終戦75年 命つなぐ

8月15日「終戦の日」、75年が経った。天皇、皇后両陛下、安倍晋三首相や戦没者遺族が参列し政府主催の全国戦没者追悼式が行われた。約310万人の冥福を祈り平和を誓った。新型コロナウイルスの影響で参列者は昨年の10分の1以下となり、戦没者遺族は70代以上が8割を占める。今を生きる我々そして明日を生きる次の世代が、どう語り継いでいくか。

◆特攻基地。南九州市の「知覧特攻平和会館」、薩摩半島の陸軍最後の特攻基地と言われた「万世飛行場」…少なくなる一方の語り部は「単に特攻という事実だけでなく、隊員の気持ちや残された両親や妻たちにも思いをはせてもらえたら…」。

[穴澤少尉の手紙]

二人で力を合わせて努めて来たが、ついに実を結ばずに終った。そして今、晴れの出撃の時を迎へたのである。今は徒に、過去に於ける長い交際のあとをたどり度くない。あなたの幸せを希う以外には何物もない。

徒に過去の小事に拘る勿れ。あなたは過去に生きるのではない。あなたは、今後の一時一時の現実の中に生きるのだ。穴澤は現実の世界には、もう存在しない。今後は明るく朗らかに。自分も負けずに、朗らかに笑って征く。

(昭和20年、婚約者に宛てて)

◆東京単身赴任時代、幾度も靖国神社を参拝した。あの杜の空気感は違う。靖国神社を参りたかったが移動もままならず、近くの大阪護国神社(大阪市、住之江公園駅)に足を運んだ。長いコロナ禍で参拝者はまばらだった。

戦争で亡くなった人たちを祀る護国神社が全国にはある。英霊感謝祭、みたま祭りの大阪護国神社には、子どもたちの描いた絵が提灯になり掲げられ「日本がんばれ」の文字も=写真。慰霊碑の前では老夫婦が、カップ酒を静かに出し供える姿…炎天下、こみ上げる思いを抑えきれなかった。

国策としての軍人・軍属へは早くから補償制度が作られた一方で、空襲などの民間被害者への補償は”置き去り”にされてきた一面も…忘れず、反省を新たにする。

◆平和のための「戦争批判」。そのことと、国を思い愛する人を守ろうと殉じた人を結びつけてはならない…英霊や先祖の「御霊」に、今の命と平和への御礼を伝える。毎年この暑い夏に思い、祈る。

手を合わせ 令和の誓い

<2020.8.17     S>

 

*人の出来事の、変わらぬ「喜怒哀楽」を伝えていきます。

withコロナ、猛暑…気をつけて、踏ん張って行きましょう。S