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8/5(月)キャプテンの一言

2013/08/05 月曜日 - 22:28:22 by captain

▼きのう早朝、鹿児島県の種子島宇宙センター
からH2BロケットによってISS=国際宇宙
ステーションへ食料などを運ぶ無人補給機
「こうのとり」が打ち上げられた。
今回の打ち上げはH2Bの運用が三菱重工に
移管されて初のことで、日本として商業ロケットの
打ち上げに成功した。「こうのとり」には
5・4トンもの荷が積み込まれており、10日に
ISSとドッキングすることになっている。
荷物の中身は食料のほか、水、日用品、日本の
実験棟「きぼう」から放出される小型衛星4機など
さまざま。食料の中に以前、このコーナーでも
触れたエゾシカの加工肉もあると思うのだが…。
もう1つ、大事なものが送り込まれる。それは
ことし11月末に大接近するアイソン彗星を
撮影するための4K解像度の超高感度カメラ。
もちろん、11月にISSに向かう若田光一さんが
使うものだ。

▼アイソン彗星は去年9月、ロシアのアマチュア
天文家が発見した彗星で、11月28日、太陽に
もっとも接近する。その距離はたった117万キロ、
地球と月との距離の3倍ほどしかない。
推測ではあるが、月よりも明るくなる(月より
大きく見えることはない)という。接近する今世紀で
もっとも明るい彗星になると予想されている。
最接近の11月28日は残念ながら日本から
観測することはできない。この時、地平線の下に
位置するからだが、その後、うまくいけば
今世紀最大の天体ショーを見ることができる。
うまくいけばというのは、アイソン彗星があまりにも
太陽に近づくため、消滅(彗星はほとんどが氷)
してしまう心配があるからだ。

▼そこで影響を受けない所(ISS)にいる
若田光一さんが大気に邪魔されない特等席で、
「こうのとり」に運んでもらう超高感度カメラに
よってバッチリ捉えようというもの。また、
アイソン彗星を狙っているのはISSだけではない。
NASA=アメリカ航空宇宙局=も消滅の
心配のない太陽への最接近手前で火星から
撮影しようと待ち構えている。アイソン彗星は
すでに木星より内側にあり、彗星の尾は6月13日
スピッツァー宇宙望遠鏡で撮影したところ
30万キロにも延びているという。現在、
秒速およそ26キロへ太陽に向かって飛行している。