8月もいよいよあと二日。
まだまだ暑い日が続いています。
今年は特に猛暑の夏となりましたが
そんな中でも毎日火のそばでがんばっておられる
手焼きせんべいのお店にお邪魔してきました。
「ねぼけ堂」さんは嘉永元年(1847年)から受け継がれてきた
歴史のあるおせんべい屋さんです。
ご主人は十代の頃に師匠のおうちに十年住み込み、
のれん分けをしてもらってご自身のお店を持たれました。
50年近くもの間、機械は使わずに一枚一枚手作業で
美味しいおせんべいを焼き続けてこられました。
奥様も売り子さんとして店頭に立ち続け
明るい笑顔で沢山のお客さんを喜ばせてこられました。
そんな「ねぼけ堂」さんですが、
残念なことに9月いっぱいで閉店されることになりました。
ご主人も奥様も、まだまだがんばりたいのに…と
悔しそうなご様子でしたが、
残りの一ヶ月、これまでのお客様全員に
感謝の気持ちをこめてがんばりたいと話して下さいました。
職人人口も減り、手焼きのおせんべいが食べられる機会も
少なくなってきました。
パリッ、サクサクッというなんとも心地よい食感と
甘くて優しい、お二人の気持ちがこもったおせんべい。
あと一ヶ月しかお目にかかれないのは本当に残念ですが、
この機会に味わうことができて本当に幸せでした。
皆さんも閉店までに是非一度、ご賞味下さい。
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ねぼけ堂
JR阪和線長居駅下車 徒歩5分
定 休 日 : 日・祝日
営業時間 : 10:00~19:00