喜ばせてくれ 「矢野阪神」

17年ぶりの最下位に終わった阪神タイガース・金本知憲監督(50)の退任に伴い、矢野燿大新監督(49)が誕生。矢野新監督は金本監督の「超変革」野球を作戦兼バッテリーコーチ、2軍監督として支え戦ってきた。東北福祉大でもともに活躍した。

それだけに、複雑な思いもあっただろうが監督就任を受諾した。岡田彰布氏、掛布雅之氏の名前も挙がったが、球団は清新で2軍監督としてファーム優勝し、選手育成力のある矢野氏で決定した。3年契約、背番号は「88」。

◆矢野捕手はドラフト2位で1991年、中日ドラゴンズに入団。7年間在籍したが、当時中日の正捕手には中村武志がどっかと座り、2番手捕手に甘んじていた。1998年、トレードで阪神に移籍。その2番手捕手の”辛酸”悔しさが、不動の阪神正捕手になった原動力の一つだったのではないか。

◆「勝ちながら育てる」ほど阪神に余裕があるかといえば?。焦らずファームで育て、1軍に引き上げたならコロコロと日替わり打線などとらず我慢して固定、ブレない勝つ野球に徹する。”経済力”は弱いゆえ大きなトレードはせず、選手獲得時のスカウトから徹底した「育成野球」をする広島東洋カープがいい手本だ…言うは易しだが。

◆観客動員数は巨人に次いで2位。ホーム71試合で約290万人、1試合平均4万人を超えている。

今、ほぼ全国にプロ野球球団がある。ファンあってのプロ野球、地元と一体に強く楽しく、いいことだ…しかし勝っても負けても甲子園は満員⁈ 不甲斐ない試合が続けば甲子園をガラガラにする”愛のムチ”を!

◆矢野新監督は清新爽やかなイメージの奥に、現役時代大スターと言うわけでなく”縁の下の力持ち”、痛みも分かる強さもあるはずだ。また、キャッチャーという球場全体を見渡せる位置を守り抜いた経験も生きる。

就任会見で「タイガースファンを喜ばせたい」と抱負を語った。自らクジを引く25日のドラフト会議については「(何となく全体がいい選手よりも)特長のある選手がほしい。足が速い、肩が強い、遠くに飛ばせる…」。

個性的で面白く、勝つ虎野球に期待したい。そして不動の虎のエース、4番が見たい。

新生猛虎 復活を!

<2018.10.22    S>