親愛「お前」 アカンか?

プロ野球・中日ドラゴンズの応援曲「サウスポー」の演奏が、今季終了まで自粛されることになった。球団によると、歌詞の中にある「お前」が不適切ということ…波紋が広がった。

◆阿久悠作詞・都倉俊一作曲・ピンク・レディーのヒット曲「サウスポー」は野球を題材にしていて、高校野球も含めて応援曲の定番。
 中日の応援曲の歌詞に「お前が打たなきゃ誰が打つ」というフレーズがある。球団によると、チーム内から「『お前』という呼び方は選手に失礼では」とする声が上がったという。球団側は歌詞の変更を要望したが、すぐには無理なので、応援団が自粛を決めた。 「サウスポー」応援曲は、ここ一番の時に演奏される「チャンステーマ」の一つ。中日応援団公式ホームページによると歌詞は、「オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!オイ! (Let’s Go 選手名) みなぎる闘志を奮い立て お前が打たなきゃ誰が打つ 今 勝利をつかめ」などとなっている。

◆「お前」という言葉は「おおまえ(大前)」の音変化で、神仏、貴人の前を敬って言う。現在でも御前(みまえ、おんまえ)と使われる。転じて、間接的に人物を表し貴人の敬称となった。古くは目上の人に対して用いてきたが、時代につれて近世・明治以降からは次第に同輩以下に用いるようになった。

◆「子どもたちの教育上いかがか…シンプルに名前で呼んで」「止めろとは言ってません。ファンをリスペクト(尊敬)してます」。歯切れ悪く、与田剛監督なぜ? まずは選手たちの声を聞いてみたいものだ。
確かに「お前」は不快に差別的な場合もある、受け取り方でも違う。その使い方はT.P.O(時・場所・場合)によって違うべきものだ…親愛、激励、一体感の「お前」も大事な日本語。杓子定規に教えることこそ問題ではないか。
こういう波紋、議論は日本語を愛するが故…いいじゃないか。

◆ファンの一人として今歌うなら 
♪球団よ “お前”がやらなきゃ誰がやる♫ 
球団こそ早く自粛を撤回して「お前が打たなきゃ誰が打つ」を聴かせてほしい。

日本語 その心
<2019.7.10 S>