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1/31(水)キャプテンの一言

2018/01/31 水曜日 - 22:05:46 by captain

▼今の季節はまったく関係ない「カ」は攻撃した人
の匂いを覚えていて近づかない傾向にあるという
画期的な論文が発表された。
ナショナルジオグラフィック日本版が30日伝えた
もので、25日付の科学誌に掲載されたという。
もう遠い過去で誰も覚えていないかもしれないが、
今から4年前、2104年の夏(8月)国内で渡航歴
のない女性がデング熱に感染した。日本では70年
ぶりのことでビックリすると同時にどこまで拡大
するのかと注目された。結果的にはおよそ160人
の感染が確認された。冬になれば多くの「カ」は
越冬できないとされていることや自治体による
消毒の効果で、一気に終息した。実はデング熱、
日本で毎年およそ200人が罹っているが、
これは海外で感染した状態で帰国したもので
14年のように海外渡航歴がない人が続々と
感染した例が70年ぶりとなった。東京(代々木
公園などで105人で最大)や関西でも大騒ぎ
となり、虫よけスプレーなどが大いに売れた。
デング熱はヒトスジシマカやネッタイシマカに
刺されることによって起こるウイルス性疾患
でおおむね3日~7日の潜伏期間を経て発熱、
頭痛などの症状が現れ、その後筋肉痛や
関節痛、全身倦怠感などを引き起こし、
時に重症化(デング出血熱)することもある。

▼日本ではヤブカといわれているヒトスジシマカ
によって引き起こされる。今回発表された論文
によると、「パブロフのカのようなもの」らしく、
カは自分を叩きにきた人の匂いをしっかり学習
して、襲われた(本当はカが人を襲っているの
だが)相手に近づくことを避けるという。
つまり叩き損なったとして効果があるということ
になる。実験はネッタイシマカで行われたという
ことだが、非常に近いヒトスジシマカでもおそらく
同様な結果が得られるのではないか。
ただし、カが匂いを認識できるのは24時間
ということらしいので、カを見つけるたびに叩く
という行為を繰り返す必要がある。これは脳内
の神経伝達物質ドーパミンが関わっていると
している。ナショナルジオグラフィック日本版の
記事はワシントン大学の神経生態学者ジェフ・
リッフェル氏の話として「屋外でバーベキュー
をする場合、叩こうとしたらカはあなたを覚える
でしょう。踊って、活発に動いて、そうすれば
カは他の人のところへ行くでしょう」と結んで
いる。ことしからカを見つけたら試してみたい。

▼カとは先端だけやや似ているが大きさが
まったく違う宇宙をめざすロケットが2月6日
フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち
上げられる。これはアメリカの民間宇宙企業
「スペースX社」のイーロン・マスクCEO=
最高経営責任者=が28日明らかにしたもの。
打ち上げられるのは火星有人飛行のために
「ファルコンヘビー」というロケットで1段目の
27基の巨大エンジンを持ち、火星まで16・8
トンの荷物を運ぶことができる。
全長も70メートルと、日本のH2Aロケットの
57メートル、イプシロンロケットの26メートル
に比べて巨大なもの。「スペースX」では、
過去最大のロケット、アポロ計画で有人月面
飛行に使われた「サターンVロケット」に次ぐ
大きさだとしている。このロケットを使った火星
をめざす宇宙船「レッド・ドラゴン」を運ぶこと
になる。今回はそのための試験飛行ということ
で太陽と火星の間の周回軌道に打ち上げる。
きょう31日は2015年以来となる「皆既月食」。
さきほど外へ見に行ったら半分ほど欠けていた。
やや雲がかかっているようでクッキリというわけ
にはいかなかったが番組が終わってからも
もう1回見てみたい。

1/29(月)キャプテンの一言

2018/01/29 月曜日 - 21:52:02 by captain

▼ISS=国際宇宙ステーション=に滞在中の
日本人宇宙飛行士、金井宣茂(のりしげ)さん
のきょう29日予定されていた船外活動が延期
になってしまった。金井さんはロボットアームの
先端部分の部品交換を行うことになっていた。
しかし先行して23日に行われたともにNASA
=アメリカ航空宇宙局=のマーク・ヴァンデハイ
飛行士とスコット・ティングル飛行士のロボット
アームの把持機構をスペア品との交換した
ところ2つある電気・通信系統のうち従系統のみ
しか起動しなかった。ということできょうの
金井さんとヴァンデハイさんとの船外活動は
延期となった。ただ、その後、健全性が確認
されたとして、来月中旬となった船外活動では
予定通りの作業を行うという。日本人で星出
彰彦さん以来となる4人目の宇宙船外活動は
半月ほど先延ばしとなってしまったが、次こそ
は安全を確認したうえで実行してもらいたい。

▼ISSは地上400キロを地球を90分1周して
いるが、宇宙を観測することを目的としていない。
観測衛星が打ち出されることはあるが無重力下
での実験が多く、観測は衛星や地上にある
望遠鏡が主役である。きのう(28日)東京大学
天文学教育研究センターの光赤外線望遠鏡
「TAO望遠鏡」が完成し、お披露目された。
「TAO」は口径6・5メートル、高さ15メートルで
重さは何と200トンにもなる巨大な望遠鏡。
これを設置する場所は南アメリカのチリ、
標高5000メートルにあるアタカマ砂漠の最後方
チャナントール山頂(5640メートル)だという。
どうやって運ぶのか? きのう組みあがった
(仮)ものをいったん解体してから輸送し、現地
で再び組み立てることになる。来年早々にも
運用を開始し、銀河、ブラックホールの観測や
惑星の成り立ちを観測する。アタカマ砂漠には
アルマ望遠鏡(ミリ波サブミリ波干渉計)をはじめ、
ハワイのマウナケア山と並ぶ天体観測のメッカ
となっている。アルマ望遠鏡は66基の高精度
パラボラアンテナによって観測するもので人の
視力と比較すると「6000」という途方もない数字
になる。130億光年離れたところからの電波も
捉えている。宇宙誕生が137億年前といわれ、
銀河誕生がその2~3億年後といわれている
ことからすれば、もうすぐ宇宙誕生直後の痕跡
にも遭遇するかもしれない。直後といっても、
光が直進できるようになった(宇宙の晴れ渡り)
あとだろうが。アルマ望遠鏡は日本(66基中
16基)も協力した多国籍での建設だったが、
今回の東大の「TAO」がどんな発見をしてくれる
のか、今から期待したい。

▼アタカマ砂漠と同様に天文台が13基もある
ハワイ島のマウナケア山。2つの場所に共通
するのは、空気が澄んでいること、乾燥した
時期が長いということだろう。マウナケア山には
日本の最新性能の光学赤外線望遠鏡の
「すばる望遠鏡」(有効口径8・2メートル)が
標高4200メートルにあり、日々宇宙を観測
している。「TAO」も赤外線望遠鏡だが、
赤外線望遠鏡は水蒸気に弱いという性質が
ある。どの望遠鏡でも空気が澄んでいるに
越したことがないに決まっている。そんな
環境にあっても赤外線は水蒸気に吸収され
やすいので、湿度が「0」に近い方がいい。
ちなみに「すばる」の名前は星座「プレアデス
星団」の別名「スバル」から取られたもので
1991年、全国からの公募で決定された。
非常に見えにくい星座だが名前は実物を
超えたイメージがある。宇宙の外れにある
銀河系つまり太陽系=地球から宇宙の
かなりの部分が分かるとしたら、
これは凄いことだと思ってしまう。

1/26(金)キャプテンの一言

2018/01/26 金曜日 - 21:50:02 by captain

▼地球最後の日まで「あと2分」に迫った。アニメの
世界ではなく、アメリカの科学誌「ブレティン・オブ・
ジ・アトミック・サイエンティスツ」が現地25日に発表
したもの。「終末時計」として知られているもの。これは
米ソ(現ロシア)冷戦時代の1953年に両国が水爆実験
を行ったとき以来、最悪だという。去年より30秒進んだ
ことになる。原因の1番は北朝鮮の核・ミサイル開発とし、
トランプ大統領の核戦略が予測不能ともしている。確か
に北朝鮮の核・ミサイル開発は最終段階に入っていると
いわれている。ICBM=大陸間弾道弾=も「火星15」に
より飛距離が飛躍的に伸び、いまやアメリカ全土が射程
に入ったといわれている。残っている課題は大気圏再突入
による弾頭保護で、完全なものにするためには今後も発射
実験が必要となる。アメリカ軍などはあと3カ月もあれば完成
するという見方を示している関係者も存在している。これは
切実な問題だが、もし仮に核戦争がアメリカと北朝鮮の間で
起こったとすると、被害は全地球に及ぶことはないだろう。
核弾頭の数が限定的だろうし、着弾地点も限定的になる。
もちろん、日本や韓国に被害が及ばないということはあり
得ないが。例えばアフリカや南アメリカ、またヨーロッパや
オーストラリアでも環境破壊はおそらく極限定的だろう。

▼しかし、2番目に挙げているトランプ大統領によるアメリカの
「パリ協定」からの離脱は短期的にはあまり影響ないが、長期
的にみれば地球環境の根幹すら崩れかねない大きな問題だ。
確かに地球温暖化がアメリカ一国が強力しないからといって
イッキに加速することはないだろう。実際、去年でも猛烈な勢い
で温暖化は進んでいる。先週WMO=世界気象機関=が発表
した去年の世界の平均気温は2106年(史上最高)を下回った
ものの、それに次ぐ2番目の高温となった。いわゆる産業革命
(1750年ごろ)前に比べて1・1度上昇したことになる。「パリ協定」
(COP21)では今世紀末までに上昇を2度までに抑え、できれば
1・5度までに抑えたいという目標が掲げられた。1年で0・1度づつ
上昇していけば、アッという間に突破してしまう。温暖化の影響は
単純に気温が上昇するというだけのものではなく、異常気象を
招くといわれている。今でも日本やアメリカ東部では寒波が襲い、
フランス・パリではまたしても洪水の危機に瀕していてルーブル
美術館では大慌てしている。一方、今が夏のオーストラリアでは
47度を超える気温を記録するなど猛暑となっている。温暖化が
進めばこうした極端な気候が常態化するとみられている。こちら
も核に劣らず人類の危機といえる。どちらも避けたいところである。

▼サラブレッドに代表される馬の脚の指は5本だったという研究
論文が24日発表された。25日AFP時事が伝えたもの。われわれ
の認識は第3指が突出して成長して蹄になり、残りの指(4指)は
退化していしまったというもの。しかし今回の論文によると、5指
すべてが融合して1つになったとして、今でも存在(痕跡)は確認
することができるという。難しいことはさておき、サラブレッドは人
が交配を重ねて「走り」に特化した生き物にしてきた。歴史はおよそ
300年程度だろう。馬とみられる化石は先祖ヒラコテリウムでおよそ
6000万年前に遡ることができる。原産は北アメリカといわれているが、
今、地球上に生きている馬は中央アジアの野生の馬が基になって
いると思われる。当然のことながら人類より歴史がある。地球は
人類だけのものではない。守るためには植物や虫すべての生き
物のものだということを考える必要があるだろう。

1/24(水)キャプテンの一言

2018/01/24 水曜日 - 22:07:06 by captain

▼やっぱりダメだった。民間による月面探査レースを
主催するグーグル傘下の「グーグル ルナ・プライズ」
は23日、3月末までの期限で行うことになっていた
優勝賞金2000万ドルの手にするチームはいないと
発表した。先に日本チーム「HAKUTO」がインドで
予定していた打ち上げが暗礁に乗り上げたことを、
このコーナーで報告したが、主催者は参加5チーム
(日本のほか、アメリカ、インド、イスラエル、
合同チーム)が期限内に月面探査の3条件
(①3月末までに探査機を月面に着陸させ、
②500メートル以上移動、③観測動画データを
高解像度で地球に送信)をクリアすることが不可能
となったとした。日本の「HAKUTO」もそうだが、
探査機「SORATO」は完成していたが、
月面着陸機は呉越同舟で運ぶ予定だった
インドチームを頼っていた。ほかにチームも
同様な問題を抱えていたのだろう。おそらく
無尽蔵に資金を投入しない限り着陸船(機)を
作ることは難しいと思われる。だから主催者は
「月に着陸することは困難だったが各チームが
月をめざす際にはサポートしたい」と結んでいる。

▼大阪府八尾市の由義寺(ゆげでら、弓削寺とも)
跡から「優婆夷」(うばい)と墨で書かれた土器が
見つかったというニュースがきのう(23日)の
産経新聞の夕刊に載っていた。有名な僧、道鏡
が創建したともいわれているが、弓削氏は古い
氏族で、物部氏の一族(蘇我馬子らに滅ぼされた
物部守屋は物部弓削大連と名乗る)ともいわれて
いるところから道鏡より以前に創建されたのかも
しれない。その由義寺跡といわれる東弓削遺跡で
見つかった「優婆夷」という文字。この文字は
「優婆塞」(うばそく)と対をなす言葉で仏門に
入らず「僧」を名乗る男性を「優婆塞」といい、
女性を「優婆夷」という。つまり女性の在家信者
が支援(寄付)を行っていたという証拠だろう。
「優婆夷」と書かれた土器は全国でも珍しいと
いう。この土器、寺と一体で建造された「由義宮」
(ゆげのみや)とみられる一画から出土した。
由義宮は天皇の離宮といわれている。
当然、主は孝謙天皇(重祚して称徳天皇)と
いうことになるだろう。道鏡といえば出世の
糸口は孝謙天皇の病を治したこととされている。
法王まで上り詰めたが「宇佐八幡宮神託事件」
で失脚する。あまりにも有名な話だから省略して、
有名な「優婆塞」のことを少し述べたい。

▼話は孝謙天皇の父、聖武天皇の時代、
奈良東大寺の盧舎那仏(大仏)建立が行われた。
我が国初の「大僧正」となったのは、聖武天皇
の要請を受け大仏建立の勧進(費用の寄付
などを集めた)を行った行基(行基菩薩)である。
この行基も既存の僧とは違う。行基46歳の時、
僧と俗世の人(僧籍にない普通の人)が一緒に
なった宗教集団を作った。しかし、当時の政権は
これを認めていなかった。この集団の男性は
「優婆塞」女性は「優婆夷」ということになるだろう。
しかし行基はこの集団で橋を作ったり、開墾したり
して民衆を助けた。この行動を聖武天皇が認めて
大仏開眼のためにトップに据えて協力を要請し、
大仏開眼供養の導師も務めた。聖武天皇は
仏教界の最高位である「大僧正」を与え讃えた。
行基とはちょっと違うが役小角(えんのおづぬ)
も変わった人物で「修験道の祖」といわれている
。時の朝廷に従わず、伊豆の配流となったが、
夜な夜な空を飛び富士山まで散歩したと
いわれている。2人が出会ったという記録は
確認していないが、年齢の差はあるにして
同時期に生きていた。結末は大いに違うが
自らの理想を求め共に自由奔放に生きていた
のではないか。

1/22(月)キャプテンの一言

2018/01/22 月曜日 - 22:17:29 by captain

▼日本時間きのう(21日)午前10時43分、
ニュージーランドから民間の超小型衛星を載せた
ミニロケットが打ち上げられた。このミニロケットは
アメリカのベンチャー企業「ロケットラボ」の
「エレクトロン」というロケットで全長17メートルしか
ない。そのため100キロ以下の超小型衛星の
打ち上げを専門としている。とはいえ初めての
打ち上げだったので、これから超小型衛星を専門
に商業的に打ち上げることになる。
世界の衛星打ち上げは国家機関や研究機関、
大学および民間企業と多彩で競争激化している。
そこで一番問題になるのが打ち上げ費用。
「エレクトロン」は明らかにされていないが、
おそらく20~30億円程度ではないか。
日本の小型ロケット「イプシロン」の3号機が
18日午前に2度の延期を乗り越えて打ち上げ
られた。こちらも100キロ以下だが、全長は
26メートルもある。「エレクトロン」は3Dプリンター
を使ってエンジン制作するなどコストダウンを
図ったという。これにしても3Dプリンターの
能力は「なんでもあり」というくらい凄い。
ドラえもんもビックリするくらい何でも作れてしまう。
一方、「イプシロン」は打ち上げをパソコン2台
のみで人手がかからないオートシステムが採用
されている。これにより打ち上げ費用が50億円
程度に抑えられている。この金額は日本の誇る
H2Aロケットの打ち上げ費用の半分くらいに
なっている。さすがに商業ベースに乗せようと
するなら100億円は高すぎる。
ただし、H2Aロケットはかなりの数の衛星を搭載
することが可能なので打ち上げ時期さえ一緒に
することが安くできるという利点もある。

▼月面ロボット探査機も民間レースでも日本
チーム「HAKUTO」がインドでの打ち上げを
ほぼ断念して、月に行くメドが立っていない。
探査車「SORATO」は軽量だから、「エレクトロン」
や「イプシロン」で打ち上げることは可能だが、
「SORATO」は自力で月面に降り立ちことが
できない。つまり着陸機に乗ってでないと、
月には到達できないということ。当初の予定
ではインドの探査機と一緒に行くことになって
いたから、そのことも問題になっているだろう。
このところ22億円(優勝賞金)レースのニュース
が入ってこないので不安があるが、3月末まで
のミッション完了まで時間がなくなってきている
のも事実。

▼18日のイプシロン3号機の打ち上げでは
非常に面白い現象が発生した。「夜光雲」と
いうもので産経新聞は当日18日の夕刊で
イプシロンの打ち上げより大きな写真でこの
「夜光雲」を紹介していた。筋状の雲がまるで
オーロラのように色鮮やかに空一杯に広がって
いた。これはオーロラみたいだが、まるで違う
現象。オーロラは荷電粒子(プラズマ、太陽風
の流れ)が地球の磁場に吸い込まれる形で
両極に流れ込み、大気の酸素や窒素に衝突
して起こる。だから緯度が高い北極圏や南極圏
で発生する確率が高い。時として太陽の表面
活動が活発で大量の荷電粒子が流れ込んだ
場合は北海道などでも見ることができることが
ある。「夜光雲」は多くが夜明け前や日没後
わずかな時間帯に多く見られる現象で自然
には非常にできにくいが、ロケット打ち上げが
その時間帯なら、比較的できやすい。ロケット
が出す噴煙が太陽光によって反射するもので、
角度の違いで色も変わる。高度80キロ程度の
中間層という場所で起こる。地球の大気は
対流圏―成層圏―中間圏―熱圏となっていて
中間圏は地表から50キロから80キロまでの
範囲を差すが、この中間圏つまり80キロまで
の気体を空気ということになる。だから「夜光雲」
は空気があるぎりぎりのところで起こる現象
ということになる。

1/19(金)キャプテンの一言

2018/01/19 金曜日 - 21:40:06 by captain

▼去年までの3年間(2015~2017年)は観測史上最
も暑い地球環境だった。これは国連のWMO=世界気象機関
=が18日発表したものでAFPがきょう(19日)伝えたもの。
それによると去年2017年の地球表面の平均気温は16年
の史上最高を下回ったものの、史上2番目の暑さとなり、
産業革命前(1750年ごろ)に比べ1・1度上昇した。この
結果はNOAA=アメリカ海洋大気局、NASA=アメリカ
航空宇宙局、Met Oefface=イギリス気象庁、ECMWF
=ヨーロッパ中期気象予報センター、日本の気象庁のデータ
を統合分析したもので気象における世界5大機関の総力を
結集したものだから信頼性が極めて高いだろう。この中で
NOAAとNASAは気温を押し上げる要因となるエルニーニョ
現象が起きない状況下での気温上昇としては過去最高だと
指摘している。原因のトップは当然のことながら人類の社会
生活であることはいうまでもない。温室効果ガスの内、人類
が排出している1位はCO?=二酸化炭素、排出総量のおよそ
4分の3に当たる。次に多いのがメタンガスでこれが実は曲者
である。量的にはCO?にははるかに及ばないが、温室効果は
20倍ともいわれているからだ。

▼メタンガスは人工的に排出されているもの以外にロシア
やカナダの永久凍土が融けだすことによっても多く輩出
されているがCO?は圧倒的に人の営みの中にある。そんな
中、便利な小型電化製品の電子レンジ、ヘアドライヤーなど
が結果として大量のCO?の排出につながっているという研究
成果が発表された。19日AFP時事が伝えたもの。それによる
と、環境科学誌に掲載された論文でEU=ヨーロッパ連合内で
使用されている電子レンジはおよそ1億3000万台でこれに
使用される電気量に換算すると自動車およそ800万台分の
CO?排出に匹敵するという。このほか、電気掃除機やヘア
ドライヤー、電気ケトルなどで膨大な排出に関わっていると
しているが、これは電力発電に石炭などの化石燃料を使って
いるという前提がある。自然再生エネルギーや原発ではその
限りではない。これは悩ましい問題といえる。もちろん一番
いいのはすべて太陽光など自然再生エネルギーであることが
望ましいのだが、今すぐというわけにはいかないだろう。しかし
太陽光が無尽蔵であることはみんな知っているのだから、
未来に向かってはそうならざるを得ないだろう。

▼遠い未来は人類にとっていいものではない。地球が生きて
いるということは誰もが知っていることだが、ダイナミックに
動いているということには気がつかない。それでも大陸は
毎日移動を続けている。メキシコ・ユカタン半島といえば
ボクはすぐおよそ6550万年前の巨大隕石の衝突によって
恐竜が絶滅(ただし子孫として鳥類は現存している)した
現象を思い描いてしまう。きょう届いたニュースはそこまで
古くはないだろう。メキシコの考古学者らのチームがユカタン
半島のマヤ文明・トゥルム遺跡近くの地下に全長347キロ
に及ぶ水中洞窟を発見した。チームによると、これまでに
発見されていたおよそ263キロの洞窟とつながっていた。
地下水を巧みに使っていた謎多きマヤ文明の解明につながる
ものと期待される。地球の大陸は2億5000万年前の超大陸
パンゲアや5億年前のゴンドワナ超大陸など移動を繰り返して
いる。6550万年前の洞窟はさすがに残っていないかもしれ
ない。ちなみに今度、今ある大陸が一つになるのは2億
5000万年後だといわれている。ただし移動したことが分
かるようになるのは5000万年だといわれているらしい。
その時、地中海はないかもしれない。

1/17(水)キャプテンの一言

2018/01/17 水曜日 - 22:02:07 by captain

▼去年大騒ぎとなった南アメリカ原産の外来種で
強い毒性の「ヒアリ」について環境省は15日、
生息調査を終えたことを明らかにした。
それによると、去年日本中で見つかったヒアリは
大阪府、兵庫県をはじめ12の都府県の26カ所
だった。環境省は「国内に定着していない」との
認識を示した。ただ、今後も全国の主要68港湾
での調査を中心に水際で警戒を続けていくという。
ヒアリは南米原産ということもあり、日本の冬を
越せないのではないかという認識もあるが、
それはまるっきり屋外という条件がつく。
ヒアリは土の中に巣を作るので、今年の寒い冬
でも関東から西の太平洋側では越冬しても不思議
ではない。水には強いので季節が冬でなければ
大雨にもある程度の水害にも耐えることができる。
第一、全国26カ所で発見されて定着していない
とは言い切れないのではないか。
環境省が春になったら調査を再度始めると
しているので徹底を図ってもらいたい。

▼海外から日本に渡ってきた外来種の数は
無限大といっていいくらい多い。琵琶湖をはじめ
日本の湖で大繁殖しているオオクチバス
(ブラックバス)やブルーギルは筆頭だろう。
またアメリカ原産のミシシッピアカミミガメは
祭の屋台で「ミドリガメ」として子どもたち人気が
あった。どこの局だか記憶していないが最近
「かいほり」という池の水抜きがブームになって
いるようだ。現在、東京の井の頭公園の池も
水を抜く「掻い掘り」が行われており、外来種の
駆除が行われている。草魚も水草や蓮を食い
荒らす。話題になっているアリゲーターガーや
カミツキガメに至っては人にも脅威になりそうな
姿をしている。不思議に思うのが天然記念物の
オオサンショウウオだろう。日本固有の種が
減少して中国産とのハイブリッドが増えている
という。あんな生き物を日本に持ち込んで、
そのうえで自然に放つなど考えられないのだが。

▼こうして世界中からいろいろな生き物が日本に
入ってきているが、この逆のケースも結構多い。
以前「ジャパニーズ・ビートル」と呼ばれる
コガネムシの仲間「マメコガネ」は日本原産だが
北アメリカで猛威を振るっている。特に大豆や
ブドウに甚大な被害を与えている。アメリカへ
渡ったのは古く1916年(大正5年)に
ニュージャージー州で発見されているから、
侵入したのは明治時代かもしれない。
この「ジャパニーズ・ビートル」はヨーロッパにも
拡大して去年、スイスでも確認された。
スイスへは日本から直接ではなく隣国イタリア
(2014年に生息が確認される)を通じて流入
したとみられる。この「ジャパニーズ・ビートル」
は成虫が地上で大豆などマメ類やブドウの葉
や花を食べ尽す。さらに幼虫は地中でおよそ
1年間(寒冷地ではもう少し長い地中で生活)、
それらの植物の根を食い尽くすから質が悪い。
当然ながら日本全域に生息しているが、国内
にはライバルが多く幼虫の時にモグラや
カラスアリなどに捕食されるため、それほど
恐れられていないと思われる。

▼前記アリに「オオハリアリ」という種が日本に
生息している。これもアメリカに渡ってしまった
「逆外来種」ということになる。日本ではシロアリ
を主食としているが、アメリカでは他の昆虫を
バクバク食べているらしい。食性がアメリカに
渡ってかなり変わってしまったということだろう。
そういえば日本人にとって海藻のワカメは
味噌汁の具としてベスト3に入るくらい人気が
高いが、海藻を食べる習慣があまりない海外
では日本から侵入してきた外来種ということになる。

1/15(月)キャプテンの一言

2018/01/15 月曜日 - 22:23:51 by captain

▼あさって17日に予定されていた小型ロケッ
ト「イプシロン3号機」の打ち上げが18日以降に
延期された。JAXA=宇宙航空研究開発機構=
がきょう発表したもの。天候の悪化を理由としている。
イプシロン3号機は高性能小型レーダー衛星
「ASNARO=あすなろ=2」を軌道に送り込む
予定だった。「ASNARO2」はNECが開発した
経済産業省の衛星で地上の詳細な情報を入手
することができる優れもので、電波での観測に
なるため天候(雲なども)に左右されない。
JAXAの鹿児島県肝付町にある内之浦宇宙
空間観測所から17日の午前6時から35分間の
間に打ち上げる予定だった。実はすでに1回延期
されており、2回目の延期となった。これはこれで
非常に大変なことが起こることになる。ロケットの
打ち上げは宇宙好きの間では一大イベントで、
生で見たい人が多くいる。
当然、事前に打ち上げ時間が発表されているから、
それに合わせて休みを取ったり、前日のホテルの
予約をしたりと緻密なスケジュールが立てられる。
仕方ないことではあるが、度々は勘弁してもらいたい。

▼ちなみに前回は去年の11月12日に打ち上げ
られる予定だったが、電気系統の不具合が
見つかりかなり長い延期が決定された。しかし
今回は悪天候が理由なので18日以降から最大
2月28日の間の打ち上げが設定されている。
なぜ打ち上げが一番安定しているH2Aロケット
を使わないか、というと打ち上げ費用の問題が
ある。H2Aロケットは1回100億円くらいかかる
といわれている。衛星を数多く搭載していれば、
1機当たりの費用は安くなるが、丸ごと負担する
ということになればかなりの金額(100億円)に
なってしまう。そこで「ASNARO」は小型ロケット
「イプシロン」でも打ち上げ可能な小型化に成功
した衛星(600キロ程度)ということになる。
「イプシロンロケット」は固形燃料を使い、すべて
をコンピューター制御で打ち上げる省エネロケット
でおそらくH2Aロケットの3分の1程度まで費用
が抑えられていると推測する。次回は天候も考慮
して日程を選んで宇宙へ旅立ってもらいたい。

▼自然の中に生きているものは仕方がない、
と思う。きょう河北新報が伝えたところによると、
背かい自然遺産の「白神山地」でニホンジカが
増えてシンボルともいうべき「ブナ林」が荒ら
される可能性が出たとして駆除に乗り出すという。
秋田県北部と青森県南西部にまたがる「白神山地」
は日本の世界自然遺産の第1号で1993年に
指定された。特にブナの原生林は貴重だが、
この地域にはかつてニホンジカが生息していた
はずである。河北新報の記事によると、東北北部
のニホンジカは明治時代にすでに絶滅したと
されている。それ以前、江戸時代も安土桃山時代
もそして室町時代にもニホンジカが住んでいて、
それでも白神山地のブナ林は現代まで生き
残った。だからニホンジカが復活したと喜ぶべき
ではないか。記事によると、幸いシカはオスのみ
で繁殖には至っていないという。それならなおさら、
当面様子を見守ったらどうだろう。地元の人が
狩猟によって食事の一部にするというのなら、
かつての人の営みということで問題ないと思うが、
ただ単に駆除では自然遺産としての方向性が
問われるのではないか。ニホンジカがによる
ブナへの被害はある程度予想される。
予想の範囲内ならそれは自然に任せるのが
一番ではないか。白神山地が滅ぶことを望んで
いるのではない。自然遺産のあるべき姿はやはり
「自然を一番」に考えることではないかと思ったまで。

1/12(金)キャプテンの一言

2018/01/12 金曜日 - 22:00:49 by captain

▼水曜日のこのコーナーでもお伝えしたが、民間に
よる月面探査賞金レース「グーグル・ルナ・エックス
プライズ」(優勝賞金およそ22億円)に参加している
日本のチーム「HAKUTO」が月に降り立つ前に障害
に直面している。去年末、打ち上げ地のインドに月面
探査機「SORATO」を送り込んでいた。そして同じく
レースに参加するインドチームと一緒に月をめざす
ことになっていた。ところが今年に入って打ち上げが
できない状況になった。理由を資金面としているが、
事実お金だけの問題ならスポンサーを含めて民間
企業に応援を求めれば最悪の事態は避けられるよう
に思う。しかし、チーム「HAKUTO」は主催者(グーグル
傘下)に対して3月末までの実施期間を延期してほしい
と要求したという報道がなされた。つまり、このまま
インドだ頼りでは打ち上げというより探査機を月に
送り込めないということを意味している。これはインド
チームが用意する予定だった「SORATO」を月面に
着陸させるための着陸機の準備も整っていないという
ことなのだろう。インドでの打ち上げ費用がどれくらいか
分からないが日本のH2Aロケットの場合100億円くらい
といわれている。これは探査機などの費用を含めず
純粋にロケットを打ち上げて運んでいる探査機を軌道
に乗せるというもの。

▼今回のレースに参加している日本、インド以外の
イスラエル、アメリカ、混成の3つのチームもまだ
探査機を打ち上げていない。1月から3月末までに
①月面にロボット探査機を着陸機させる、②着陸地点
から探査機を500メートル以上移動させる、③高解像度
の動画及び静止画像を地球に送信する―の3つの課題
をクリアするというもの。おそらく、この中で一番難しい
のは探査機を月面に故障なく着陸させることだろう。
その第1関門でチーム「HAKUTO」はつまづいたこと
になる。もちろん、期限延長が決まれば新たな発射機関
を探す必要があるだろうが、着陸機の開発が進んで
いなければ厳しいと言わざるを得ない。残りの3チーム
に探査機を乗せる余裕があるなら希望が出てくる。
とはいえ非常に厳しい状況であることは間違いない。

▼香川県さぬき市の養鶏場で鳥インフルエンザの疑い
が出た問題で再検査の結果、H5亜型のウイルスが
確認され、およそ9万2000羽の殺処分を行っていて
今夜完了した。ことしは島根県や東京都で野鳥から
鳥インフルエンザが確認されているが、養鶏場からの
発生は初めて。鳥インフルエンザといえば去年のこの
時期、韓国で猛威を振るい1000万羽以上が殺処分
された。韓国では鶏肉はもちろん、鶏卵が高騰して
ケーキなどお菓子類に大きな影響が出たことが記憶
に新しい。その韓国では去年末、全羅北道でアヒル
から鳥インフルエンザウイルス(H5N6型)が確認され、
1万2000羽以上が殺処分されている。もちろん、野鳥
から感染したものだから野鳥からも発見されている。
ことしは来月9日からピョンチャン・オリンピック・パラ
リンピックが開幕する。北朝鮮との緊張状態は9日の
南北高官級会談で北朝鮮がオリンピック参加を表明
したことでひと段落したものの、鳥インフルエンザが
去年のように大流行すれば、これはこれで大変なこと
になる。鳥インフルエンザについては朝鮮半島のカモ
類がきげんという説もあり今後とも油断できない。日本
では野菜の値段がべらぼうに高い中、鶏肉まで値
上がりしたら庶民の生活は大ピンチになってしまう。
香川県のお隣、愛媛県の養鶏場でも消毒などの対策
が始まる。濃厚接触でない限り人への感染は報告
されていないが、とにかくウイルスは変異が得意なので
必要以上の接触は避けよう。

1/10(水)キャプテンの一言

2018/01/10 水曜日 - 22:07:03 by captain

▼2020年東京オリンピック・パラリンピックの年は
JAXA=宇宙航空研究開発機構=の小惑星探査機
「はやぶさ2」が目的地の「リュウグウ=Ryugu」
から地球に帰還する年でもある。
2014年12月3日にH2Aロケット26号機で
打ち上げられた「はやぶさ2」はことしの6月下旬
から7月上旬に「リュウグウ」に到着する予定に
なっている。JAXAはきょう(10日)到着への
最終段階となるエンジンの連続噴射を開始した。
「リュウグウ」までの距離はおよそ350万キロに
達しているという。小惑星「リュウグウ」について
は詳しいことは分かっていないが、直径およそ
900メートルのサトイモの形をしているとみられる
地球近傍小惑星の一つでおおむね地球と火星の
間をおよそ1年4カ月かけて太陽を1周している。
当初は「1999JU3」と呼ばれていたが、のちに
正式に「Ryugu」となった。この「Ryugu」は
アメリカのマサチューセッツ工科大学とペンタゴン
=国防総省=が出資して1951年に設立した
「リンカーン研究所」の自動観測プログラム
「LINEAR(リニア)」によって1999年5月10日
に発見された。

▼神話に登場する浦島太郎が竜宮城から
持ち帰る「玉手箱」を想起して名付けられた
ように「リュウグウ」は水を含む岩石が存在
するとみられている。つまり太陽系誕生直後の
46億年前の姿を見ることができるかもしれない
ということ。そのため「はやぶさ2」のターゲット
となった。順調に到着すればおよそ18カ月表面
にとどまり、調査し地下の岩石を持ち帰ることに
なっている。
地球への帰還時期は東京オリンピック・
パラリンピックが行われる2020年で、年末になる
予定になっている。生命の起源となる有機物が
見つかるかどうかはオリンピックの後のお楽しみ。

▼フェイクニュースやっちゃいましたね、金井さん。
去年12月19日にISS=国際宇宙ステーション=
に到着した日本人宇宙飛行士の金井宣茂さんの
身長が宇宙滞在わずか3週間で9センチ伸びた
というニュースがきょう(10日付)のスポーツ紙で
大きく取り上げられた。しかし、1日たったきょう、
ツイッターで「大変な話題になったみたいで、
とんだフェイクニュースで失礼しました」と書き込み、
実際に伸びたのは2センチだったと報告した。
今夜のアンカーマン、荻原靖史さんも解説している
が余りに面白いのでボクなりの感想も。
前日のツイートで「重大なご報告があります」で
始まり「な、な、なんと、身長が9センチも伸びたの
です。たった3週間でニョキニョキと。こんなの
中高生のとき以来です」としていた。でもコマンダー
(船長)のロシア人宇宙飛行士、アレクサンダー・
ミシュルキンさんから伸びすぎだろうと指摘され
再測定した結果、伸びたのは2センチで182センチ
だったという。無重力の状況下で身長が伸びる
ということは以前からいわれており、普通は1センチ
から2センチ程度で地球に帰還すれば元に戻って
しまう。また、最初の測定もいくら無重力といっても
測り間違いというより勘違いしただけかもしれない。
でも楽しいフェイクニュースありがとうございました。
「きぼう」でも実験頑張ってください。

▼同じく宇宙の話だが、こちらは暗雲漂う。ことし
1月から3月の期間、民間による月面探査コンテスト
に出場が決まっている日本の「HAKUTO」チーム
の探査車が月に行けない状況になっている。これは
ロケット打ち上げを予定しているインドのメディアが
9日伝えたもの。それによると、インドチームと一緒
に月に向かう予定のロケット打ち上げが資金不足で
メドが立たない状況に陥っているという。
すでにインドで待機しているチーム「HAKUTO」
気が気ではないだろう。