桜のジャージ 咲け!31戦士

 W杯ラグビー日本大会が9月20日に開幕する(11月2日決勝)。ラグビーW杯は1987年から始まり、今大会が第9回でアジア初の開催だ。
 世界ランキング10位・日本のW杯全戦績は4勝22敗2分。世界最高峰ニュージーランド(NZ)、ウェールズ、豪州…20チームの中、悲願のベスト8をめざす。

◆桜のジャージを着る代表メンバーは31人。うち15人が外国出身選手、史上最多となった。
 日本代表資格の条件は、まず前提として他国での代表歴がないこと。そして
 1.出生地が日本
 2.両親または祖父母のうち1人が日本出身
 3.日本に3年以上の継続居住(2020年末から5年以上に変更)
 の1つでも当てはまれば資格が得られる。
 ”緩い条件”なのは、ラグビー発祥の地・イギリスが世界中に進出した歴史に由縁。現実になお力を持つイギリスからはウェールズ、アイルランド、イングランド、スコットランドの4チームが参加(参加資格はラグビー協会単位)。
 紳士の英国スポーツゆえ「ノーサイド」(厳しい肉弾戦が終われば敵も味方もない)の心も魅力の一つだ。

◆ラグビーは最も番狂わせが少ない球技と言われる。
 2015年W杯で「世紀の番狂わせ」と世界を驚かせ、勝利した南アフリカとテストマッチが6日行われた。日本は7-41で完敗。しかし1995年、NZに17-145で敗れた屈辱からすれば格段の前進だ。南アの重圧に後手後手に回ったが、確実に力をつけた走れるラグビー…7点に進歩の跡が見えた。

 南アとのテストマッチは埼玉・熊谷ラグビー場で行われたが、W杯は札幌から熊本まで12競技場にわたる。「ラグビー場」と名がつく競技場は、この熊谷と大阪「花園ラグビー場」の2つだけ。観客席数は3万人程度だが、グラウンドとの距離は近い…スクラムの音や選手の息遣いも聞こえ、世界の迫力を味わえるのが楽しみだ。

◆7日に記者会見した日本代表「チェリーブロッサム」のリーチ・マイケル主将(30)は「ベスト8に向けていい準備できている」とキッパリ。ジョセフヘッドコーチ(HC、49)も「トップ8の目標を掲げている。150%の力で邁進したい」と抱負を述べている。
 そして、最年長のトンプソン・ルーク選手(38)は言う。「この国に生まれたわけじゃないけどこの国は素晴らしい国、代表は誇り。特別なことはできないが、努力のプレーをする。チームのため国のため家族のため、めちゃ頑張ります」

One for All, All for One (1人は皆のために、皆は1人のために)
<2019.9.9 S>