新年一般参賀 お出まし7回

◆新年恒例の一般参賀が皇居で行われた(1月2日)。平成最後ということもあり、参賀者は15万4800人と過去最多だった昨年の12万6720人を大きく上回った。

宮内庁の予定では、お出ましは5回の予定。ところが一般参賀入門を望む人の列は延々と続き、6回目を実施し、終了の案内を行った。それでも人々の列は止まなかった。その様子を見られた天皇皇后両陛下が、お出まし追加の意向を強く示され急遽7回目が実施された。国民に常に寄り添って、平成を歩んで来られた両陛下の想いがにじむお出ましだった。天皇陛下は「本年が少しでも多くの人々にとり、良い年となるよう願っています。年頭にあたり、わが国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります」と述べられた。

陛下は4月30日に譲位され、退位礼正殿の儀を経て全ての公務を皇太子さまに譲られる。退位は江戸後期の第120代光格(こうかく)天皇が1817年(文化14)に仁孝(にんこう)天皇に譲位して以来、202年ぶりで近代以降では初めて。

5月1日から新元号となる。

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◆1月4日には安倍晋三内閣総理大臣が伊勢神宮を参拝後、年頭記者会見を行った。新元号の公表を、4月1日の閣議決定後に表明すると言明。当初は4月11日の予定を、国民生活に直結するシステム変更などを考慮し前倒しする。

他にも北方領土問題の進展、10月の消費税増税10%、少子高齢時代の社会保障、憲法改正議論、夏の参議院選挙などにも触れて決意を述べた。

この国の未来、真摯に舵取りを願う。

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◆御代替わりの歴史的な年。巷では新元号へ興味が及ぶ。「平成」の文字を、当時の小渕恵三官房長官が掲げたのをなお鮮明に覚えている。

元号の条件を挙げるならば・国民の理想として良い意味を持つもの・漢字2文字で書きやすく読みやすい・過去の元号で使われていないもの ・世間一般で日常使われていないものーとなる。元号法では元号を政令で定めるとしている。具体的な決定方法は定められておらず、「平成」のときは、漢文学や国文学関連の大学教授ら有識者が候補→内閣官房長官が選定→閣議で協議→国民を代表する衆参両院議長の意見→閣議決定という順序だった。

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◆世界中で元号を採る唯一の日本。明治以降は「天皇一代」につき元号を1つとする「一世一元」が原則となった。

元号は645年「大化」から「平成」まで247を数える。ほとんどが漢字2字で表されるが、歴史上まれに3字、4字、6字の組み合わせもあった。採用された字はわずか72字で、そのうち21字は10回以上も用いられている。最も多く使われた文字は「永」で29回、2番目は「天」「元」のそれぞれ27回、4番目は「治」で21回、5番目は「応」で20回。「平成」の「平」は12回目で「成」は初めて使われ、「昭和」の「昭」は1回「和」は19回使われている。

一方、ローマ字でいくと明治M、大正T、昭和S、平成がHなので「MTSH」以外からとの見方も。ネット上でも推測や多くの案が飛びかっている。

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◆元号は存在感としては薄れてきているかもしれない。しかし1300年以上の長い歴史を積み重ねてきた元号には、時代区分というだけでなく伝統や文化の重みもある。国際社会の中の日本には、様々な背景や考えを持った人たちが集まり、新たな「日本らしさ」を模索する時代の一歩と言えるかもしれない。いま改めて、日本の元号に思いを寄せることは意義深い。

日本人として敬愛と感謝をもって寿ぐ。

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新たな元号 時代に寄り添い

<2019.1.7    S>

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*新年おめでとうございます。

改元の年、変わらぬ喜怒哀楽を大切に伝えて行きたいと思います。よろしくお願い申し上げます。