キャプテンの一言 » 2011 » 2月

2/28(月)キャプテンの一言

2011/02/28 月曜日 - 22:28:46 by GUCCI

中国・清朝末期を舞台にした浅田次郎の大作
「蒼穹の昴」は、中心人物の1人、梁文秀が
官吏登用試験の科挙に挑む話で始まる。
受験生は高い城壁に囲まれた北京順天貢院内に
あてがわれた独居房に布団と食料を持ち込み、
途中2度の休憩退場を挟んで9日間、
ひたすら答案を書き続ける。
書物持ち込み禁止は言うまでもない。

科挙のシステムは厳しいが、
試験には厳粛な空気が伴うもの、と思っていたら、
とんでもない行為が露見した。
京大の入学試験問題が、試験時間中に
「答えを教えて」とインターネットの質問掲示板に
投稿され、数学は全6問が流出。
うち3問は30分以内に回答が寄せられた。

同様のことが同志社や早稲田などの私大入試でも
起きていたという。京都府警は京大から
偽計業務妨害の被害届を受けて捜査に乗り出す。
卑怯な不心得者を許さないためにも、
質問掲示板の運営会社や携帯電話の事業者は
「個人情報保護」の建前に隠れず、
捜査に全面協力すべきだろう。

入試問題漏洩、替え玉受験、裏口入学…。
大学入試をめぐる不正は昔から繰り返されたが、
こんなカンニングは前代未聞である。
いや、予想できたことかもしれない。
ケータイとネットは、
使い途を間違えると怖ろしい道具になる。

2/25(金)キャプテンの一言

2011/02/25 金曜日 - 22:28:34 by GUCCI

民主党の政権公約の目玉「子ども手当」について、
菅総理大臣が24日の衆院本会議で
「小沢一郎氏が代表だった当時に2万6000円と
聞いて、一瞬ちょっとびっくりしたことを
覚えている」と発言したのを聞いて、
それこそびっくりしていたら、
早速、身内から強烈な反発の声が噴き出た。

小沢元代表に近い衆院当選1回生議員でつくる
「北辰会」が25日、菅総理・党代表に
「抗議文」を提出。「当時、代表代行であった
菅総理の責任放棄と受け止め、
とうてい看過することはできない」と怒り、
「国民の我が党に対する信頼を
さらに貶めるような発言」と断じている。

財源が確保できず、子ども手当の公約は破綻寸前。
子ども手当法は3月で期限切れとなるが、
来年度の子ども手当法は野党の反対で
成立のめどが立っていない。そんな時に、
誰が聞いても責任逃れと受け取れる総理発言だった。
おそらく致命傷になるだろう。

党員資格停止という「小沢処分」を受けて、
衆院比例代表単独当選組の16人が
会派離脱届を提出したのが党内亀裂の第一波。
その1週間後に“小沢側近四天王”の1人が
農水政務官を辞任した。
そして第3波が北辰会の抗議文である。
菅政権は求心力を失い、
制御不能状態に陥ってしまった。

2/24(木)キャプテンの一言

2011/02/24 木曜日 - 22:29:19 by GUCCI

自民党麻生派の24日の総会で、2代前の元総理が
現総理のニュージーランド地震対応に触れた。
「日本人が埋まっているとのうわさがある中で、
救出作業を優先すべきだったのに、
民主党の常任幹事会を優先し、
党内の一部の人を生き埋めにしようとした」と。
強制起訴された元代表の
党員資格停止処分決定を指している。

総理時代、「未曾有」を「みぞうゆう」と読むなど
漢字の誤読が多かった人のことだから、
言葉にいちいちは驚かないが、
例えにせよこの場面で「生き埋め」を使うのは
無神経だろう。倒壊した語学学校ビルの瓦礫の下で
救出を待つ人たちが大勢いるのだ。

軽率といえば、前原外務大臣の発言もそうである。
国際緊急援助隊を乗せた政府専用機は
23日に飛び立ったが、その前日夜、外務大臣は
「現地に行きたい保護者もおられるので、
政府専用機に乗ってもらえるよう手配している」
と語った。しかし、同乗はできなかった。

外務省は、家族の同乗が可能かどうか、
政府専用機を管理・運用する防衛省に
問い合わせてもいなかったという。
ええかっこしたい大臣の思いつき発言が、
かえって家族の失望感を大きくした。
政治家の口から飛び出すのが「軽い言葉」と
「精度の低い情報」ではたまらない。