大阪G20閉幕  “役者外交”

37カ国・地域・機関の首脳が大阪に集結し、G20大阪サミット(6月28、29日・住之江区インテックス大阪)が「首脳宣言」を採択し閉幕した。

◆米中貿易戦争の最中、一筋縄では行かない各国調整を行う議長国として、安倍首相は20を超える首脳と積極的に会談した。”歴史問題”で理不尽な韓国・文在寅大統領とは会わない意思を貫いた一方、初日には習近平中国主席と会談し国賓として来春訪日を要請、夕食会を開くという配慮を見せた。硬軟織り交ぜた”安倍外交”は調整役としては及第点か。調整役を超えて国際社会に”直球”を投げる仕事はこの先?また目前の参院選への思いも見え隠れするが…。

◆注目の首脳宣言。強き国アメリカファーストの経済・貿易戦争で、「反保護主義」は最初から見送られ、「自由、公平、無差別で透明性があり予測不能な安定した貿易および投資環境を実現し、市場を開放的に保つよう努力する」とまとまった。公平、自由、開放的の文言には米中を牽制しかつ両国の顔を立てる形になったと言えよう。

◆主役はやはりトランプ米大統領だったのか。来日前日に「日本が攻撃を受ければ米国は全力で守るが、米国が攻められても日本は助けてくれない。不公平な同盟だ」とぶち上げ、米中首脳会談で対中追加関税の先送りを表明…極めつけはツイッターに端を発した、帰りに韓国に寄り板門店で北朝鮮の金正恩委員長と3度目の電撃会談。それは演出であったにせよ、対中・対北・対日・対韓のしたたかな強き米国のトランプ外交だった。
しかし、米国内でも「3度目会談が融和演出だけでいいのか、政治的友情ショーだけだ」との批判も上がってくる!? まず北の非核化への具体的行動こそ…”なし崩し”展開は日本にとっては危うい。

◆吉村大阪府知事、松井大阪市長は「(大阪は)世界最大の国際会議を開ける安全を証明した、大阪万博へ弾み…格が上がった」と語った。
さて大阪よ。この経験をどう生かすのか。

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<2019.7.1 S>