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1/22(月)キャプテンの一言

2018/01/22 月曜日 - 22:17:29 by captain

▼日本時間きのう(21日)午前10時43分、
ニュージーランドから民間の超小型衛星を載せた
ミニロケットが打ち上げられた。このミニロケットは
アメリカのベンチャー企業「ロケットラボ」の
「エレクトロン」というロケットで全長17メートルしか
ない。そのため100キロ以下の超小型衛星の
打ち上げを専門としている。とはいえ初めての
打ち上げだったので、これから超小型衛星を専門
に商業的に打ち上げることになる。
世界の衛星打ち上げは国家機関や研究機関、
大学および民間企業と多彩で競争激化している。
そこで一番問題になるのが打ち上げ費用。
「エレクトロン」は明らかにされていないが、
おそらく20~30億円程度ではないか。
日本の小型ロケット「イプシロン」の3号機が
18日午前に2度の延期を乗り越えて打ち上げ
られた。こちらも100キロ以下だが、全長は
26メートルもある。「エレクトロン」は3Dプリンター
を使ってエンジン制作するなどコストダウンを
図ったという。これにしても3Dプリンターの
能力は「なんでもあり」というくらい凄い。
ドラえもんもビックリするくらい何でも作れてしまう。
一方、「イプシロン」は打ち上げをパソコン2台
のみで人手がかからないオートシステムが採用
されている。これにより打ち上げ費用が50億円
程度に抑えられている。この金額は日本の誇る
H2Aロケットの打ち上げ費用の半分くらいに
なっている。さすがに商業ベースに乗せようと
するなら100億円は高すぎる。
ただし、H2Aロケットはかなりの数の衛星を搭載
することが可能なので打ち上げ時期さえ一緒に
することが安くできるという利点もある。

▼月面ロボット探査機も民間レースでも日本
チーム「HAKUTO」がインドでの打ち上げを
ほぼ断念して、月に行くメドが立っていない。
探査車「SORATO」は軽量だから、「エレクトロン」
や「イプシロン」で打ち上げることは可能だが、
「SORATO」は自力で月面に降り立ちことが
できない。つまり着陸機に乗ってでないと、
月には到達できないということ。当初の予定
ではインドの探査機と一緒に行くことになって
いたから、そのことも問題になっているだろう。
このところ22億円(優勝賞金)レースのニュース
が入ってこないので不安があるが、3月末まで
のミッション完了まで時間がなくなってきている
のも事実。

▼18日のイプシロン3号機の打ち上げでは
非常に面白い現象が発生した。「夜光雲」と
いうもので産経新聞は当日18日の夕刊で
イプシロンの打ち上げより大きな写真でこの
「夜光雲」を紹介していた。筋状の雲がまるで
オーロラのように色鮮やかに空一杯に広がって
いた。これはオーロラみたいだが、まるで違う
現象。オーロラは荷電粒子(プラズマ、太陽風
の流れ)が地球の磁場に吸い込まれる形で
両極に流れ込み、大気の酸素や窒素に衝突
して起こる。だから緯度が高い北極圏や南極圏
で発生する確率が高い。時として太陽の表面
活動が活発で大量の荷電粒子が流れ込んだ
場合は北海道などでも見ることができることが
ある。「夜光雲」は多くが夜明け前や日没後
わずかな時間帯に多く見られる現象で自然
には非常にできにくいが、ロケット打ち上げが
その時間帯なら、比較的できやすい。ロケット
が出す噴煙が太陽光によって反射するもので、
角度の違いで色も変わる。高度80キロ程度の
中間層という場所で起こる。地球の大気は
対流圏―成層圏―中間圏―熱圏となっていて
中間圏は地表から50キロから80キロまでの
範囲を差すが、この中間圏つまり80キロまで
の気体を空気ということになる。だから「夜光雲」
は空気があるぎりぎりのところで起こる現象
ということになる。

1/19(金)キャプテンの一言

2018/01/19 金曜日 - 21:40:06 by captain

▼去年までの3年間(2015~2017年)は観測史上最
も暑い地球環境だった。これは国連のWMO=世界気象機関
=が18日発表したものでAFPがきょう(19日)伝えたもの。
それによると去年2017年の地球表面の平均気温は16年
の史上最高を下回ったものの、史上2番目の暑さとなり、
産業革命前(1750年ごろ)に比べ1・1度上昇した。この
結果はNOAA=アメリカ海洋大気局、NASA=アメリカ
航空宇宙局、Met Oefface=イギリス気象庁、ECMWF
=ヨーロッパ中期気象予報センター、日本の気象庁のデータ
を統合分析したもので気象における世界5大機関の総力を
結集したものだから信頼性が極めて高いだろう。この中で
NOAAとNASAは気温を押し上げる要因となるエルニーニョ
現象が起きない状況下での気温上昇としては過去最高だと
指摘している。原因のトップは当然のことながら人類の社会
生活であることはいうまでもない。温室効果ガスの内、人類
が排出している1位はCO?=二酸化炭素、排出総量のおよそ
4分の3に当たる。次に多いのがメタンガスでこれが実は曲者
である。量的にはCO?にははるかに及ばないが、温室効果は
20倍ともいわれているからだ。

▼メタンガスは人工的に排出されているもの以外にロシア
やカナダの永久凍土が融けだすことによっても多く輩出
されているがCO?は圧倒的に人の営みの中にある。そんな
中、便利な小型電化製品の電子レンジ、ヘアドライヤーなど
が結果として大量のCO?の排出につながっているという研究
成果が発表された。19日AFP時事が伝えたもの。それによる
と、環境科学誌に掲載された論文でEU=ヨーロッパ連合内で
使用されている電子レンジはおよそ1億3000万台でこれに
使用される電気量に換算すると自動車およそ800万台分の
CO?排出に匹敵するという。このほか、電気掃除機やヘア
ドライヤー、電気ケトルなどで膨大な排出に関わっていると
しているが、これは電力発電に石炭などの化石燃料を使って
いるという前提がある。自然再生エネルギーや原発ではその
限りではない。これは悩ましい問題といえる。もちろん一番
いいのはすべて太陽光など自然再生エネルギーであることが
望ましいのだが、今すぐというわけにはいかないだろう。しかし
太陽光が無尽蔵であることはみんな知っているのだから、
未来に向かってはそうならざるを得ないだろう。

▼遠い未来は人類にとっていいものではない。地球が生きて
いるということは誰もが知っていることだが、ダイナミックに
動いているということには気がつかない。それでも大陸は
毎日移動を続けている。メキシコ・ユカタン半島といえば
ボクはすぐおよそ6550万年前の巨大隕石の衝突によって
恐竜が絶滅(ただし子孫として鳥類は現存している)した
現象を思い描いてしまう。きょう届いたニュースはそこまで
古くはないだろう。メキシコの考古学者らのチームがユカタン
半島のマヤ文明・トゥルム遺跡近くの地下に全長347キロ
に及ぶ水中洞窟を発見した。チームによると、これまでに
発見されていたおよそ263キロの洞窟とつながっていた。
地下水を巧みに使っていた謎多きマヤ文明の解明につながる
ものと期待される。地球の大陸は2億5000万年前の超大陸
パンゲアや5億年前のゴンドワナ超大陸など移動を繰り返して
いる。6550万年前の洞窟はさすがに残っていないかもしれ
ない。ちなみに今度、今ある大陸が一つになるのは2億
5000万年後だといわれている。ただし移動したことが分
かるようになるのは5000万年だといわれているらしい。
その時、地中海はないかもしれない。

1/17(水)キャプテンの一言

2018/01/17 水曜日 - 22:02:07 by captain

▼去年大騒ぎとなった南アメリカ原産の外来種で
強い毒性の「ヒアリ」について環境省は15日、
生息調査を終えたことを明らかにした。
それによると、去年日本中で見つかったヒアリは
大阪府、兵庫県をはじめ12の都府県の26カ所
だった。環境省は「国内に定着していない」との
認識を示した。ただ、今後も全国の主要68港湾
での調査を中心に水際で警戒を続けていくという。
ヒアリは南米原産ということもあり、日本の冬を
越せないのではないかという認識もあるが、
それはまるっきり屋外という条件がつく。
ヒアリは土の中に巣を作るので、今年の寒い冬
でも関東から西の太平洋側では越冬しても不思議
ではない。水には強いので季節が冬でなければ
大雨にもある程度の水害にも耐えることができる。
第一、全国26カ所で発見されて定着していない
とは言い切れないのではないか。
環境省が春になったら調査を再度始めると
しているので徹底を図ってもらいたい。

▼海外から日本に渡ってきた外来種の数は
無限大といっていいくらい多い。琵琶湖をはじめ
日本の湖で大繁殖しているオオクチバス
(ブラックバス)やブルーギルは筆頭だろう。
またアメリカ原産のミシシッピアカミミガメは
祭の屋台で「ミドリガメ」として子どもたち人気が
あった。どこの局だか記憶していないが最近
「かいほり」という池の水抜きがブームになって
いるようだ。現在、東京の井の頭公園の池も
水を抜く「掻い掘り」が行われており、外来種の
駆除が行われている。草魚も水草や蓮を食い
荒らす。話題になっているアリゲーターガーや
カミツキガメに至っては人にも脅威になりそうな
姿をしている。不思議に思うのが天然記念物の
オオサンショウウオだろう。日本固有の種が
減少して中国産とのハイブリッドが増えている
という。あんな生き物を日本に持ち込んで、
そのうえで自然に放つなど考えられないのだが。

▼こうして世界中からいろいろな生き物が日本に
入ってきているが、この逆のケースも結構多い。
以前「ジャパニーズ・ビートル」と呼ばれる
コガネムシの仲間「マメコガネ」は日本原産だが
北アメリカで猛威を振るっている。特に大豆や
ブドウに甚大な被害を与えている。アメリカへ
渡ったのは古く1916年(大正5年)に
ニュージャージー州で発見されているから、
侵入したのは明治時代かもしれない。
この「ジャパニーズ・ビートル」はヨーロッパにも
拡大して去年、スイスでも確認された。
スイスへは日本から直接ではなく隣国イタリア
(2014年に生息が確認される)を通じて流入
したとみられる。この「ジャパニーズ・ビートル」
は成虫が地上で大豆などマメ類やブドウの葉
や花を食べ尽す。さらに幼虫は地中でおよそ
1年間(寒冷地ではもう少し長い地中で生活)、
それらの植物の根を食い尽くすから質が悪い。
当然ながら日本全域に生息しているが、国内
にはライバルが多く幼虫の時にモグラや
カラスアリなどに捕食されるため、それほど
恐れられていないと思われる。

▼前記アリに「オオハリアリ」という種が日本に
生息している。これもアメリカに渡ってしまった
「逆外来種」ということになる。日本ではシロアリ
を主食としているが、アメリカでは他の昆虫を
バクバク食べているらしい。食性がアメリカに
渡ってかなり変わってしまったということだろう。
そういえば日本人にとって海藻のワカメは
味噌汁の具としてベスト3に入るくらい人気が
高いが、海藻を食べる習慣があまりない海外
では日本から侵入してきた外来種ということになる。

1/15(月)キャプテンの一言

2018/01/15 月曜日 - 22:23:51 by captain

▼あさって17日に予定されていた小型ロケッ
ト「イプシロン3号機」の打ち上げが18日以降に
延期された。JAXA=宇宙航空研究開発機構=
がきょう発表したもの。天候の悪化を理由としている。
イプシロン3号機は高性能小型レーダー衛星
「ASNARO=あすなろ=2」を軌道に送り込む
予定だった。「ASNARO2」はNECが開発した
経済産業省の衛星で地上の詳細な情報を入手
することができる優れもので、電波での観測に
なるため天候(雲なども)に左右されない。
JAXAの鹿児島県肝付町にある内之浦宇宙
空間観測所から17日の午前6時から35分間の
間に打ち上げる予定だった。実はすでに1回延期
されており、2回目の延期となった。これはこれで
非常に大変なことが起こることになる。ロケットの
打ち上げは宇宙好きの間では一大イベントで、
生で見たい人が多くいる。
当然、事前に打ち上げ時間が発表されているから、
それに合わせて休みを取ったり、前日のホテルの
予約をしたりと緻密なスケジュールが立てられる。
仕方ないことではあるが、度々は勘弁してもらいたい。

▼ちなみに前回は去年の11月12日に打ち上げ
られる予定だったが、電気系統の不具合が
見つかりかなり長い延期が決定された。しかし
今回は悪天候が理由なので18日以降から最大
2月28日の間の打ち上げが設定されている。
なぜ打ち上げが一番安定しているH2Aロケット
を使わないか、というと打ち上げ費用の問題が
ある。H2Aロケットは1回100億円くらいかかる
といわれている。衛星を数多く搭載していれば、
1機当たりの費用は安くなるが、丸ごと負担する
ということになればかなりの金額(100億円)に
なってしまう。そこで「ASNARO」は小型ロケット
「イプシロン」でも打ち上げ可能な小型化に成功
した衛星(600キロ程度)ということになる。
「イプシロンロケット」は固形燃料を使い、すべて
をコンピューター制御で打ち上げる省エネロケット
でおそらくH2Aロケットの3分の1程度まで費用
が抑えられていると推測する。次回は天候も考慮
して日程を選んで宇宙へ旅立ってもらいたい。

▼自然の中に生きているものは仕方がない、
と思う。きょう河北新報が伝えたところによると、
背かい自然遺産の「白神山地」でニホンジカが
増えてシンボルともいうべき「ブナ林」が荒ら
される可能性が出たとして駆除に乗り出すという。
秋田県北部と青森県南西部にまたがる「白神山地」
は日本の世界自然遺産の第1号で1993年に
指定された。特にブナの原生林は貴重だが、
この地域にはかつてニホンジカが生息していた
はずである。河北新報の記事によると、東北北部
のニホンジカは明治時代にすでに絶滅したと
されている。それ以前、江戸時代も安土桃山時代
もそして室町時代にもニホンジカが住んでいて、
それでも白神山地のブナ林は現代まで生き
残った。だからニホンジカが復活したと喜ぶべき
ではないか。記事によると、幸いシカはオスのみ
で繁殖には至っていないという。それならなおさら、
当面様子を見守ったらどうだろう。地元の人が
狩猟によって食事の一部にするというのなら、
かつての人の営みということで問題ないと思うが、
ただ単に駆除では自然遺産としての方向性が
問われるのではないか。ニホンジカがによる
ブナへの被害はある程度予想される。
予想の範囲内ならそれは自然に任せるのが
一番ではないか。白神山地が滅ぶことを望んで
いるのではない。自然遺産のあるべき姿はやはり
「自然を一番」に考えることではないかと思ったまで。

1/12(金)キャプテンの一言

2018/01/12 金曜日 - 22:00:49 by captain

▼水曜日のこのコーナーでもお伝えしたが、民間に
よる月面探査賞金レース「グーグル・ルナ・エックス
プライズ」(優勝賞金およそ22億円)に参加している
日本のチーム「HAKUTO」が月に降り立つ前に障害
に直面している。去年末、打ち上げ地のインドに月面
探査機「SORATO」を送り込んでいた。そして同じく
レースに参加するインドチームと一緒に月をめざす
ことになっていた。ところが今年に入って打ち上げが
できない状況になった。理由を資金面としているが、
事実お金だけの問題ならスポンサーを含めて民間
企業に応援を求めれば最悪の事態は避けられるよう
に思う。しかし、チーム「HAKUTO」は主催者(グーグル
傘下)に対して3月末までの実施期間を延期してほしい
と要求したという報道がなされた。つまり、このまま
インドだ頼りでは打ち上げというより探査機を月に
送り込めないということを意味している。これはインド
チームが用意する予定だった「SORATO」を月面に
着陸させるための着陸機の準備も整っていないという
ことなのだろう。インドでの打ち上げ費用がどれくらいか
分からないが日本のH2Aロケットの場合100億円くらい
といわれている。これは探査機などの費用を含めず
純粋にロケットを打ち上げて運んでいる探査機を軌道
に乗せるというもの。

▼今回のレースに参加している日本、インド以外の
イスラエル、アメリカ、混成の3つのチームもまだ
探査機を打ち上げていない。1月から3月末までに
①月面にロボット探査機を着陸機させる、②着陸地点
から探査機を500メートル以上移動させる、③高解像度
の動画及び静止画像を地球に送信する―の3つの課題
をクリアするというもの。おそらく、この中で一番難しい
のは探査機を月面に故障なく着陸させることだろう。
その第1関門でチーム「HAKUTO」はつまづいたこと
になる。もちろん、期限延長が決まれば新たな発射機関
を探す必要があるだろうが、着陸機の開発が進んで
いなければ厳しいと言わざるを得ない。残りの3チーム
に探査機を乗せる余裕があるなら希望が出てくる。
とはいえ非常に厳しい状況であることは間違いない。

▼香川県さぬき市の養鶏場で鳥インフルエンザの疑い
が出た問題で再検査の結果、H5亜型のウイルスが
確認され、およそ9万2000羽の殺処分を行っていて
今夜完了した。ことしは島根県や東京都で野鳥から
鳥インフルエンザが確認されているが、養鶏場からの
発生は初めて。鳥インフルエンザといえば去年のこの
時期、韓国で猛威を振るい1000万羽以上が殺処分
された。韓国では鶏肉はもちろん、鶏卵が高騰して
ケーキなどお菓子類に大きな影響が出たことが記憶
に新しい。その韓国では去年末、全羅北道でアヒル
から鳥インフルエンザウイルス(H5N6型)が確認され、
1万2000羽以上が殺処分されている。もちろん、野鳥
から感染したものだから野鳥からも発見されている。
ことしは来月9日からピョンチャン・オリンピック・パラ
リンピックが開幕する。北朝鮮との緊張状態は9日の
南北高官級会談で北朝鮮がオリンピック参加を表明
したことでひと段落したものの、鳥インフルエンザが
去年のように大流行すれば、これはこれで大変なこと
になる。鳥インフルエンザについては朝鮮半島のカモ
類がきげんという説もあり今後とも油断できない。日本
では野菜の値段がべらぼうに高い中、鶏肉まで値
上がりしたら庶民の生活は大ピンチになってしまう。
香川県のお隣、愛媛県の養鶏場でも消毒などの対策
が始まる。濃厚接触でない限り人への感染は報告
されていないが、とにかくウイルスは変異が得意なので
必要以上の接触は避けよう。

1/10(水)キャプテンの一言

2018/01/10 水曜日 - 22:07:03 by captain

▼2020年東京オリンピック・パラリンピックの年は
JAXA=宇宙航空研究開発機構=の小惑星探査機
「はやぶさ2」が目的地の「リュウグウ=Ryugu」
から地球に帰還する年でもある。
2014年12月3日にH2Aロケット26号機で
打ち上げられた「はやぶさ2」はことしの6月下旬
から7月上旬に「リュウグウ」に到着する予定に
なっている。JAXAはきょう(10日)到着への
最終段階となるエンジンの連続噴射を開始した。
「リュウグウ」までの距離はおよそ350万キロに
達しているという。小惑星「リュウグウ」について
は詳しいことは分かっていないが、直径およそ
900メートルのサトイモの形をしているとみられる
地球近傍小惑星の一つでおおむね地球と火星の
間をおよそ1年4カ月かけて太陽を1周している。
当初は「1999JU3」と呼ばれていたが、のちに
正式に「Ryugu」となった。この「Ryugu」は
アメリカのマサチューセッツ工科大学とペンタゴン
=国防総省=が出資して1951年に設立した
「リンカーン研究所」の自動観測プログラム
「LINEAR(リニア)」によって1999年5月10日
に発見された。

▼神話に登場する浦島太郎が竜宮城から
持ち帰る「玉手箱」を想起して名付けられた
ように「リュウグウ」は水を含む岩石が存在
するとみられている。つまり太陽系誕生直後の
46億年前の姿を見ることができるかもしれない
ということ。そのため「はやぶさ2」のターゲット
となった。順調に到着すればおよそ18カ月表面
にとどまり、調査し地下の岩石を持ち帰ることに
なっている。
地球への帰還時期は東京オリンピック・
パラリンピックが行われる2020年で、年末になる
予定になっている。生命の起源となる有機物が
見つかるかどうかはオリンピックの後のお楽しみ。

▼フェイクニュースやっちゃいましたね、金井さん。
去年12月19日にISS=国際宇宙ステーション=
に到着した日本人宇宙飛行士の金井宣茂さんの
身長が宇宙滞在わずか3週間で9センチ伸びた
というニュースがきょう(10日付)のスポーツ紙で
大きく取り上げられた。しかし、1日たったきょう、
ツイッターで「大変な話題になったみたいで、
とんだフェイクニュースで失礼しました」と書き込み、
実際に伸びたのは2センチだったと報告した。
今夜のアンカーマン、荻原靖史さんも解説している
が余りに面白いのでボクなりの感想も。
前日のツイートで「重大なご報告があります」で
始まり「な、な、なんと、身長が9センチも伸びたの
です。たった3週間でニョキニョキと。こんなの
中高生のとき以来です」としていた。でもコマンダー
(船長)のロシア人宇宙飛行士、アレクサンダー・
ミシュルキンさんから伸びすぎだろうと指摘され
再測定した結果、伸びたのは2センチで182センチ
だったという。無重力の状況下で身長が伸びる
ということは以前からいわれており、普通は1センチ
から2センチ程度で地球に帰還すれば元に戻って
しまう。また、最初の測定もいくら無重力といっても
測り間違いというより勘違いしただけかもしれない。
でも楽しいフェイクニュースありがとうございました。
「きぼう」でも実験頑張ってください。

▼同じく宇宙の話だが、こちらは暗雲漂う。ことし
1月から3月の期間、民間による月面探査コンテスト
に出場が決まっている日本の「HAKUTO」チーム
の探査車が月に行けない状況になっている。これは
ロケット打ち上げを予定しているインドのメディアが
9日伝えたもの。それによると、インドチームと一緒
に月に向かう予定のロケット打ち上げが資金不足で
メドが立たない状況に陥っているという。
すでにインドで待機しているチーム「HAKUTO」
気が気ではないだろう。

1/8(月)キャプテンの一言

2018/01/08 月曜日 - 22:25:26 by captain

▼1月6日中山競馬GⅢ「金杯」をセダブリランテス、
7日中山競馬GⅢ「フェアリーS」をプリモシーン、
8日京都競馬GⅢ「シンザン記念」をアーモンドアイ、
ことし最初から重賞を3日連続勝利したのは
戸崎圭太騎手。まさにビックリ仰天の快進撃と
いっていい活躍ぶりだった。セダブリランテスは
これで5戦4勝となり、ことしはGⅠ戦線での活躍
が期待される。アーモンドアイは牝馬ながら牡馬
との闘いに挑み、しかもスタートで後手を踏み
ながら道悪(発表は稍重)をものともせず、
後方から差し切り桜花賞に名乗りを上げた。
父ロードカナロアの初年度産駒で、質・量とも
世代トップに立った。
ことしの2歳馬にも注目が集まることだろう。

▼また、きのう(7日)のレース終了後、
キタサンブラックの引退式が京都競馬場で
行われサブちゃんこと北島三郎さんの
「キタサンまつり」の歌い納めとなった。
サブちゃんはキタサンブラックのために残って
くれたファン1万8000人を前に「もっともっと
走れると思いますが、私は引き際の美学を
持っています。大輪を咲かせたブラックは
これからも輝いて大輪を咲かせてくれると
信じています」と話した。去年の有馬記念優勝
で史上最高獲得賞金18億7684万3000円
となったキタサンブラックはGⅠの勝利数「7」
のゼッケンをつけファンが見守る中、直線を
駆け抜けた。きょう、福島県のノーザンファーム
天栄へ出発、そして北海道安平町の社台
スタリオンステーションで今シーズンから種牡馬
生活に入る。きのうの引退式で武豊騎手
は「キタサンブラックの子どもでGⅠを勝ちたい。
約束します」と早々にファンに宣言した。
また現在81歳のサブちゃんも「子どもたちの
走る姿を見るまで倒れられないな」と3年後を
元気に迎えることをファンに約束した。
キタサンブラックは父ブラックタイド、母の父
サクラバクシンオー。もちろんブラックタイドは
名馬で名種牡馬ディープインパクトの全兄に
当たる。そのためサンデーサイレンス系の
牝馬は相手に難しく、弟のディープインパクト
もライバルになるが、いい子どもを産んで
もらいたい。

▼日本人宇宙飛行士、金井宣茂さんが今夜、
日本の子どもたちとの交信に臨んでいる。
「はまぎんこども宇宙科学館」のイベント。
先週の金曜日にISS=国際宇宙ステーション=
から地球の夜景撮影に臨んだが、船内の映り
込みが防げず苦労していることをツイートして
いる。そして夜景もいいが暗闇に中で輝く星々
も心惹かれる美しさだとしている。
これはわれわれが地上から見るのとまるで
違うものだろうということは、宇宙望遠鏡が
捉えた映像を見るだけでもっともだと納得する。
地球の100キロにも及ぶ分厚い大気が
地上から景観を邪魔をしている。何もない
宇宙空間では(正確にはダークマターなど
の物質は存在する)ほとんどが闇であっても、
素晴らしい風景が広がっているのだろう。
小学生からISSでビックリしたことは?と
質問されて①宇宙でも地球と同じことをしている、
3度の食事や毎日の着替えなど一緒、
②無重力なので天井も壁も床になること―
などと答えていた。
その時、午後9時50分ごろISSは
オーストラリア大陸を南から北へ向かっていた。

▼その宇宙へ6回も行き、月面(アポロ16号)
にも降り立ったアメリカの宇宙飛行士、
ジョン・ヤングさんが現地5日夜、87歳で
亡くなった。NASA=アメリカ航空宇宙局=
が6日発表した。ヤングさんは今、緊張が
高まっている朝鮮戦争に従軍経験がある
アメリカ海軍の兵士から宇宙飛行士になり、
アメリカの有人宇宙飛行計画「ジェミニ」
「アポロ」「スペースシャトル」の3つの計画に
参加した唯一の飛行士。
ご冥福をお祈りしたい。

1/5(金)キャプテンの一言

2018/01/05 金曜日 - 22:00:04 by captain

▼あけましておめでとうございます。ラジオ大阪をお聞き
の皆様、「News Tonight いいおとな」ファンの皆様に
とって良い2018年でありますよう、心からお祈り申し上
げます。今年もお付き合い下さいますようお願い致します。

▼元日は去年と同じ茨木神社に初詣に出かけた。今回
は時間を少しずらしたせいか、30分弱の待ち時間で参拝
することができた。ただ行列の後ろを振り返るとそれなり
に長い列ができていたので、たまたまラッキーだったみたい。
茨木神社は大同2年(807年)坂上田村麻呂が天石門別
神社(あめのいわとわけじんじゃ)として創建したとされて
いる。時に田村麻呂50歳だった。すでに清水寺や富士山
本宮浅間大社などを創建したとされているのであながち
荒唐無稽とはいえない。このあと藤原薬子と仲成兄弟
(式家)による「薬子の変」で嵯峨天皇側について平城
(へいぜい)上皇逃亡を阻止する働きをしている。その8か
月後に54歳で亡くなっている。病死とみられている。坂上
田村麻呂といえば誰でも思い浮かぶのは征夷大将軍だろう。
40歳の時に蝦夷征伐を命じられ征夷大将軍に初めて
就いている。どうも太平洋側から東北を攻める総大将に
「征夷」が使われたようだ。九州攻めでは鎮西将軍となる。
因みに日本海側から東北を攻めるには鎮荻(正しくは荻の
字の竹冠がないものでテキと読む)将軍で中華思想による
もの。実は中華思想では日本は「東夷」と呼ばれていた。
邪馬台国が出てくる魏志倭人伝は正しくは三国志魏志東
夷伝倭人条となる。皮肉なものだが、平安時代初期の
桓武天皇は東北地方を東夷の国と見ていたということに
なる。征夷大将軍といえば坂上田村麻呂が初代と思われ
がちだが、田村麻呂が副使だった延暦12年から13年に
かけて正使だった大伴弟麻呂が初めて征夷大将軍と
呼ばれた。似た名前は和銅2年(709年)に巨勢麻呂
(こせのまろ)が鎮東将軍と呼ばれたのが初のようだ。

▼勝利に付き物は美酒。あす6日はJRAの2018年幕開
けレース「金杯」が東西で行われる。金杯といえば5日と
いうように刷り込まれていたが、10年ぶりに移動した。
そのおかげで平日でなく土曜日になったことで今年は
京都競馬場に行くことができる。以前(7年くらい前)までは
仕事と称して出かけていたので、何も気にすることなく当然
のように行っていたが、久しぶりの初日の「金杯デー」と
いうことでワクワクする。しかし競馬にはお金がかかるので
楽しむためには馬券を的中させることが必須条件。金杯を
当てることに越したことはないが、ごのレースでプラスに
するかは問題ではない。それでも前日から検討してどの
馬を軸にするかを決める必要がある。東西ともハンデ戦
となっており、京都では芝1600メートルで行われる。先行
馬有利と思われるのだが、逃げるとみられる8枠12番の
ウインガニオンが57・5キロとトップハンデ、最後の踏ん
張りに影響するとみたい。そこで重賞勝ち(GⅡローズS)
がある2枠2番のラビットランを狙いたい。54キロなら自慢
の末脚も切れるだろう。戌年の最初の重賞レースでウサギ
とはどうかと思うが洒落が利いていて、逆に面白いのでは
ないか。中山競馬場では芝2000メートルでこちらも「金杯」。
ここはごこまで強くなるか今後を占う意味でも3枠6番の
セダブリランテスに注目したい。結果次第ではこれからの
GⅠ戦線でも活躍できそうな逸材となる。どうか当たりますように。