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1/11(水)キャプテンの一言

▼われわれが住む地球の衛星「月」について、
およそ45億年前に小天体が衝突したとされる、
いわゆる「ジャイアント・インパクト説」が定説化
されつつあったが、イスラエルの研究チームが
原始地球の周りで小天体が衝突を繰り返して
できたとする説を発表した。AFP時事がきのう
(10日)配信したもの。これまで地球の唯一の
衛星「月」については4つの説があり、おおむね
前記「ジャイアント・インパクト説」がやや有利
だったように思われた。JAXA=宇宙航空研究
開発機構の宇宙情報センターによると①兄弟
説=原始惑星系円盤(地球が成立する過程)
の中でちりが集まって地球と月が作られた、
②親子説=地球の誕生直後、地球の自転が
現在より速かったので、遠心力で地球の一部
(固まる前)がちぎれて月が誕生、③他人説=
地球の近くを通過した小天体が地球の重力に
よって捕らえられた、そして④ジャイアント・
インパクト説(巨大衝突)=原始地球に小天体
が衝突して、そのとき散らばった地球や小天体
の破片が集まって月ができた―。④が有力
ながら、地球と月の組成が5分の4も同じという
ことから、確定的とは言えなかった。今回の
イスラエルのワイツマン科学研究所のコンピュータ
シミュレーションによると、①の円盤上で比較的
小さい衝突が繰り返されれば現在のような月
ができるとしている。ただしおよそ20回も効率
いい衝突が必要ということで、その点がいささか
難問のように思われる。ともかくわれわれ地球
の衛星「月」についてもまだまだ分からない
ことが多いということだろう。

▼実はきょう、JAXAが鹿児島県肝付町にある
内之浦宇宙空間観測所から全長9・5㍍、直径
50センチの世界最小級のロケット「SS520―
4号機」を打ち上げる予定だったが延期された。
東京大学が開発したおよそ3キロの超小型衛星
を載せて打ち上げることになっていたが、周辺
及び上空が強風のため「条件が整わない」として
14日以降に延期した。この強風で第1段目と
第2段目の切り離したロケットが所定の位置に
落下することが難しいというのが理由で、打ち
上げた衛星が所定の軌道に乗らないという
ことではないらしい。この「SS520」ロケットの
打ち上げ費用はおよそ5億円で、無人輸送船
「こうのとり」などに利用される「H2Aロケット」
がおよそ100億円、小型の「イプシロンロケット」
がおよそ50億円なのに比べる超格安といえる。
衛星の小型化が進んでいる世界的傾向の中で
需要を高め、日本の宇宙技術、ロケット技術を
売り込みたい考えだ。

▼同じ宇宙の話でもこちらは地上から宇宙誕生
の謎に迫る望遠鏡に暗雲が垂れこめている。
日本やアメリカなど5カ国が建設を計画している
口径30㍍(レンズ)の超大型望遠鏡「TMT」の
設置場所を巡り、本来の予定地ハワイのハワイ
島マウナケア山頂からスペイン領カナリア諸島
のラパルマ島に変更する可能性が出てきた。
日本の「すばる望遠鏡」など各国の高性能望遠
鏡が乱立するマウナケア山に関しては地元から
神聖な場所として新設するものに反対運動が
起こっていた。2015年末にはハワイ州最高
裁判所が地元住民の訴えを認め建設許可を
無効にしている。去年、州政府が審査のやり
直しをしており、ことし5月ごろには結論が
出そうだが、地元住民が納得しているわけでは
ない。そのため、代替地としてラパルマ島が
浮上した。ただ標高や湿度などの条件が
マウナケア山より劣るため、あくまでも第2候補
としての色合いが濃い。目的が太陽系外惑星
での生命の手がかりだったり、宇宙で最初に
生まれた星を探るということで、ハワイが
望ましいのは言うまでもない。しかし、かなり
壁が高く、厚いようでならない。

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