ミシュラン おにぎり嬉し!

「ミシュランガイド東京2019」発売。「すきやばし次郎本店(寿司)」「カンテサンス(フレンチ)」などが12年連続で卓越した料理を意味する「三つ星」を守った一方で、なんと「おにぎり」が登場した!星評価ではないが「価格以上の満足・5000円以下で楽しめる」と位置づけられる「ビブグルマン」に選ばれた。

(今焦点の人・カルロス・ゴーン容疑者=前日産会長=は、このミシュランガイドを発行する世界のタイヤメーカー、ミシュランに”新卒”として入社している)

◆店名は「おにぎり 浅草 宿六」。創業1954年、東京で最も古いおにぎり専門店だ。白ご飯が「銀シャリ」と呼ばれご馳走だった時代、老若男女に幅広く食べて貰えるようにと開業。以来、三代続く東京で一番古いおにぎりの専門店で、現代まで愛され続ける老舗だ。

◆今回のおにぎり専門店のような客単価1000円程度の店であっても、これまでにうどん、お好み焼き、おでん、餃子などが掲載されている。中でも2015年、世界で初めてラーメン専門店に星が付いたのは記憶に新しい。

ハワイでは日系移民の歴史から、MUSUBIはポピュラーだ。欧米でもONIGIRI店が現れ、ヘルシーな健康食として、アニメの影響もあり盛り上がりつつある。

◆当然、おにぎりの歴史は古い。

起源は平安時代の「屯食」(とんじき)という食べ物だと考えられている。「屯食」は大型の楕円形(1合半)で蒸したもち米だった。

「最古のおにぎり」と言われているのは、石川県の弥生時代遺跡から出土(1987年)した炭化した米粒の塊だ。

鎌倉時代からはうるち米が使われ、飯を握り固めたものか焼き固めたものになった。

江戸時代には浅草海苔が普及し、栄養もあり、表面に貼れば手に飯粒が付着せず、海苔はおにぎりに付き物となった。

戦場の携行食・兵糧としては言うまでもないが、武士の時代、明治から昭和の軍隊でも兵食の基本。ただ水分が多く熱帯などで腐敗しやすく、寒冷地では凍結しやすいという難点…乾パンなどの優れた糧食開発を呼ぶことになった。

◆おにぎり、おむすび、握り飯の名前・形は?

近畿地方は「おにぎり」が優勢で、九州・沖縄地方では「おにぎり」や「にぎりめし」が大半。北海道、関東地方、四国では両者が拮抗し、中部地方及び中国地方では「おむすび」が健闘というが…。

[2013年調査では全国で「おにぎり」が89%で、10%の「おむすび」を圧倒した。地域別でも全都道府県で「おにぎり」が「おむすび」を上回る。

形も諸説いろいろ…「おにぎり」は形を問わないが、「おむすび」は三角型(逆の説も)。日本人は山を神格化し、その力を授かるために米を山型=神の形に「握り飯」を三角形に作った。

◆一般社団法人「おにぎり協会」なるものがある(設立2014年)。[定義]もあり、以下抜粋だがなぜか気持ちが温かくなってくる。

・いつでも手軽に持ち歩けて、栄養もぎゅっと。

・どんな具材を入れてもGOOD!カタチも大きさも、にぎる人次第。

・すぐに食べれて消化はゆっくり、だから腹持ちもしっかり。

・おにぎりは日本のいいところが詰まっている。にぎった人の愛情が詰まっている。

・おにぎりを「にぎる」食文化を、次の世代へつないでいこう。

・人がにぎるから、おにぎり。

◆遠足、運動会、弁当…日本人で.おにぎりを一度も食べたことのない人はいまい。それは母の味とも言える。飽食の時代、そんな国民食・ソウルフードがミシュランガイドに取り上げられた…やるじゃないか!

おにぎり 感謝の味!

<2018.12.17    S>