バイデン氏”勝利” 揺れる米

 米大統領選投開票から4日、ようやく民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)が勝利宣言した。国民に向けた演説で「確信できる勝利だ。国民は7400万以上の票をもって当選させてくれた」「選挙戦は終わった」。
 国際社会の”信任”の証、海外首脳から祝意。菅義偉首相も「心よりお祝い申し上げる。日米同盟をさらに強固なものにするために共に…」とツイッターで表明した(8日)。
 
◆トランプ大統領は、アメリカファーストを掲げて雇用を促進し経済を押し上げた功績と裏腹に、「分断」という闇も拡大させた。新型コロナウイルスに疲弊したアメリカ国民・国家、黒人暴行死もあり、一種癒やしを求める気持ちが勝ったということか。
 トランプ大統領は敗北を認めず、民主党の投票不正を訴え法廷闘争の構えを崩していない。来年1月20日の第46代米大統領就任式までに、衝突や暴徒化が起きないことを望む。

◆勝利を確実にしたバイデン氏の好物はアイスクリーム。政治家として特徴のなさに、揶揄されるあだ名でもある。米の大メディアは公正というより政治参加者、民主党派であり反トランプ…偏った報道、情報操作が皆無だったとも言えない。
 国民は、よく言えば長老政治家ゆえのバランス感覚のバイデン氏に”普通”を求めた⁈ ただ世界のトップを走り続け、かつ人種のるつぼのアメリカ。バランスだけではまとめられない”腕力”も求められる。
 
 77歳と74歳の戦いはひとまずの決着はついたが、両陣営の副大統領候補・ハリス氏(56)、ペンス氏(61)が、今後はUSA大統領候補に相応しい年齢ではないか。

◆次期大統領には、再び増え出したコロナ対策、国内融和、対中外交…強い国の宿命アメリカ、内外に課題は山積している。

 バイデン氏は「アメリカは一つ」「分断ではなく統合を追い求める大統領になることを誓う」と語った。アメリカの分断は世界にとって危険で不幸だ。これで終わりでなく、さらに一層分断の4年になることを危惧する声もある。真の民主主義と自由の国へ。

世界牽引 アメリカの先
<2020.11.9 S>