出口戦略 ”令和維新”か

 新型コロナウィルス禍、「ステイGW」が過ぎた。東京や大阪などの大都市においても、新たな感染者は減少で推移している。緊急事態宣言から1カ月余、解除や出口戦略の言葉が出始めたが、今後も長い闘いを国民個々が見据える時。

◆新型ウィルスという”有事”に、右往左往した日本。それでも自粛要請に自制し動く日本国民。誤解を恐れず言えば、その素晴らしい国民性の上に政治(家)が胡座をかいている状況を露呈した。
 休業補償をセットにするべき特別措置法、緊急事態宣言発出後は自治体に丸投げの様相の国。何百人もいる国会議員は何をやっている⁈ 顔が全く見えてこず、頼りなさをあぶり出した。

◆逆に都道府県知事の存在感が増した。
 大阪府は、事業者に出している休業要請を段階的解除するための独自基準「大阪モデル」スタートさせた(5日)。3指標=1.新規陽性者の経路不明数(10人未満)2.新規PCR検査での陽性率(7%は未満)3.重症患者の病床使用率(60%未満)=を7日間連続で達成すれば段階的解除を判断するというもの。吉村洋文知事は、「自粛要請の入口と出口を示し、行動を起こすための分かりやすい指標」と語った。警戒状況は、太陽の塔で大丈夫=緑、警戒=黄色、注意=赤にライトアップしている。 
 厳しい商売の中、思わずクスっとする大阪の”面目記事”もあった(産経新聞8日朝刊)。「負けへんで」を合言葉にミナミの飲食店など10店のポスターを集めたもの。「負けへんで 絶対ひっくり返したるっ」(千房)や「負けへんで コロナの流行は禁止やで」(串かつだるま)…笑いと元気を一緒に合わせた、なにわ商人の心意気を感じた。

 これら官民の地域先行の動きが、幕末期の日本国と”かぶる”と感じるのは私だけだろうか。政治、企業組織、働き方、教育…新たな形にしろ!との警鐘か天の声か。その好機かもしれない。

◆長い閉塞感から徐々に人出増へ。しかしまだ3密を甘くみると、「再入口」戦略も考えざるを得ない事態もある…正念場は続く。

 職を失ったり収入が激減したりで、暮らしが立ち行かない人が増えている。リーマン・ショックや東日本大震災を上回る…この命も守らなければならない。自治体だけでなくオールジャパンで、国が政治が一刻も早くフォローを!
 人間を社会を自然を見直し、楽しみも見つめて。”見えない闘い”によって、何が大事なのか問われている人類。

今を未来を コロナの先へ
<2020.5.11 S>

*4月からのラジオ産経でも、人を出来事を見つめ報道コラム「喜怒哀楽」を続けていきます(原則月曜・不定期)。よろしくお願いします。
 なお重苦しい中ですが、気をつけて踏ん張って行きましょう!S