アニメの聖地 世界がエール

突然、多くのクリエイターたちの未来が奪われた。7月18日、京都アニメーションが放火され34人が亡くなり34人が負傷、41歳の青葉真司容疑者の逮捕状を取った。抑えられない怒り、そしてやりきれない思い。

◆アニメ制作会社「京都アニメーション」は創業1981年の”老舗”。京アニと呼ばれ、クリエイターには憧れ、ファンには聖地と言われる。
家族的に仕上げていくチームの絆。東京一極集中の中、京都発・地方発…関西にとって誇りの制作会社だ。
・涼宮ハルヒの憂鬱-兵庫県西宮市では、ファンだけでなく地元住民も悲しみ、怒り
・聲の形-岐阜県大垣市は、すぐに募金箱設置し支援
・らき☆すた-埼玉県久喜市の鷲宮神社にファンらの思いあふれる絵馬
・けいおん!-滋賀県豊郷町の旧豊郷小の黒板に書かれた「頑張れ!待ってる」の文字…聖地巡礼の地は全国に広がる。町おこしの点でも、しがらみや定型の自治体案などは足元にも及ばない。
京アニ設置の専用口座には、1日足らずで2憶7000万円以上の支援金が集まったという。

また海外からもエールがやまない。米アニメ配給会社「センタイフィルムワークス」はクラウドファンディングでの支援が数億円に上っている。中国でも「オンライン販売サイトから作品を買って、京アニを助けよう!」と輪が広がっている。
国内はもちろん、政治に関係なく国を超えた”若い絆”の強さ大きさに驚き、嬉しくホッとする。

◆次々と明らかになる、許せない計画的凶行。
「パクりやがって」と叫びガソリンを撒き放火。下見までし、包丁、ハンマーも発見された。ネットカフェで情報収集し襲撃先を探っていたという。だが京アニとの接点も未だはっきりせず、無差別殺傷だったのか。青葉容疑者の口から動機、真相を聞かなければ…2度と起こさないために。

◆1週間経ってようやく犠牲になった方たちの身元が特定された。時間を要したがDNA鑑定などが必要、家族の感情を配慮して…と。負傷された方とともに家族の方の心身ケアも最優先だ。

不明になっている父はふり絞るように語った。「犯人の事なんて、どうでもええ。早く、娘を返してほしい」。

負けない!つなごう!
<2019.7.29 S>

国託す6年 124人実行こそ!

令和初の国政選挙となった第25回参院選(21日投開票)の翌日、新聞各紙の1面には「与党 改選過半数」「改憲勢力 3分の2届かず」の大見出しが躍った。任期6年、3年ごとに半数ずつ改選する参院選。今回124議席の争い…選挙区(改選74)の内訳は自民38、立民9、公明7、維新5、国民3、共産3、無所属9、比例(改選50)は自民19、立民8、公明7、維新5、共産4、国民3、れいわ2、社民1、N国党1となった。

◆それにしても、争点がかみ合わず盛り上がりに欠く選挙だった。参院選を現政権への是非を問う、と位置づければ消極的信任⁈ 野党の攻めがあまりに弱いと言わざるを得ない…欧米に見られる近代政治・二大政党制には程遠い。
しかし数の民主国家日本。自民・安倍政権の宿願「憲法改正」は、この野党との協議など視野に入れざるを得ない…結果的に選挙前と大きな違いはない⁈

◆どこが勝ったのか…あえて勝利を与党以外で挙げるなら倍増に近い立憲民主党と、7議席から10議席に増やした日本維新の会か。選挙区最後の74議席目は東京の維新の会・音喜多駿氏が当選、神奈川でも1議席を獲得した。比例代表も鈴木宗男氏ら5議席を取り、全国政党への本格的”足がかり”と言えよう。
最も気になるのは台風の目となり得る、2議席を獲得した山本太郎氏代表の「れいわ新選組」。身近で現実的な極めて明快な主張、そしてパフォーマンス。「NHKから国民を守る党」とともに得票率が2%を上回り、公選法上の政党要件を満たした。既存の野党を脅かす存在になってくる可能性がある。

◆関西の維新の強さも改めて感じた。投票終了と同時に、大阪選挙区で東、梅村両氏の当確。大阪市・堺市の大票田での強さは予想以上だった。これで参院大阪選挙区は非改選含め全8議席中4議席となった。風は止んでいない…国勢とは言え、都構想へ前進は間違いない。しがらみのない身を切る改革をどこまでできるのか。

◆選挙区の投票率は48.80%で過去2番目の低さ、情けない。参院選での戦後最低は1995年の44.52%。当時、細川連立政権→羽田短命政権→自社さ連立政権…国の指針が定まらぬままコロコロと政権が代わる政治不信の中での参議院。参院不要論まで”噴出”した。同じでは日本の政治は危うい。

令和 日本の将来よ
<2019.7.23 S>

許せない! かんぽ生命

 日本郵政グループのかんぽ生命保険が、契約”操作”によって、保険料の二重徴収や無保険期間が生じていたことが発覚した。2016年4月〜2018年12月の間で、二重徴収は約2万2千件、無保険は約4万7千件にも上る。信じ難い企業倫理欠如だ。

◆全国2万局以上ある郵便局。その局員が窓口になり契約販売し、契約によって局員の手当となる。
 かんぽ生命の社内規定では、旧契約の解約から3カ月以内に新契約が結ばれたケースは乗り換えと定義し、契約した局員に支払われる手当が新規契約の半分になる。一部局員が手当の満額受給を狙い、解約から4カ月が経過した後に新契約を結ばせていた疑いがあるという。顧客はこの期間、無保険状態になった。
 また新契約後6カ月以内に旧保険を解約した場合も乗り換えとなるため、6カ月が経過した後に解約させ、顧客が新旧両方の保険料を負担する二重払いをしたことになった。
 かんぽ生命は日本郵政グループ、今も国の関与が残りそこが大きな信用となっている。その信用を逆手に取ったと言われて仕方ない。それ故にチェック機能も乏しく甘い!

◆おそらく多くが高齢の方、多くない収入から出している保険料。現代は生活が多様化し契約も複雑にならざるを得ないが、顧客あってこそ。分かりやすく丁寧に説明する義務が企業にある。逆行も甚だしい。
 保険は生きていくため、いざという時家族のため…許せない!

◆一義的には局員のモラル。しかしそれだけか!背景にはノルマ偏重があった。局員が負担を感じ不正に走ったか…もし契約時に虚偽の内容を伝えたり、顧客に不利益になる内容を伝えなかったりしたら保険業法違反になる。
 そこに組織的土壌、過剰な指示はなかったのか。低金利の厳しい時代、完全民営化への過程などという理は成り立たない。利益を優先する余りの組織であれば、顧客を欺す商法と言われても仕方ない。政府も責任を持って、早く検証するべきだ。

◆かんぽ生命保険の植平光彦社長は記者会見し「信頼を損ね、深くおわび申し上げる。顧客の不利益の解消に向けて、全社体制で真摯に対応していく」と謝罪した。不適切な契約は9万件を超え、郵政民営化以降で最大の不祥事となった。
 しかし、真摯な反省が国民に響いてこない…何故だろうか。

◆顧客救済、手当制の見直し、原因究明を行う第三者委員会を設置。8月末まで保険業務は自粛するという。当然だ。
 経営陣は一刻も早く全容解明と責任の所在を明らかにし、その後速やかに総退陣するべきだ。でないと、国民は納得しない。

責任明確に エリをただせ!
<2019.7.15 S>

親愛「お前」 アカンか?

プロ野球・中日ドラゴンズの応援曲「サウスポー」の演奏が、今季終了まで自粛されることになった。球団によると、歌詞の中にある「お前」が不適切ということ…波紋が広がった。

◆阿久悠作詞・都倉俊一作曲・ピンク・レディーのヒット曲「サウスポー」は野球を題材にしていて、高校野球も含めて応援曲の定番。
 中日の応援曲の歌詞に「お前が打たなきゃ誰が打つ」というフレーズがある。球団によると、チーム内から「『お前』という呼び方は選手に失礼では」とする声が上がったという。球団側は歌詞の変更を要望したが、すぐには無理なので、応援団が自粛を決めた。 「サウスポー」応援曲は、ここ一番の時に演奏される「チャンステーマ」の一つ。中日応援団公式ホームページによると歌詞は、「オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!オイ! (Let’s Go 選手名) みなぎる闘志を奮い立て お前が打たなきゃ誰が打つ 今 勝利をつかめ」などとなっている。

◆「お前」という言葉は「おおまえ(大前)」の音変化で、神仏、貴人の前を敬って言う。現在でも御前(みまえ、おんまえ)と使われる。転じて、間接的に人物を表し貴人の敬称となった。古くは目上の人に対して用いてきたが、時代につれて近世・明治以降からは次第に同輩以下に用いるようになった。

◆「子どもたちの教育上いかがか…シンプルに名前で呼んで」「止めろとは言ってません。ファンをリスペクト(尊敬)してます」。歯切れ悪く、与田剛監督なぜ? まずは選手たちの声を聞いてみたいものだ。
確かに「お前」は不快に差別的な場合もある、受け取り方でも違う。その使い方はT.P.O(時・場所・場合)によって違うべきものだ…親愛、激励、一体感の「お前」も大事な日本語。杓子定規に教えることこそ問題ではないか。
こういう波紋、議論は日本語を愛するが故…いいじゃないか。

◆ファンの一人として今歌うなら 
♪球団よ “お前”がやらなきゃ誰がやる♫ 
球団こそ早く自粛を撤回して「お前が打たなきゃ誰が打つ」を聴かせてほしい。

日本語 その心
<2019.7.10 S>

関西 世界遺産ツアーだ!

アゼルバイジャンで開かれていたユネスコ世界遺産委員会で、大阪府の「百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群」の世界文化遺産登録が決定した(7月6日)。
予定通りとはいえ、令和元年、大阪初の世界遺産は嬉しいニュースだ。

◆「百舌鳥・古市古墳群」は世界最大級486メートルの仁徳天皇陵などを含む49基。堺・羽曳野・藤井寺にまたがる。これで”近畿そろい踏み”となった。
・1993年「法隆寺地域の仏教建造物」奈良
・1993年「姫路城」兵庫
・1994年「古都京都の文化財」京都・滋賀
・1998年「古都奈良の文化財」奈良
・2004年「紀伊山地の霊場と参詣道」和歌山・奈良・三重
世界遺産登録は世界で1093件、日本国内では23件目。今回が6件目となる近畿・関西、秀でた文化・自然が誇らしい。

◆最初に名乗りを上げたのは2007年。国内審査に3回落選するなど試行錯誤と努力を続け、13年越しの悲願達成だ。保存・景観を優先しつつ、政令指定都市・堺市の都市開発と活性化に知恵を絞らなければならない。

◆経済効果1000億円以上とも言われるが、大阪は食だけやない!
はや地元では、古墳カレーや百貨店でもグッズ販売、埴輪作り体験など人気だが、古墳を見下ろせる複合タワー施設を3市と地元企業で建設してほしいものだ。
そして、大阪-京都-奈良-和歌山-兵庫-滋賀-三重…世界遺産関西ツアーと銘打って、官民一体の大キャンペーンはどうだろう⁈

元気関西! 世界へ
<2019.7.8 S>

大阪G20閉幕  “役者外交”

37カ国・地域・機関の首脳が大阪に集結し、G20大阪サミット(6月28、29日・住之江区インテックス大阪)が「首脳宣言」を採択し閉幕した。

◆米中貿易戦争の最中、一筋縄では行かない各国調整を行う議長国として、安倍首相は20を超える首脳と積極的に会談した。”歴史問題”で理不尽な韓国・文在寅大統領とは会わない意思を貫いた一方、初日には習近平中国主席と会談し国賓として来春訪日を要請、夕食会を開くという配慮を見せた。硬軟織り交ぜた”安倍外交”は調整役としては及第点か。調整役を超えて国際社会に”直球”を投げる仕事はこの先?また目前の参院選への思いも見え隠れするが…。

◆注目の首脳宣言。強き国アメリカファーストの経済・貿易戦争で、「反保護主義」は最初から見送られ、「自由、公平、無差別で透明性があり予測不能な安定した貿易および投資環境を実現し、市場を開放的に保つよう努力する」とまとまった。公平、自由、開放的の文言には米中を牽制しかつ両国の顔を立てる形になったと言えよう。

◆主役はやはりトランプ米大統領だったのか。来日前日に「日本が攻撃を受ければ米国は全力で守るが、米国が攻められても日本は助けてくれない。不公平な同盟だ」とぶち上げ、米中首脳会談で対中追加関税の先送りを表明…極めつけはツイッターに端を発した、帰りに韓国に寄り板門店で北朝鮮の金正恩委員長と3度目の電撃会談。それは演出であったにせよ、対中・対北・対日・対韓のしたたかな強き米国のトランプ外交だった。
しかし、米国内でも「3度目会談が融和演出だけでいいのか、政治的友情ショーだけだ」との批判も上がってくる!? まず北の非核化への具体的行動こそ…”なし崩し”展開は日本にとっては危うい。

◆吉村大阪府知事、松井大阪市長は「(大阪は)世界最大の国際会議を開ける安全を証明した、大阪万博へ弾み…格が上がった」と語った。
さて大阪よ。この経験をどう生かすのか。

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<2019.7.1 S>