つれづれ 喜怒哀楽

◆喜
 白血病から復帰した競泳の池江璃花子選手(20)が、ジャパン・オープン女子50メートル自由形で24秒91で2位に入った。昨年8月の実戦復帰後、初めて表彰台に立った。体重も増え「成長を感じられた…少しずつ上り詰めていきたい」。
 コロナと闘う東京五輪。病と闘う”象徴”として期待されるが、焦らず無理はしないでほしい。20歳、君の五輪はまだまだ先があるんだから。

◆怒
 経済は資本主義社会の根本、大事だ。だがそれだけではあるまい。公のために私を捨てて…ましてや政治家よ、日本人の誇りはどこへ行ってしまったのか。
 国会議員が多勢で酒席、緊急事態宣言の只中に銀座へ。次の選挙では退いてもらわなければ!選挙区民も問われている。

◆哀
 ひょうひょうと生きた旅の画家、安野光雅さんが逝った。94歳。
 「進歩によって失った文化、取り返さねば」…片隅でカレンダー「洛中洛外」が、ふんわりと厳しく語りかけてくれた。

◆楽
 市井の人を描く作家・藤沢周平の作品を読み返している。「蝉しぐれ」「風の果て」…歴史は”勝者”の残したものと言えるが、”敗者”の生き様や幸も深く見つめてくれる。命を繋いで行く意味が静かに伝わる。
 「男はつらいよ」の舞台、老舗料亭「川甚」が230年余の歴史に幕を閉じた。名店が次々と消えていく。寅さんは言っている「たまによ生きてきてよかったなぁ、って思うことがあるだろ!そのために人間生きてんじゃねぇかい」。
 書、映画には励ましの力もある。

諦めない今 春信じて!
<2021.2.8 S>

*コロナ禍の中、この報道コラム「喜怒哀楽」は変わらず人を出来事を見つめていきます。S