キャプテンの一言 » 2016 » 8月

8/31(水)キャプテンの一言

2016/08/31 水曜日 - 22:13:28 by captain

▼その闘争心化か愛情表現か、仲間を咬みつくという特性
からDFTD=デビル顔面腫瘍性疾患=のため、絶滅が危惧
されていたオーストラリアのタスマニア島にのみ生息する
タスマニアデビルに朗報が届いた。これはきょう(31日)AFP
時事が伝えたもの。それは生命の「生」への執念ともいえる
もの。最初にDFTDが確認されたのは1996年で、それから
わずか20年で遺伝子を進化させ難病の克服に向かっている。
配信された記事によると、研究論文の共同執筆者、アメリカの
ワシントン州立大学のアンドリュー・ストーファー氏は
「タスマニアデビルは進化している。特筆すべきことに、この
進化は極めて急速だった」と話している。確かに20年という
超短期間に不治の病ともいえる「がん」を自らの遺伝子を
変えて克服するなど想像することもできなかった。これが
有袋類特有の特性なのか、それともわれわれ有胎盤類の
哺乳類の中にもどこかに潜んでいるのか、とでも気になる
ところ。なぜなら、きっかけさえあれば急速な遺伝子変化が
可能なら人類も治療という形ではなく、進化という形で難病
を克服することができるのだから凄いことだ。タスマニアデビル
の場合は4世代から6世代で完成したとみられていることから
人類だったら、100年くらいかかるかもしれない。ということは
罹患した本人は残念ながら、これまで同様の治療が必要に
なるのかもしれない。

▼「わしゃ、決めたぞ!」が出た。28日のNHK大河「真田丸」
はついに関ヶ原の合戦に突入していく。大阪冬の陣および夏
の陣がメインのドラマなのに、その前段階の関ヶ原の合戦が
9月になってしまった。つまり、父真田昌幸と主人公の信繁
(幸村)と長男、信幸(信之)が敵味方になってしまうという
ことになる。昌幸が石田三成の西軍に味方する理由について
「武田信玄の旧領を取り返す」と語っていたが、信幸が
「そのあとは」との問いには答えていない。豊臣秀吉でもそう
だが、せっかく天下統一を果たして応仁の乱以来の戦国時代
を終わらせ日本に平和をもたらしたにもかかわらず、国力を
蓄積する間もなく、朝鮮出兵という無謀な挙に出ている。織田
信長がどうしたかは分からないが、はっきりしているのは徳川
家康である。豊臣家を滅ぼしたことについては思い思いの意見
があるだろうが、徳川幕府が280年間続いたのは事実であり、
前半に多少の戦(島原の乱など)はあったにしても、国中が
乱れるということはなかった。おそらく家康の求めたものが、
徳川家の繁栄と同時に日本の安定(平和)を求めたからでは
ないだろうか。その点からいうと領地をエサに味方を集めた
三成には豊臣政権の継続以外に求めるものはなかったと
感じる。もちろん、大谷吉継や宇喜多秀家のように素直に
味方したものや直江兼続のように反家康として味方したもの
もいたことに事実だろう。では、昌幸はどうだったか、ボクには
戦国時代を抜け切らない時代遅れの武将に思えてならないのだが。

8/29(月)キャプテンの一言

2016/08/29 月曜日 - 22:42:11 by captain

▼超かわいいと評判になった深海で撮影された
「ボウズイカ」。10日ほど前に新聞各紙にも写真が掲載
され、ネットでは動画も見ることができた。ただし、動画
といっても、カリフォルニア州の沖、水深900メートルの
海底でじ~っと動かないので写真でも同じだった。
鮮やかな紫色の体に大きな目がアニメに登場する
キャラクターに見えた。そんな残像がまだ脳に残っている
中、昨夜NHKスペシャル、シリーズ ディープオーシャン
「潜入!深海大峡谷 光る生物たちの王国」を見て改めて
深海は宇宙のように未知の世界だと感動した。これも
ボウズイカが見つかったアメリカ・カリフォルニア州にある
モントレー湾の有人潜水艇を使った探査をドキュメントした
もの。200メートルを超える水深を深海と呼んでいるが、
そこには考えも及ばない生き物の宝庫といってもいい。
ドラゴンフィッシュと呼ばれる深海魚は真っ黒で歯だけが
大きな変なサカナだが、目の下に斑点が二つあり、それが
赤と白の二色に光る。しかも体全体も青白く光るのだ。
まさに「光る生き物」であるが、これは好感度のカメラで
撮影したもので、自然の太陽光がわずかしか届かない
世界では光を当てて見ると別の光り方をしてしまう。
クシクラゲの仲間も普通に人工の光(強力なライト)では
ネオンサインのように縦線の光を放つ(これはこれで
とてもきれいだが)のだが、ほぼ暗闇の中では、体全体
が白く光り、しかもその発光体は体を離れて後方を漂う。
まるで違う生き物としか思えない光り方をする。これは
敵(捕食者)の目をくらます役目を果たしていると考え
られている。また、光ることには「逃げる」、「仲間を呼ぶ」
などの役割があるという。

▼最高に凄いなあと思ったのは「デメニギス」の仲間。
このサカナの頭部は透明になっている。目の色は緑で、
たぶん普段は上を見るようになっており、獲物を確認
すると水平になるまで接近して目を前に移動させ、
獲物をパクリといただくというビックリ魚。これらすべて
暗闇で輝いていて、暗黒の世界と思われていた深海
はとても華やかで天の川を見ているようだった。この
光の元は動物プランクトン「カイアシ類」が持つ生物
発光基質「セレンテラジン」だという。食物連鎖の下層
に位置するカイアシ類は大量発生して、それをエビ類が、
さらに小型のサカナを、そして大型魚への連鎖が続き、
発行物質も同様に引き継がれていくという。昨夜の探査
はだいたい700メートル前後を中心に行われたと思った
が、モントレー湾はおよそ3600メートルの水深があると
されているので、まだまだ未知の世界が広がっていると
思う。宇宙はもちろん広大で無限といってもいいが、
深海もライトでではなく、最新の機器を駆使して探査
すれば、まだまだ人類の知らない世界が広がっていると
思われる。ぜひともNHKには今後とも頑張ってもらいたい。

8/26(金)キャプテンの一言

2016/08/26 金曜日 - 22:01:41 by captain

▼太陽系からわずか4・22光年に距離にある、もっとも
近くにある恒星「プロキシマ・ケンタウリ」に地球の環境
に似た惑星を発見した。きのうの新聞が一斉に報じた
もので、地球の大きさの1・3倍くらいで環境もある程度
地球に近い可能性があるとしている。イギリスのロンドン
大学クイーンメアリー校などの研究チームがドイツ南部
ガーヒング・バイ・ミュンヘンのESO=ヨーロッパ南天
天文台の装置で観測して24日付のイギリスの科学誌
「ネイチャー電子版」に発表したもの。研究チームはこの
惑星を「プロキシマb」と命名した。恒星「プロキシマ・
ケンタウリ」はケンタウルス座を形成する3重連星の一つ
で太陽の7分の1ほどの赤色矮星といわれる低温の小さな
恒星。そこからおよそ750万キロの場所を11日程度で
1周している。地球は太陽からおよそ1億5000万キロの
ところを周回している。これから考えると発見された
「プロキシマb」は灼熱地獄のように思えるが、
「プロキシマ・ケンタウリ」の表面温度はおよそ2800度が
想定されるため、温暖な環境が推測されているという。

▼それなら、実際に探査機を送り込んで調べるべきだろう。
4・22光年はおよそ40兆キロだから、現在でも無人の探査
機は時速6万キロで飛行することが可能ということは、出発
時と到着時の減速などを考慮してもおよそ3万年もかかって
しまう。しかし、イギリスの天才物理学者、ホーキング博士
は光速(秒速30万キロ)の5分の1の高速探査機を開発
して生命体を探す計画を4月に発表している。そうなると
20年で到達することができる。この「プロキシマb」の存在
は2年前から確認されており、詳細は最近になって分かった。
地球に近い環境で、生活可能ということなら人類を送り込む
ことも視野に入ってくる。そのとき、問題になるのが、20年間
宇宙船の中で生活できるのかということ。近未来のSF映画
では、冷凍による冬眠状態を作って加齢を防いでいる。
さすがに20年は長いので、この技術が必要になる。乗員6人
とすれば、2人ずつ交代で1年冬眠しながら旅を続ければ
全員およそ7年は年を取らなくて済む。乗員の数が10人に
なれば半分の15年は冬眠できるかもしれない。そうでも
しないと、精神面や肉体面もさることながら食料の確保が
困難になる。もちろん、野菜類は船内で栽培する必要がある。
これについては、すでにISS=国際宇宙ステーション=で
実証されているので心配はない。火星の環境はほぼ把握
されているが「プロキシマb」はまだまだこれからである。
仮にほんとに地球の環境に近いのなら、一気に人類移住
計画が逆転するかもしれない。

▼もし、人類が「プロキシマb」に降り立ったとして、まず目
にするのは輝く3つの太陽だろう。映画の世界ではなく
ケンタウルス座の3重連星が出迎えてくれるだろう。ただし、
夜の訪れがなく、常に昼間という状況の可能性も捨てきれないが…。

8/24(水)キャプテンの一言

2016/08/24 水曜日 - 22:13:01 by captain

▼北九州市小倉南区にある曽根干潟ではことしに入って
「生きた化石」の一つ節足動物の一種「カブトガニ」が大量
に死んでいるという。これはきょう(24日)毎日新聞は配信
したもの。それによると、平年なら平均50~60匹しか確認
されないカブトガニの死骸が今年に入ってすでに400匹以上
になっているという。「日本カブトガニを守る会」福岡支部に
よると、沿岸に漂着した死骸は子どもも多く、寿命では説明
がつかないらしい。また、2004年にもおよそ300匹死んだが、
その時の原因も分かっていないらしい。記事によると海水温度
の上昇が疑われている。カブトガニは干潟の海底で生活して
いるわけだから、水温の変化は重大問題だと思われるがどこ
まで上昇すると危険なのか、定かではない。しかし、浅い海で
気温が上昇すると酸欠状態になる可能性がある。両方が相
まって死んでしまったのかもしれない。

▼カブトガニはおよそ2億年前から地球上で生きてきた。
シーラカンス同様、生きた化石といわれている。独特の形態は
とても「カニ」の仲間とは思えない。節足動物の中のカブトガニ
科ではあるが、われわれが思っているカにではなく、クモの
仲間といった方が正解だろう。3大カニの内、毛ガニ、ズワイ
ガニはまさしくカニだが、タラバガニはクモの仲間ではないか
といわれているが、カブトガニも同様である。カブトガニの仲間
は世界に広く分布しており、アジアの広い地域、北アメリカでも
カナダからメキシコと、われわれも目にはあまり触れることは
ないが、珍しい生き物というわけではない。日本では瀬戸内海
の中央部(岡山、香川)や北九州全域に生息している。2億年
の間に地球の環境は気温も含めて大きく変化してきている。
それでも耐えて生き続けた事実からすれば、水温の上昇も
さることながら、水質の悪化や干潟の減少など人類による
環境破壊がもっとも大きな原因かもしれない。有明海の
ムツゴロウは泥に潜ることもできるが、カブトガニは潜ることが
できない。干潟でありながらある程度の水深が必要な生き物
だから、人による護岸工事や埋め立てで生活の場を縮め
られた可能性は否定できないだろう。

▼きのう真田信繁(幸村)に不幸なニュースが飛び込んできた。
母親・薫役の高畑淳子さんの長男、裕太容疑者が強姦致傷
容疑で逮捕された。21日のNHK大河「真田丸」では登場場面
はなかったと思うが、NHKは親子共演を予定していたらしい。
もちろん「ボツ」になってしまったが。とはいえ、いよいよ関ヶ原
の合戦を目前に控え、「真田丸」にとっては大きなマイナスに
なったかもしれない。しかし、高畑淳子さんには悪いが出番が
少ないのなら、さらに減らしてしまえばストーリーに問題はない
し、出番がなければ視聴者の頭に思い浮かぶことはないの
ではないか。これからが佳境の「真田丸」に負の連鎖が
あったら見る側も面白くなくなってしまう。

8/22(月)キャプテンの一言

2016/08/22 月曜日 - 22:28:13 by captain

▼オーストラリアですでに絶滅した有袋類の2種類の歯
とアゴの化石が発見された。ナショナルジオグラフィック
日本版がきょう(22日)伝えたもの。それによると、
オーストラリア、ニュースサウスウェールズ大学の古生
物学者、アンナ・ギレスピー氏が世界遺産リバースレー
哺乳類化石地域の石灰岩の中から発見した。フクロ
ライオンともいわれている「ティラコレオ」の新種で、4万
6000年前までオーストラリアに生息していたもので体重
わずか100グラム、ハイイロリスほどの小ささだったと
いう。しかし、咬む力は現在のライオンやハイエナよりも
強かったとしている。今、地球上で近い種としてはコアラ
やウォンバットだという。今回発見されたティラコレオは
100グラムしかない小さな有袋類だが、本来、およそ
1800万年前に生きていたティラコレオ・カルニフェクスは
体重100キロもあったというから、進化というより近縁
別種ということになるのだろう。もう一方の歯の化石は
同じく新種の有袋類ホーリードーレイヤ・トムンパトコルム
だという。こちらは75%が肉食の「超肉食動物」という
ジャンルにはいるらしい。ホーリードーレイヤは「フクロ
ネコ」科に属しており、タスマニアデビルが仲間の中では
有名だし、超肉食というのも理解できる。

▼哺乳類の中で有袋類はオーストラリアの専売特許と
いうに思われるが、南米アメリカ大陸にも生息している。
オポッサムの仲間で70種も存在する。元々、オースト
ラリアと南アメリカに生きていたが、南米大陸は北米大陸
と陸続きになり、北米の強力な肉食獣が南下して南米に
いたオポッサムを除く多くの有袋類を絶滅に追い込んだ。
唯一生き残ったオポッサムは逆に北へも進出して現在に
至っている。オーストラリアは現在まで独立したままだった
ので、人類が移住してくるまでは肉食哺乳類がいなかった
ため有袋類の天下だった。有袋類はその名の通り、袋で
乳児を育てる。胎盤を持たないため、未熟児で生まれ、
袋の中にある乳首から栄養をもらう。われわれを含めた
哺乳類・有胎盤類はある程度大きくしてから生むことが
できる。これが進化とともに生き延びた武器だったの
かもしれない。

▼きのうのJRAの「WIN5」で4億2012万7890円という、
とてつもない配当が飛び出した。この幸運を手にしたのは
「たった1人」だった。これまでの最高が去年9月13日に
出た3億9566万3730円で、2500万円ほど多かったの
だが、4億の壁を突破したインパクトが大きい。「WIN5」は
JRAが指定した5レースの勝ち馬を当てる馬券。今回の
場合第4レース(小倉競馬12レース)で16頭立ての15番
人気(セフティーエムアイ)が勝ったため、的中が4票に
減ってしまった。しかし最後の5レース目の新潟競馬12
レースは17頭立ての1番人気グラミスキャッスルが勝利
した。ところが残り4票のうち、この馬を入れていたのが
1票しかなかった。
せっかく15番人気を的中させていながら、1番人気を
外していたことになる。4票的中でも1億円くらいになる
のに他人事ながら悔しいと思った次第。

8/19(金)キャプテンの一言

2016/08/19 金曜日 - 22:12:46 by captain

▼陸上の哺乳類や爬虫類、両生類の4肢は魚類のヒレから
進化したということには誰も異存はないと思う。前脚は胸ビレ
からだということも想像がつく。今回、ヒレのどの部分から
進化したのかが遺伝子実験で明らかになった。きのうの新聞
各紙が報じている。アメリカのシカゴ大学の研究チームが17日
付のイギリスの科学誌「ネイチャー」電子版に発表したもの。
それによると、哺乳類などの手や前脚の骨は魚類のヒレに
ある根元の堅い部分ではなく、扇状に広がる軟らかい部分
だったという。意外といえば意外だが、遺伝子分析の結果
なので「進化の不思議」と認めざるを得ない。実験はマウスと
小型の熱帯魚「ゼブラフィッシュ」を使って行われた。研究チーム
の中村哲也研究員は「魚が陸上生物へ進化したメカニズムの
解明に向け、大きな第一歩だ」と話している。

▼今回の実験で手の部分が確認されたが、先月、福島県
いわき市にある「アクアマリンふくしま」は生きた化石として
知られるシーラカンスの胸ビレに人の上腕部の筋肉と同じ
構造が見つかったと発表しており、これを合わせて考えると、
陸上動物の前脚は腕の部分が魚の胸ビレの根元の太い部分
から進化し、指を含む手のひらの方は胸ビレの先端の軟らかい
部分からできたということになる。順序からいって当たり前の
ことだが、これが実証されたことに意義がある。「アクアマリン
ふくしま」は海中撮影などシーラカンスの研究で有名、
シーラカンスは2億年以上前から地球に生息する魚類だが、
陸上への進出は、さらに古くおよそ3億6000万年前といわれて
いる。魚類から進化した両生類が浮力のない地上の重力に
挑戦した。最初に上陸を果たしたのは「イクチオステガ」だと
いわれているが、近年では同じ時代を生きた両生類
「アカントステガ」も有力候補になっている。彼らは大地を
ノッシノッシと歩いたというよりも水辺周辺をあまり離れずに
生活していたと思われる。その後、恐竜、爬虫類、哺乳類が
出現して地球は一気に賑やかになってくる。さらに最後の
最後に人類が誕生した流れになる。この古生代や中生代に
人類が誕生していたら、早い段階で絶滅していたかもしれない。

▼この時代の酸素濃度は、現代のおよそ21%より少なく、
15%程度ではなかったか。それでもかなり上昇してきた。
その大きな理由は植物の繁栄ということになる。AFP時事が
15日伝えたところによると、4億4500万年前くらいから繁栄
したシダやコケが酸素濃度のアップに貢献したという新説を
研究チームがアメリカの科学アカデミー紀要に発表した。この
研究の成果は初期の植物の生産性が非常に高く、大気中の
酸素濃度を高める役割を果たし、その後登場した陸上動物に
大きな影響を与えたというもの。コケは密集して地面全体を
覆いつくしている今の生態を見ても十分に納得するものだろう。
しかし、7月も観測史上もっとも暑い月になったが、このまま
気温上昇が続くなら人類は先祖返りして海や川で暮らせる
体を持ちたいと思ってしまう。

8/17(水)キャプテンの一言

2016/08/17 水曜日 - 22:03:12 by captain

▼現在、日本の探査機「あかつき」が太陽系第2惑星
「金星」を周回してスーパーローテーション(猛スピード
で吹く風)などを探査している。地表温度470度といわれ、
90気圧の中ではたとえ酸素があったとしてもほとんどの
生命は生きることができない。その金星に海が存在し気候
も温暖だったという説をNASA=のアメリカ航空宇宙局=
が発表した。これはCNNが15日伝えたもの。それによると、
およそ30億年前には豊かな海があり、気候も温暖だったと
いうことを地球の気候変動予測に使われるコンピューター
モデリングを応用して推測したもの。20億年前までは浅い
ながら海は存在し続けたとみている。金星は地球と兄弟星
といわれくらいだが、太陽からの距離が地球はおよそ1億
5000万キロなのに対して金星は1億800万キロと近い。
また自転が大きく違う。地球は当然24時間だが、金星は
243日(時間ではない)と公転225日より長い。このことも
近いだけでなく金星から海が宇宙に蒸発していった原因かも
しれない。もう一つ金星では火山活動が激しく長期間続いた
とされている。そんな金星だが、人類の科学力で大気を改善
することは不可能だろうか。

▼オリンピックと高校野球で1日のテレビ観戦に占める割合
が8割近くになる中で、NHK大河「真田丸」は意外と新鮮で
ホッとする時間になった。元々時代劇しかも歴史ものが
大好きだから、14日も緊張感なく見ていたが、内容は石田
三成と徳川家康の神経戦になり、そうもしていられなくなって
しまった。その前に、やっとといおうか、今さらと言ってしまい
たい人物が初登場した。加賀百万石の祖、前田利家は秀吉
の盟友として柴田勝家との賤ヶ岳の戦いなどで秀吉に恩を
売っており、秀吉が織田信長配下になって以来のついあい。
その利家が死を直前にしてやっと登場したことは不思議な
ことさる。

▼話を戻して石田三成の誤算は自身が佐和山19万石という
中途半端な地位であったことに加え、ほかに三つが挙げら
れると思う。まず何かといえば「豊臣の恩」というが、これに
当てはまるのは三成や大谷吉継、片桐且元ら秀吉側近派、
また加藤清正、福島正則ら古参武断派らで、家康や伊達政宗、
毛利輝元はじめ多くの大名はどちらかといえば「割りを食った」
といった方が正しい。これを三成はあまり理解していないと
思われる。さらにこの秀吉派の中で、武断派と仲が悪い。
例外は宇喜多秀家(父は直家)で、家督相続を秀吉の助けを
借り、名前も「秀」の一字をもらっているという特殊な関係。
14日の放送の中でも清正の「話がしたい」との問いかけに
「話はない」と振り切り、宴席を去っている。清正ら朝鮮に渡海
した武将らの労をねぎらう宴席が設けられたことは事実のよう
だが「真田丸」の描写の通りかどうかは定かではない。最後が
決定的と思うのだが、国内の乱世が終わったばかりの日本を
幼少の秀頼が治められるか、ということ。これは現代に生きる
われわれには理解が難しいかもしれないが、戦国の空気が
まだ残っている時代で無理がある。そうした中での関ヶ原の
合戦であり、家康の天下取りと関八州280万石といわれる
家康の地位が合致していたといわざるを得ない。

8/15(月)キャプテンの一言

2016/08/15 月曜日 - 22:39:14 by captain

▼先週の金曜日にマラリアの話を書いたが、AFP時事
が15日北の国、ロシアでも恐ろしい「炭そ菌」による
感染症が発生したと伝えてきた。ロシアのチュメニ州内
にある極北ヤマロ・ネネツ自治管区の北極海に突き出した
ヤマル半島で今月初めに23人が「炭そ菌」に集団感染
したという。内少年1人が死亡している。2000年以降、
人為的以外で感染が確認されたのは2007年8月に
中国でウシ数十頭に感染症がみられ、人への感染も
確認されている。今回のロシアのケースは、同じ動物
からの感染だが生きた動物ではなく、トナカイの死体
からとみられている。これはかつて「炭そ菌」に感染して
死んだトナカイが永久凍土で眠っていた。
それが地球温暖化に影響で凍土が溶け出し、同時に
「炭そ菌」も覚醒したということになる。これまで、この
地域ではおよそ2000頭のトナカイが死んでいるという。
しかも家畜へのワクチン接種が10年前に廃止されて
おり、拡大も心配されている。そこで自治管区では
予防接種や抗生物質の投与を行い、汚染されていない
地区で移された。そして兵士を投入して感染動物の
死骸を焼却したという。ロシアのシベリア極北地方では
永久凍土が溶け出し1万年前のマンモスが地表に
現れる事象が頻繁に起こっている。疫学研究所の
マレイエフ副所長はマンモスの死骸から巨大なウイルス
が発見されている、と温暖化による地球の地下に眠って
いた病原体が拡大することに警鐘を鳴らしている。

▼「炭そ菌」と聞くと2001年に起こったアメリカの「9・11
同時多発テロ」の直後、9月18日と10月9日の2度、
アメリカの上院議員2人や大手テレビ局、出版社に
「炭そ菌」が送り付けられた事件を思い出した。この
ときは5人が「肺炭そ」を発症して亡くなった。この事件
の犯人はアメリカ陸軍感染症医学研究所に長く勤務
していた科学者ブルース・エドワード・イビンズが浮上
したが2008年8月に自殺している。日本では1995年
の「地下鉄サリン事件」で世界を震撼させたオウム
真理教による「生物兵器」の中に「炭そ菌」が含まれて
いた。アメリカでの事件よりさらに9年も前に開発を行い、
1993年に東京の亀戸周辺で噴霧したものの、殺傷
能力に疑問が持たれたほか悪臭が漂い兵器としての
開発は中止された。また、ボツリヌス菌でも開発が
行われたが、こちらも失敗して生物兵器は断念したと
思われる。ただし、最悪といわれる化学兵器「サリン」へ
と進んでいく。

▼「炭そ菌」は1850年にフランスのレイエとダヴェーヌ
がヒツジの血液中から発見したもので、細菌が病気の
原因になりことが分かった最初の例。人から人への
感染はないとされ、症状は①皮膚炭そ、②肺炭そ、
③腸炭そ、④髄膜炭そ―の4つで④の致死率はほぼ
100%といわれている。幸い、日本は非流行地という
ことだし、ワクチンもあるので、直接的な感染は心配
いらないとはいえ、国際化が進み、温暖化が進んで
いる今日ではある程度の警戒が必要かもしれない。

8/12(金)キャプテンの一言

2016/08/12 金曜日 - 22:18:02 by captain

▼年間、世界中で2億人(2013年)近くが感染する
伝染病「マラリア」の患者数を減少するのに「人の
におい蚊取り器」がアフリカで威力を発揮している。
これはAFP時事が11日伝えたもの。10日付の
イギリスの医学誌に発表された。それによると、
オランダとケニアの研究チームがケニアで3年間に
わたって行った実証実験の結果、この「人のにおい
蚊取り器」を使った家庭では患者数が3割も減ったという。
使用されたビクトリア湖に浮かぶルシンガ島では
地域に生息するマラリアを媒介する「ハマダラカ」の
7割を捕獲することに成功した。実験を主導した
オランダのワーヘニンゲン大学のウィレム・タッケン氏
は「殺虫剤を使わずにマラリアを撃退するのが、私の
究極の夢だ」と話している。殺虫剤の使用は耐性カを
作り出すことになる。日本の病院でも耐性菌が問題に
なっている。薬の使い過ぎは弊害をもたらすことは、
すでに常識になっているので、人にも自然にも優しい
方法でハマダラカを撃退することができれば素晴らしい
こと。今回の実験には島民2万5000人が全員参加
しており、日本発の「蚊帳(かや)」が併用されていて、
人は安全地帯にいて「人のにおい蚊取り器」でカを捕獲
する二段構えになっている。今、オリンピックの熱戦が
行われているブラジルではジカ熱やデング熱が年中、
流行している。この「人のにおい蚊取り器」はこれらを
媒介するネッタイシマカにも効果があるということなので、
ぜひ世界中に広げてもらいたい。

▼きょう、サメに関するビッグニュースが飛び込んできた。
北極海や北大西洋の冷たい海の深海に生息する
ニシオンデンザメが400年も生き続けるという事実が
分かったというもの。英語名グリーンランド・シャーク
の名前の通りグリーンランド周辺の海でよく確認され
ている。これはデンマークのコペンハーゲン大学など
の研究チームが11日に発表したもので、12日付の
アメリカの科学誌「サイエンス」に掲載された。北極海
で誤って漁師の網にかかった28匹のニシオンデンザメ
を調べた。ニシオンデンザメの目の水晶体はある
タンパク質が一生変化しないことに着目して放射性炭素
年代測定を行い年齢を推定したところ、28匹のうち
1匹はなんと392歳ということが分かった。この結果だけ
でも凄い話だが、もう一つ驚くべき事実は、この
ニシオンデンザメ150歳になってやっと成魚になるらしい。
つまり150年経たないと繁殖しないということ。最低でも
272年も生きることから脊椎動物としては、もっとも
長生きになる。ただ動物としてはアイスランド貝が500年
も生きるとされている。しかし、ニシオンデンザメは1年に
1センチしか成長しないといわれており、網にかかったもの
が最大5メートルだったことから、7メートルにもなると
いわれるニシオンデンザメはあと200年、つまり最大
600年も生きている個体がいるかもしれない。泳ぐ能力
は最低レベルで時速1キロくらいしか進むことができない。
しかし、胃の内容物からアザラシなど大型動物を食べて
いることが分かっている。これだけのろまで繁殖能力が
劣る種なので、絶滅が危惧されているといわれても致し方
ないかもしれないが、自然の中で人類に触れずにいれば
そんな状況にはならなかったかもしれない。

8/10(水)キャプテンの一言

2016/08/10 水曜日 - 22:20:42 by captain

▼「真田丸」効果なのか、静岡市が徳川家康の隠居城
「駿府城」(現駿府城公園)の天守閣を再建すべく検討
を始めた。これは田辺市長がめざす姫路城のような観光
シンボル化するプロジェクトで、古文書や絵巻物を参考に
するとしている。静岡市葵区の地に最初に城館を建てた
のは今川氏で、天守閣を持つ城になったのは家康が浜松
城から移った1585年(天正13年)のこと。関東移封ののち、
一時的に豊臣秀吉の家臣、中村一氏が入った。しかし
関ヶ原の合戦(1600年)のあと、諸大名に命じて1607年、
家康の隠居城として本格的な築城を行った。火災ののち
1610年に再建された。明治になって廃城になっている。
われわれの中では家康の隠居城としてよく知られており
「大坂夏の陣」前夜でも「真田丸」でどうにも〝ウダツ〝
が上がらない片桐且元が、戦にならないために走り回るの
だが、結果は歴史が物語っている。実は駿府城は家康の
領地ではなく、のち紀州・御三家の祖となる徳川頼宣が藩主
だった。1616年(元和2年)に家康の死去、その後の1624年
(寛永元年)に2代将軍・秀忠の次男、3代将軍・家光の弟、
忠長が城主となった。しかし、謀反の疑いで寛永8年に改易、
その4年後に火災で天守閣を失う。これ以降、天守閣は
作られず、藩主も置かず、大阪と同じように城代が置かれた。
天守閣を再建するなら、家康が居城としていた7層とも
伝えられている壮大な城にしてもらいたい。

▼NHK大河「真田丸」は天下人・秀吉の死によって風雲急
を告げる展開になってきた。秀吉は最期に臨んで「秀頼を
頼む」を連呼したのは事実のようだが、「家康を殺せ」に
ついては謎で、どちらかといえば、家康と戦って勝てる相手
はいないと判断していた秀吉なら前者だけとう方が正しい
のではないか。それにもまして真田昌幸が暗殺を挙行した
事実はないだろう。この展開は関ヶ原の合戦への布石の
ような気がする。なぜなら昌幸は信繁とともに石田三成
率いる西軍に味方する。長男の信幸は当然、家康の東軍
になるわけだが、その伏線もしっかり演出されていた。
家康と会っている場面で、忍びの武器の音を察知して
わざわざ引き返して伝えている。この時点で真田家が敵味方
に分かれることは決定的となる。こうしたケース、戦国時代
は元より源平時代でも同族が敵味方に分かれて戦うという
ことは度々あった。それは「家」を残すための戦略ともいえる。
まあ、この昌幸の決断が「大坂夏の陣」の真田幸村(信繁)
を一躍、後世に名を残す情けある名将に押し上げていくの
だから、信繁本人には不幸な結果だが、父・昌幸の判断は
ある意味で正しかったのかもしれない。こうした歴史を味わい
ながら「真田丸」の今後の展開を見るのも面白いかもしれない。
それにしても、もう8月半ばでまだ関ヶ原の合戦まで到達して
いない。クライマックス(大坂夏の陣)の描写があまりにも短く
なってしまわないか心配する。