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8/30(金)キャプテンの一言

2013/08/30 金曜日 - 22:21:44 by captain

▼アメリカ東海岸に大量のハンドウイルカ
(バンドウイルカと同じ)が座礁しているのが
見つかった。NOAA=アメリカ海洋大気庁=の
海洋水産局によると、26日の時点でニューヨーク州
からノースカロライナ州にかけて合わせて333頭が
座礁し、ほとんどが死んでいるかひん死の状態
だったという。27日海洋水産局はクジラモルビリ
ウイルスによる集団感染が原因と報告している。
クジラモルビリウイルスによる集団感染は四半世紀
ぶりだといい、大西洋岸での流行は非常に珍しい
という。しかし、2年前からブラジル東海岸などで、
イルカやペンギンの大量死が見つかったが、おそらく、
このウイルスが原因と思われる。人間でいうところの
「はしか」で、1回抗体ができると感染しないという。
今回見つかったハンドウイルカの内、26歳未満の
個体には免疫がなかった。抗体を持つ世代が一巡して
しまい、抵抗力を失ってしまった。生き残った個体が
抗体を持ち、子孫を増やしていくことで新たな繁栄が
始まる。因みにこのモルビリウイルスと同族ウイルスに
よる集団感染は1988年北海で発生しアザラシ
1万7000頭以上が死亡、また1994年アフリカ・
タンザニアでライオン1000頭以上が死んでいる。
研究者はこのウイルスの発生には海水温の上昇も
考えられるとしている。

▼こちらも気温上昇の影響なのか、謎のパンドラ
ウイルスが発見された。サリヌスとドゥルキスの
2種類で7月19日号のサイエンスに発表され表紙も
飾った。サリヌスはチリのトゥンケン川河口で、
ドゥルキスはオーストラリアのメルボルン近郊の
淡水湖でアメーバの体内から発見された。
これまでの平均的」ウイルスの10~20倍の大きさで
どちらかといえば細菌の大きさである。さらに普通の
ウイルスの遺伝子数がおよそ10個なのに対して
サリヌスは2556個、ドゥルキスはおよそ1500個とけた
違いの多さ。もっと凄いというか、恐ろしいのは
遺伝子の93%が既知のいかなる遺伝子配列とも
共通点を見出すことができないという。つまり
未知の生命体ともいえる。学者の間でも現在ある
生物の3つのドメイン=分類=に新たに加える
必要があると唱える人が現れている。現在のところ
人間には感染しないとされているが、パンドラと
命名されるくらい未知で謎のウイルス、人類に
とって発見しなかったほうがよかったのではないか?