即位礼正殿の儀 継ぐ

 さきに、日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより皇位を継承いたしました。ここに「即位礼正殿の儀」を行い、即位を内外に宣明いたします。
 上皇陛下が三十年以上にわたる御在位の間、常に国民の幸せと世界の平和を願われ、いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、その御心を御自身のお姿でお示しになってきたことに、改めて深く思いを致し、ここに、国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います。
 国民の叡智とたゆみない努力によって、我が国が一層の発展を遂げ、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします。

◆即位の礼の中心儀式「即位礼正殿の儀」が令和元年10月22日、国事行為として皇居・宮殿で執り行われた。
 儀式は約2千人の参列者が見守る中、宮殿「松の間」で始まり、鉦(しょう)の合図で参列者が起立すると、天皇陛下の側近である侍従らにより玉座「高御座(たかみくら)」と隣の「御帳台(みちょうだい)」の帳が開かれた。
 天皇陛下は古式装束「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」に身を包まれ、皇后さまは十二単のお姿。参列者が鼓を合図に敬礼した後、陛下が即位を内外に宣明された(冒頭全文)。
 外国からは191の国・機関の元首や王族、政府高官ら423人、国内からは皇族や三権の長ら1576人の計1999人が参列した。陛下のお言葉の後、安倍晋三首相が祝辞の寿詞を述べ参列者と万歳三唱で祝った。

◆陛下は、上皇さまの平成のお言葉を色濃く反映されたと感じた。
 「国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを…」。上皇さまを尊敬され、国民とともに象徴としての決意、そして次代へつないで行く強いお心があふれ出たお言葉だった。

◆「即位礼正殿の儀」が東京(皇居)で催されるようになったのは平成からで、それまでは京都御所(旧皇室典範に明記されている)。京都人は今も、天皇陛下が京都入りする際は「お帰りなさい」。ゆかりの「鞍馬の火祭」が始まり、京都タワーはライトアップで祝った。
 伊勢神宮内宮で「即位礼当日祭」が行われ、東京スカイツリーも”日の丸”のライティングがされた。この日列島は奉祝に包まれた。

◆夜に催された「饗宴の儀」も上皇さまの前回を踏襲された。宮内庁による舞楽「太平楽(たいへいらく)」が披露され、食事は和食で、まつたけやくりなど秋の味覚も取り入れた合わせて9品が出された。また世界各国からさまざまな文化的な背景を持つ賓客が訪れたことに配慮したメニューも用意された。和やかな饗宴は午後11時20分ごろまで続いた。

◆台風19号被害などに配慮し延期となった「祝賀御列の儀」(パレード)は11月10日。その前日に「国民祭典」が開かれ、人気アイドルグループ「嵐」が奉祝曲を歌う。そして14、15日には、天皇一代に一度だけ行われる重要な儀式「大嘗祭(だいじょうさい)。さらに来年4月19日に立皇嗣の礼(りっこうしのれい)が予定され、秋篠宮文仁親王が、自らの立皇嗣=皇位継承順位第1位=を国の内外に宣明する。即位の礼儀式は続く。

令和日本人 奉祝
<2019.10.28 S>