やっちゃった 笑顔のシンデレラ

渋野日向子選手が全英女子オープンゴルフで優勝を飾った。弱冠20歳。初の海外ツアー、それもいきなりメジャーVとは恐れ入った。樋口久子の1977年の全米女子ゴルフ優勝以来42年ぶりの快挙だ。

◆初日から2位につけ、あれよあれよと…最終日の18番ホールへの”花道”も笑顔で颯爽と、重圧などないようにバーディーを決めた。通算−18。そしてインタビューに「どうしよう、やっちゃった」。
今の海外ツアーへ道を開いた元日本女子ゴルフ協会会長の樋口は「まるで私たちの時代とまったく違う、新人類だ」と驚いた。

米通算17勝し賞金女王にも輝いた岡本綾子。女子ゴルフ世界ランキング1位になり、渋野が憧れた宮里藍でさえあと一歩で届かなかった。

◆1998年度生まれは女子ゴルフ「黄金世代」と呼ばれる。
渋野は全英女子までに5月、7月と国内2勝。15歳でツアーVの勝みなみ、米ツアー3勝の畑岡奈紗。河本結や原英莉花もすでに国内勝利をあげている…彼女たちはいきなり強くなったわけでなく、10代のアマチュア時代から身体能力、パワーとも十分にあった。

◆岡山出身、身長165㎝。8歳からゴルフを始めた。子どもの時から競技1本に絞る選手が多い中、中学校までソフトボール(投手・右投げ左打ち)との”二刀流”。今もゴルフよりソフトボールが好きと言う。体幹、リリースの筋肉に共通するものがあり生きている。

◆渋野の世界ランキングは一気にアップし14位、畑岡の10位に続き日本人では2番目につけた。横峯さくら、上田桃子ら先輩勢や「プラチナ世代(2000年度生まれ)」と言われる次の世代も追いかけてくる。
来年6月末の世界ランキングで決まる東京五輪代表…強く高いレベルの戦い、うれしい悩みだ。
日本女子ゴルフの黄金時代へ。

自然体の強さ 新時代
<2019.8.10 S>