令和元年「喜怒」

 令和が始まり、亥年が終わる。自然災害、目に余る不祥事、痛ましい事件、そして若者たちの快挙…喜怒哀楽があった1年。

◆喜◆
【令和 即位礼】
 5月1日午前0時、第126代天皇陛下が即位された。「令和」元年。新たな元号とともに新たな時代が始まった。そして10月22日の国事行為「即位礼正殿の儀」、皇位の継承を内外に宣明された。
 「国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います」…上皇さまへの尊敬が随所に表れ国民とともに歩まれる決意、そして次代へつないで行く強いお心があふれ出たお言葉だった。

【いいぞ!若者たち】
・1月、大坂なおみが全豪テニスで優勝。全米テニスに続き世界4大大会2つ目を制覇する快挙。アジア勢初の世界ランキング1位にもなった。大阪府出身で二重国籍だった大坂は、22歳を前に迷うことなく日本国籍を選択した。

・渋野日向子が8月の全英女子オープンゴルフ優勝。岡山県出身の弱冠20歳。初の海外ツアー、それもいきなりメジャーVとは恐れ入った。樋口久子の1977年の全米女子ゴルフ優勝以来42年ぶりの快挙だ。
食べながらラウンドする自然体、インタビューに「どうしよう、やっちゃった」…スマイル・シンデレラ!

・プロバスケットボールNBA(National Basketball Association)のドラフト会議で、日本代表でも活躍する八村塁(ゴンザガ大21歳、2m03㎝)がワシントン・ウィザーズから日本人初となる1巡目指名を受けた(6月)。
直後のインタビューで「まずは中学のコーチ(富山市立奥田中・坂本穣治氏)に感謝したいです。彼は『僕はNBAへ行く』と言ったのでそれを信じてやってきました。高校、大学の皆さんにも感謝したいです」。ジャケットにつけていた日の丸のピンバッジや「ワシントンの桜が楽しみ」…日本愛、嬉しいじゃないか!

*折れなかった2人
・日本女子競泳界のエース、池江璃花子さん(18)が白血病を公表(2月)、世界中に衝撃が走った。
 急がなくてもいい。ファンが望むのは、五輪の舞台の勇姿だけじゃない。しなやかなで力強い泳ぎ、爽やかな笑顔、感動、そしていつも見る者に与えてくれる「見えない力」信じている。12月に退院、そして直筆コメントには「パリオリンピック出場、メダル獲得という目標で頑張っていきたい」。

・大腸がんから復帰した阪神タイガース、原口文仁捕手・野手(27)。今季一軍で43試合出場、1本塁打・打率.276・11打点をマークした。
 5月のウエスタンリーグで実戦復帰した日、こう語った。「生きているということがすごくありがたいことだと実感できたので。またNPBというところで野球ができていることは僕の中ですごく幸せなことだし。これで僕が活躍することで、さらにたくさんの人に勇気だったり、夢だったりを与えられると思うと…自分のためにというのは置いておいて、みんなのためにこれから野球に取り組んでいきたい」。

◆怒◆
【許せん!無差別殺傷】
・いつもの楽しい登校風景が一変した。川崎市登戸駅周辺で聖カリタス小学校スクールバスが包丁を持った男(51)に襲われた(5月28日)。女児と保護者の2人が死亡、16人が重軽傷を負った。男は自らの首を切り死亡した。抑えられぬ憤り。内藤貞子校長「落ち度ない子どもや保護者が被害に遭うとは、怒りのやり場もない」。緊急保護者会に出席した父親は「学校はよくやってくれていた。それでも事件が起きたなら、どうやったら子どもを守れるんだ!」。

・突然、多くのクリエイターたちの未来が奪われた。7月18日、京都アニメーションが放火され36人が亡くなり33人が負傷、41歳の青葉真司容疑者の逮捕状を取った。抑えられない怒り、やりきれない思い。犠牲になった家族は、ふり絞るように語った。「犯人の事なんてどうでもええ。早く、娘を返してほしい」。

【企業体質 恥を知れ!】
・日本郵政グループのかんぽ生命保険が、契約”操作”によって、保険料の二重徴収や無保険期間が生じていたことが発覚。客に不利益を与えた可能性があるのが18万件、さらに法令・規則違反の疑いは1万2000件以上にも上る。”欺いた”利益至上主義、信じ難い企業倫理欠如だ。契約者の多くが高齢の方、多くない収入から出している生きるための保険料。現場より、経営責任だ…あげくに日本郵政グループ側へ行政処分案の情報を漏らしたとして、総務省の鈴木茂樹事務次官まで更迭された。あ然とする”天下り”の弊害か。「顧客あってこそ」に逆行も甚だしい、解体して抜本改革せよ!

・関西電力の八木誠会長、岩根茂樹社長を含む役員ら20人が、高浜原発が立地する福井県高浜町の森山栄治元助役から3億円以上の金品を受領していた。悪徳代官が登場する時代劇さながら…独占事業にあぐらをかいてきた緩み、怠慢。新体制も越年する遅い事後処理、海外なら国民暴動だ⁉︎。

0から出直せ!日本有数の企業。

<2019.12.23  S>
*2週続けて喜怒哀楽を振り返ります。来週は大晦日に、今週の続き「令和元年 哀楽」を伝えます。