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あおり運転 殺人起訴

お盆の道路渋滞の時期も過ぎた。家族や大切な人を乗せた運転に神経を使い、帰ってグッタリという人も多くいただろう。命にかかわる車の運転…なのに許しがたい行為が後を絶たない。

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◆大阪府堺市で乗用車にあおり運転の末追突され、バイクの大学生(22)が死亡した(7月2日)。大阪地検支部は、運転していた中村精寛容疑者(40)を殺人の罪で起訴した(7月23日)。クラクションを鳴らし1分間追跡、時速100㌔㍍近いスピードで追突。その後、中村容疑者は酒を飲んでいたことも分かった。許せない”殺人行為”だ。

殺人罪適用は異例だが、「過失でなく殺意があった」とした地検の判断は妥当である。

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数日後、愛知県岡崎市では高速道路で「あおり運転」などを行い、ほかの車を急停止させたとして大学生(19)が暴行容疑で逮捕された。この行為はさらなる命の危険をもたらした。この2台に後続の計5台が絡む事故が起きたからだ。

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◆あおり運転が大きな社会問題となるきっかけは、2017年6月に起きた東名高速道路の夫婦=萩山嘉久さん(45)・友香さん(39)=死亡事故。注意された腹いせに石橋和歩被告(26)が執拗なあおり運転の後、一家が乗ったワゴン車を無理矢理停車させ、そこに後続のトラックが突っ込んだ。石橋被告は喜久さんの胸ぐらをつかむなどの暴行にも及んだ。長女と次女は奇跡的に助かった。

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◆”奇跡”といえば、8月1日に起きた奈良の商店街暴走もそうだ。数人がはねられ重大事故になった可能性は極めて高い…なぜ道路交通法違反(最高刑懲役5年)で済むのか、まったく理解に苦しむ。

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◆あおり運転によって交通事故を起こし、相手を死傷させてしまった場合には、危険運転致死傷罪が適用され、以下の罰則が科せられる。
・負傷事故で最長15年以下の懲役
・死亡事故で最長20年以下の懲役(場合により最長30年以下にも)
・免許取り消し、欠格期間5~8年の行政処分
重罰だが、被害者やその家族からしてみれば、わずか10~15年で加害者が解放される、再びハンドルを握ることもできるということに、到底納得はできないはずだ。
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◆東名高速道路事故から1年後。

両親を亡くし奇跡的に助かった長女(16)が、思いを手紙に綴っている。

「毎晩思い出してしまうので、今でも辛いです。自分でもよくここまで生きていたと思います」。

「両親には何度も今までのことを手紙に書こうと思ったけど思い出すたびに涙があふれ、棺に手紙を入れてあげることさえできませんでした。今回も短くしか書けませんが、事故直前まで幸せに生きてこられた感謝と、もしただの骨ではないなにかになっているのだとしたら、幸せであってほしいということを伝えたいです」

そして手紙は、こう締めくくっている。

「今後、このくだらない事故が少しでも世の中をよりよく変えてくれるなら無駄ではないと思えます。だからそのような人が減っていってほしいです」。

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◆事象に追いつけない法、弱者に寄り添えない法、一刻も早く幅広い適用・整備をするべきだ。

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法よ 人のために!

<2018.8.20    S>

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