良さを感じた。 成世さんが披露する豊富な知識は、それぞれの土地や民謡を理解する上で非常に有益であり、またその歌声も番組の要素として効果的だったと思う。 ふとしたタイミングで織り交ぜるユーモアにも親しみやすさを感じた。 安井さんも要所で上手く成世さんをたてつつ、きちんと噛み合った会話で番組を進行させており、全体をとても聴きやすいものにしていた。最初の椎葉の稗つき節の歌詞をめぐるエピソードが、最も数奇で印象に残った。 また祖谷の粉挽き歌は、お年寄り2人の声があまりにも素朴で聞き入ってしまった。このような番組でなければ聴く機会がなかったと思う。 ただ、民謡の原曲について歌詞の意味の説明が十分でなかったので、大意でもよいので解説してもらえると、その土地や時代へのイマジネーションを膨らませることができてよりよくなるのではないかと思った。

委員 落人伝説と民謡との関係が面白かった。ただ、少しテンポがゆっくり過ぎるように感じた。なぜ今民謡を取り上げるのか、なぜ伝説なのかについての理由が欲しいと思った。 民謡についての解説は丁寧で分かりやすかったが、歌詞に関する解説が欲しい。ただ島倉千代子さんについての話題は、現代に近い話で面白く聴けた。

委員 民謡になじみがあるかどうかで、聴き方が変わってくる番組だと思った。全体的によくまとまっており、限界芸術から大衆芸術への流れがよく分かった。またそれぞれの民謡をきちんと1曲通して聴くことができたので、聞き応えがあった。 落人伝説が取り上げられていたが、平家はもともと華やかな文化を持っていた人々なので、落人になって行った先でその文化が生きたのだと思う。 そういった落人の“文化の力”についても触れてほしいと感じた。全体的には普段聴けない音源が詰まった、深みのある番組だったと思う。

社側 貴重なご意見、ありがとうございました。

7. 審議会の答申又は改善意見に対してとった措置および年月日
なし
8. 審議会の答申又は意見の概要を公表した場合におけるその公表内容・方法
及び年月日
・ 「番組審議会だより」 (第601回大阪放送番組審議会議事録の要約)
・ 「愛してラジオ大阪」内で放送
       放送日  平成29年 12月 30日(土)28時15分~28時30分
・ 「番組審議会だより」 (第601回大阪放送番組審議会議事録)
ラジオ大阪ホームページ(http://www.obc1314.co.jp)に掲載
・番組審議会の議事録の原本は事務局立ち会いのもと閲覧に応じる。
 
以    上