今週末、10月27日(日)は「大阪マラソン2013」
フルマラソン2万8千人の定員の中には色々な人がいるのですが、そんなランナーの中で、日本縦断を達成、現在は、東日本大震災の復興を祈り、お世話になった世界の国に感謝の気持ちを届けようと、今度は海外を舞台に走り続けている、サラリーマンランナーがいるんです!
宵豊一(よい・とよかず)さん、50歳。
大阪府堺市出身、現在は貝塚市在住。
普段は、大阪商業大学・社会連携・研究支援課というところで大学事務の仕事をされています。
宵さんが、マラソンをはじめたきっかけは非常にユニーク。
42歳だった2005年11月、勤務先に遅刻しそうになった宵さんは、職場までダッシュしていました。
当時警備員として働いていた坂本さんから「いい走りだから走ってみたら?」と声をかけられました。
ちょうど奥様からも「何かスポーツでもしたら?」という助言があった時。
大学ではスキーをしていたものの、それ以降は何もしていなかった宵さん。
坂本さんに走りのメニューを与えてもらい、コツコツとはじめました。
2007年2月に初フルマラソン出場、2009年5月にロサンゼルスマラソンに出場。
順調だった2010年、転機が訪れます。
サブスリー(市民ランナーが、フルマラソンを3時間を切るタイムで走ること)に失敗。
悔しさから、5月の連休に、びわ湖1周190キロを2日間で走りきります。
このとき「走ることで、人との出会いの楽しみを知り、走ることの魅力を再発見」しました。
それから、長期休暇を利用して、淡路島、東海道、山陽道、九州、北海道・青森、沖縄と次々に走破。
そんな中起きたのが、2011年3月11日の東日本大震災。
それから、宵さんの走りは、「被災地への復興の祈りを込めた走り」に変わりました。
「RUN×10(ラン・バイ・テン)」という、自分の走った距離に10円をかけた金額を東日本大震災に役立てる運動にも加わっています。
被災地を走った時に、改めて「走ることの使命」「感謝を伝えたい」という想いを再確認した宵さん。
いつも走る時は「東北復興」とか「感謝」というステッカーを貼っているので、海外でも走っていると声を掛けられます。
先月下旬には、夏休みを利用して、台湾の東海岸を走破。
これで台湾の1周も果たしたのですが、そこでの出会いも非常に大きかったそう。
家に呼んでくれたり、空港まで送ってくれる人がいたり…親日感情を改めて感じました。
今後、ニュージーランド1周、アメリカ西海岸を走りたいという夢があるそうです。
「走ることで人生が大きく変わった」という宵さん。
宵さんも走る「大阪マラソン2013」それぞれのランナーが、それぞれの想いを持って走ります☆