許せない! かんぽ生命

 日本郵政グループのかんぽ生命保険が、契約”操作”によって、保険料の二重徴収や無保険期間が生じていたことが発覚した。2016年4月〜2018年12月の間で、二重徴収は約2万2千件、無保険は約4万7千件にも上る。信じ難い企業倫理欠如だ。

◆全国2万局以上ある郵便局。その局員が窓口になり契約販売し、契約によって局員の手当となる。
 かんぽ生命の社内規定では、旧契約の解約から3カ月以内に新契約が結ばれたケースは乗り換えと定義し、契約した局員に支払われる手当が新規契約の半分になる。一部局員が手当の満額受給を狙い、解約から4カ月が経過した後に新契約を結ばせていた疑いがあるという。顧客はこの期間、無保険状態になった。
 また新契約後6カ月以内に旧保険を解約した場合も乗り換えとなるため、6カ月が経過した後に解約させ、顧客が新旧両方の保険料を負担する二重払いをしたことになった。
 かんぽ生命は日本郵政グループ、今も国の関与が残りそこが大きな信用となっている。その信用を逆手に取ったと言われて仕方ない。それ故にチェック機能も乏しく甘い!

◆おそらく多くが高齢の方、多くない収入から出している保険料。現代は生活が多様化し契約も複雑にならざるを得ないが、顧客あってこそ。分かりやすく丁寧に説明する義務が企業にある。逆行も甚だしい。
 保険は生きていくため、いざという時家族のため…許せない!

◆一義的には局員のモラル。しかしそれだけか!背景にはノルマ偏重があった。局員が負担を感じ不正に走ったか…もし契約時に虚偽の内容を伝えたり、顧客に不利益になる内容を伝えなかったりしたら保険業法違反になる。
 そこに組織的土壌、過剰な指示はなかったのか。低金利の厳しい時代、完全民営化への過程などという理は成り立たない。利益を優先する余りの組織であれば、顧客を欺す商法と言われても仕方ない。政府も責任を持って、早く検証するべきだ。

◆かんぽ生命保険の植平光彦社長は記者会見し「信頼を損ね、深くおわび申し上げる。顧客の不利益の解消に向けて、全社体制で真摯に対応していく」と謝罪した。不適切な契約は9万件を超え、郵政民営化以降で最大の不祥事となった。
 しかし、真摯な反省が国民に響いてこない…何故だろうか。

◆顧客救済、手当制の見直し、原因究明を行う第三者委員会を設置。8月末まで保険業務は自粛するという。当然だ。
 経営陣は一刻も早く全容解明と責任の所在を明らかにし、その後速やかに総退陣するべきだ。でないと、国民は納得しない。

責任明確に エリをただせ!
<2019.7.15 S>