ニュースキャプテン 喜怒哀楽

褐色の肌 大坂なおみ選手快挙!

2018/09/17 月曜日 - 18:17:15 by ニュースキャプテン

アメフット、ボクシング、体操…2020年東京五輪まで2年を切り、選手ファーストが当たり前の世界で”不祥事”が相次いでいる中、爽快なスポーツ界の出来事だ。

◆テニスの全米オープンで大坂なおみ選手(20)が、4大大会=全英・全仏・全米・全豪=シングルスで日本勢初の優勝を果たした。日本人選手がまったく歯が立たなかったビョルン・ボルグ選手(1976-80年 全英5連覇)世代としては信じられない日、嬉しい!

◆大坂選手はハイチ出身の父、日本人の母の間に大阪で生まれ、3歳で米国へ。幼い頃遊びに来ていた大阪市の靭テニスセンターは、一気に盛況だという。祖父母は北海道根室市に在住。台風や地震の被災地となった大阪や北海道も励まされた。

決勝の相手が、四大大会23度の優勝を誇り、大坂選手の憧れの存在セリーナ・ウィリアムズ選手(36)だったことも初制覇に彩りを加えた。

大会後に今最も食べたいものを聞かれると、たどたどしい日本語で「トンカツ、カツ丼、カツカレー…抹茶アイス」。インタビューの受け応えに、日本人女性の素顔と魅力も見せてくれた。


◆イケメンのドイツ人コーチ、サーシャ・バイン氏(33)の存在も大きい。大坂選手の飛躍の根幹は、身長180cmの身体を自由に繰れるようになったフィジカルの強さだ。しかしスポーツ・勝負の世界で、いかにメンタルが大事かも示した…大坂選手の完璧主義を解消した精神改良、それを成し遂げたのはコーチの手腕だ。これも「選手ファースト」の一つと言える。

大坂選手のパワーに焦る?女王セリーナ選手の苛立ち…さらに判定・抗議やブーイングで騒然とする中、平常心を失わなかった精神的成長、世代交代も見せつけた。

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◆褐色の肌をした大坂選手の快進撃に、日本中の多くのファンが感動した。一方で「純粋な日本人と違うしなぁ…」などと”心ない”声もあった。この活躍が、日本のさらなる「国際スポーツ国」への後押しとなってほしい。

陸上競技ではケンブリッジ飛鳥選手、サニブラウン・ハキーム選手といった海外にルーツを持つ日本人選手が五輪代表を目指し、最速を競っている。バスケットボールや野球、サッカー、ラグビーなどでも、いま普通の光景だ。国民の期待とともに、選手たちの目標・憧れになりつつある。

スポーツの世界だけではない。来日外国人を含め、さまざまな国籍、人種の人々が国内に暮らす。あえて言うまでもないが、それが健全なものである限り差別・偏見から解き放たれた社会でなければならない。

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真のスポーツ国  JAPANへ

<2018.9.17    S>

災害列島 力合わせて

2018/09/10 月曜日 - 18:17:58 by ニュースキャプテン

ゴォーと風が渦巻く音とともに、社ビルが揺れた。スタジオの外窓が外れかけて、あわや大惨事か…それほど凄まじい暴風雨だった。

9月4日正午頃、非常に強い台風21号が徳島に上陸、2時間後には神戸に再上陸した。近畿を中心に大きな被害をもたらし、死者は5府県で13人に上った。

[ニュース情報部はM部長・Fアナウンサー・Sキャプテン連携で、刻々と変わる状況をタイムリー報道]

◆日本列島に上陸した台風は1951年以降、今回の21号がちょうど200回目となった。7~9月に集中し164回、8月が70回と最も多い。都道府県別にみると、1位・鹿児島41回、2位・高知26回、3位・和歌山23回。

◆気象庁は朝からすでに暴風・大雨など警報を発令。JRや私鉄も前日から運休予告を初めて行った。「えーっ!今から」などと驚き、批判の声も聞かれたが、早い判断と”脅し”は懸命で効果的だったといえる。平日昼の大阪の都心に人が少ないことが負傷事故や混乱、帰宅困難者…多様な人的被害を抑えた。

◆一方で、お粗末なタンカーの関西国際空港連絡橋衝突。当時、瞬間最大風速51.8メートルが吹き荒れる関空周辺。一気に流されてしまうことは容易に予測できたはず、事前に湾から離れるとか何か手は打てたはずだ。衝突により片側車線が大きく損壊し道路が盛り上がり通行不能、あげく関空には8000人が孤立してしまった。

海と見まがうように浸水した関空は翌日から、被害を免れたB滑走路を使用し国内線、翌々日には国際線が一部再開するという迅速な対応。いい教訓として大阪空港・神戸空港と連係し発着便を振り分け、オール関西の見せ所だ。状況に応じ、即座に対応できるルールを作るべきだ。

◆延べ約219万戸が停電した関西電力は、情報提供不足や停電解消・復旧に手間取った感を否めない。

近畿では6日経ってもなお約1万戸(10日午後現在)で停電が続き、和歌山、京都の一部地域では長期停電の恐れさえある。

◆その2日後の未明、北海道胆振(いぶり)地方で最大震度7の大地震が起き40人の死者を出した(10日現在)。

ライフラインはまひ、北海道の半分の電力を担う苫東厚真発電所が緊急停止した…道内全域で停電となる国内史上初の「ブラックアウト」に陥った。停電は解消されたが、供給不足のため道民に2割節電を求め、その上で計画停電の検討にも入る異常事態だ。

2011年の東日本大震災後、首都・東京は電力逼迫で、計画停電の寸前までいった。地下鉄など節電を優先し、数週間は薄暗かったのを覚えている。少しくらいの暗さや不便さを受け入れ、協力が大切な時だ。

◆被災者支援も急務だ。20日投開票される自民党総裁選真っただ中だが、”支援予算”を最優先するべきだ。多くの企業も救援金を募っている(OBCも実施)。被災自治体・地へではなく「被災者の手に」渡ってこそ支援だ。さらにその先の「働く場」提供など、被災者の再起こそ求められる。

◆「異常気象だ」「地球全体が変だ」「想定を超えた事態」とよく耳にする。もはやこれが「普通」と考えるべき時代ではないか…そして減災へ備える。

乗り越えろ 日本列島

<2018.9.10    S>

またか 病める米の銃社会

2018/09/03 月曜日 - 18:07:44 by ニュースキャプテン

”自由の国”米で、また若者による銃乱射事件が起きた。銃規制が議論になる中、一向に減らない。

◆米南部フロリダ州で開催されたオンラインゲーム大会の会場で、白人のデービッド・カッツ容疑者(24)が銃を乱射する事件があり、2人が死亡し11人が負傷した(日本時間8月27日未明)。目撃者によると、カッツ容疑者はその場で自殺したという。地元当局はテロの可能性はなく、単独犯としている。

2月にはフロリダ州パークランドの高校で、退学処分となった容疑者が銃を乱射し、生徒ら17人が死亡する事件が起きた。その後”標的”となった学生たちが「もう我慢できない」と銃規制を求める声を上げた。事件があった週末、全米各地で学生や市民を中心に大規模デモが起き、ロサンゼルス市庁舎の前には銃規制を求める10万人以上の市民が集まった。

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◆米国の人種構成比率は意外にも?白人が78.1%を占める大多数、黒人が13.1%、その他が8.8%となっている(2011年時点)。しかし誤解を恐れずにいうならば、ヒスパニック系、アジアン、先住民ら人種のるつぼゆえの”差別”は根深い。自己防衛に過敏になる一因ではないだろか。

2003年(米同時多発テロ9.11から2年)に米マスコミを視察した。首都ワシントンのレストランで夕食をとったが、空席が目立っていたにもかかわらず奥の端っこの席へ追いやられた記憶がある。有無を言わさぬ応対に”気圧”された。

そして国旗・星条旗を目にする機会が、日本に比べ圧倒的に多い。行く先々であちこちで目にするのは、なるほど人種をまとめる重要な役目を果たしていると感じた。

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◆米では銃を500ドルで簡単に買える。ガンショップは全州で5万店を超え、これは日本国内のコンビニ店とそれほど変わらない数だ。この点だけでも米の銃規制が簡単でないことを表している。

また、銃による死者は3万人を超える。その内訳は、殺人よりも自殺の数が圧倒的に多い。自殺が約6割を占めており殺人は約3割といわれる(残り1割は意図しない事故・誤用)。

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◆アメリカ合衆国憲法修正第2条

【規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であるから、人民が武器を保有しまた携帯する権利は、これを侵してはならない】

この条項が米国における銃規制反対の根拠になっている。この”武装権”は、2つの説を持つ―民兵を組織するための州の権利であり個人に銃所持を認めたものではないとする集団的権利説と、個人が武装する権利であるとしてみる個人的権利説だ。

銃規制に反対する巨大な圧力団体が全米ライフル協会だ。1871年、南北戦争に勝利した北軍出身者、銃販売業者や銃愛好家などにより設立され、会員は約400万人に上る。映画「ベン・ハー」の主演男優チャールトン・ヘストンも協会長を務めた時期がある。

◆乱射事件が起きるたびに、銃規制の声が高まる。しかし規制は進まない。トランプ大統領も消極的だ。自らは自らで守る建国の歴史、自由の国であるがゆえに”病める国”とは皮肉なものだ。

悩みのLiberty

<2018.9.3   S>

第100回 輝いた君の夏

2018/08/27 月曜日 - 18:00:20 by ニュースキャプテン

◆第100回夏の高校野球は8月21日、大阪桐蔭(北大阪代表)が金足農(秋田代表)に13-2と大勝し、史上初の2度目の春夏連覇で幕を閉じた。金足農は秋田県勢で第1回大会以来103年ぶりの決勝進出。しかし初の東北勢優勝の悲願はかなわなかった。

常勝軍団vs.雑草軍団の決勝戦、ひときわ公立の農業高「カナノウ」は日本中を沸かせた。

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◆100回を数える記念大会は、一方で「初」の出来事が多かった。

「雑踏事故防止のために」外野席を有料化し500円(子ども100円)、アルプス席などの料金も引き上げた。それでも甲子園総入場者数は過去最多、初めて100万人を超えた。

雨で順延0日の酷暑。試合中に選手たちがペットボトルの水を飲む姿が見られた「給水タイム」を設けた。

延長13回表からは、ノーアウト1、2塁で始める「タイブレーク制」。体力の消耗を防ぎ勝敗が早くつく、賛否はあったが実施された。史上初は第2日、佐久長聖(長野)―旭川大(北北海道)。先頭打者が送りバントで、攻め方がほぼ決まってしまうが…導入は成功だったといえる。

◆準優勝・金足農の中泉一豊監督は、5回12失点で降板したエース吉田輝星投手について「もっと早く代わらなければいけないところだったが…できれば最後まで放らせたかったが、将来もある子なので」と交代の理由を語った。

吉田輝星投手は「もう俺投げられない」と言ったという報道がされた。口には出さなかったが満身創痍の甲子園881球、地方大会を含めると1517球だった。

せめて決勝は、1、2日空けて試合できるシステムを作ってやるべきではなかったか。

米国で報じられた「虐待」とまでは言わないまでも真夏の連投、もう再考するべき時代だ。過密日程を組む、主催側の思いやりが欠如している。

チームとしては、なぜリリーフ投手をつくれなかったのか。投げ続け投げ切る試合は、歴史を振り返ればそこにドラマが生まれたり、皆胸を踊らせた…だが若者の未来を思う、それも指導者の一使命ではないのか。

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◆「見よ草の芽に 日のめぐみ
農はこれ たぐひなき愛…われら拓かむ」(抜粋)

故郷へ届けとばかり、金農ナインが背をそらせ高らかに校歌を歌った姿も清々しい。

決勝戦後、吉田輝星投手「亮太のリード、捕球があってこそ自分の投球」。菊地亮太捕手「吉田がいたからこそ、ここまで成長できた」。いろいろなものを呑み込んで、心打たれる言葉だ。

◆平成最後の甲子園56校の16日間、そして全国3789校の熱戦だった。

がんばった!感動の夏

<2018.8.27    S>

あおり運転 殺人起訴

2018/08/20 月曜日 - 18:00:19 by ニュースキャプテン

お盆の道路渋滞の時期も過ぎた。家族や大切な人を乗せた運転に神経を使い、帰ってグッタリという人も多くいただろう。命にかかわる車の運転…なのに許しがたい行為が後を絶たない。

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◆大阪府堺市で乗用車にあおり運転の末追突され、バイクの大学生(22)が死亡した(7月2日)。大阪地検支部は、運転していた中村精寛容疑者(40)を殺人の罪で起訴した(7月23日)。クラクションを鳴らし1分間追跡、時速100㌔㍍近いスピードで追突。その後、中村容疑者は酒を飲んでいたことも分かった。許せない”殺人行為”だ。

殺人罪適用は異例だが、「過失でなく殺意があった」とした地検の判断は妥当である。

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数日後、愛知県岡崎市では高速道路で「あおり運転」などを行い、ほかの車を急停止させたとして大学生(19)が暴行容疑で逮捕された。この行為はさらなる命の危険をもたらした。この2台に後続の計5台が絡む事故が起きたからだ。

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◆あおり運転が大きな社会問題となるきっかけは、2017年6月に起きた東名高速道路の夫婦=萩山嘉久さん(45)・友香さん(39)=死亡事故。注意された腹いせに石橋和歩被告(26)が執拗なあおり運転の後、一家が乗ったワゴン車を無理矢理停車させ、そこに後続のトラックが突っ込んだ。石橋被告は喜久さんの胸ぐらをつかむなどの暴行にも及んだ。長女と次女は奇跡的に助かった。

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◆”奇跡”といえば、8月1日に起きた奈良の商店街暴走もそうだ。数人がはねられ重大事故になった可能性は極めて高い…なぜ道路交通法違反(最高刑懲役5年)で済むのか、まったく理解に苦しむ。

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◆あおり運転によって交通事故を起こし、相手を死傷させてしまった場合には、危険運転致死傷罪が適用され、以下の罰則が科せられる。
・負傷事故で最長15年以下の懲役
・死亡事故で最長20年以下の懲役(場合により最長30年以下にも)
・免許取り消し、欠格期間5~8年の行政処分
重罰だが、被害者やその家族からしてみれば、わずか10~15年で加害者が解放される、再びハンドルを握ることもできるということに、到底納得はできないはずだ。
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◆東名高速道路事故から1年後。

両親を亡くし奇跡的に助かった長女(16)が、思いを手紙に綴っている。

「毎晩思い出してしまうので、今でも辛いです。自分でもよくここまで生きていたと思います」。

「両親には何度も今までのことを手紙に書こうと思ったけど思い出すたびに涙があふれ、棺に手紙を入れてあげることさえできませんでした。今回も短くしか書けませんが、事故直前まで幸せに生きてこられた感謝と、もしただの骨ではないなにかになっているのだとしたら、幸せであってほしいということを伝えたいです」

そして手紙は、こう締めくくっている。

「今後、このくだらない事故が少しでも世の中をよりよく変えてくれるなら無駄ではないと思えます。だからそのような人が減っていってほしいです」。

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◆事象に追いつけない法、弱者に寄り添えない法、一刻も早く幅広い適用・整備をするべきだ。

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法よ 人のために!

<2018.8.20    S>

73回目 命つなぐ夏

2018/08/13 月曜日 - 18:00:42 by ニュースキャプテン

広島(8月6日)と長崎(8月9日)に、平成では最後となる73回目の「原爆の日」がきた。

◆いずれも安倍晋三首相、被爆者や遺族、各国代表らが参列し平和を祈る式典が行われた。長崎では、初めて国連のグテレス事務総長も参列し「長崎を惨禍で苦しんだ地球上最後の地にしよう」と呼びかけた。松井一実広島市長、田上富久長崎市長ともに「核兵器のない世界の実現へ国際社会の行動・責任」を求めた。

しかし、いぜん核保有国は現存する。五大国(米、英、仏、露、中)やインド、パキスタン、北朝鮮…まして日本は”核に囲まれている”という現実下にある。

◆新聞各紙には「核廃絶、平和誓う」「風化させぬ」など、例年と変わらぬ大見出しが並ぶ。まるで去年のコピーのようなものまである。”大局報道”分からなくはないが…伝わってこない。

◆広島の平和記念式典で子どもを代表し、米広優陽君(市立五日市東小6年)と新開美織さん(市立牛田小6年)が「平和への誓い」を宣言した。「僕らが原爆の事実を受け継がないと、今まで被爆者の方が語ってきてくれた意味がなくなってしまう…私たちが学んで心に感じたことを伝える伝承者になります」。猛暑の青空に大きな声が響いた。聴く者の心にも響いた。伝わった。

長崎では「高校生平和大使」ら国内外の高校生ら120人による”若者集会”も行われた。全員で黙とうした後、原爆投下中心地を示す碑を囲んで手をつなぎ「人間の鎖」をつくった。米ハワイ州から参加した女子高生、ブルーク・ボルトンさん(17)は「世界の若者が連携することで、平和な世界に変えていけるはず」と思いをぶつけた。

◆被爆者(被爆者健康手帳所持者、2018年3月末現在)は15万人以上で年々減少、平均年齢は82歳を超えた。

8月6日、86歳女性が広島女学院高等女学校修了証を授与された。13歳1年生のとき被爆した内田瞳さん(86)。両親を亡くし幼い弟妹を養うために、学業を諦め働いた。「これで胸を張って女学院の生徒だったと言える。子どもや孫にも見せたい。宝物です」。

5歳のとき広島で母妹を亡くし、4年前の豪雨土砂災害では、救助隊員に「妻を先に助けてくれ」と懇願した夫を失った。自身も左足切断の大けがを負った宮本孝子さん(78)は言う。「夢や希望のある若い子が、同じ目に遭ってはいけないじゃろ」。

◆悲惨な事実を見つめ、生きてきた道のりを思う…それが忘れないこと、命をつなぐこと。せめて、毎年巡りくるこの暑い夏には。

明後日8月15日は「終戦の日」。

二度と起こさない  伝える夏

<2018.8.13    S>

歌は世につれ 世は歌につれ

2018/08/06 月曜日 - 18:17:32 by ニュースキャプテン

◆ボブ・ディラン(77歳・1941年生まれ)が7月29日、ノーベル賞受賞後初の日本公演を行なった。新潟での野外音楽イベント「フジロックフェスティバル」の最終日に登場し、エンディング「風に吹かれて」など16曲、文字通り風に吹かれて聴くファンを魅了した。

2016年、ミュージシャン初のノーベル文学賞受賞は世界を驚かせた。受賞理由は「偉大な米国の歌の伝統の中に、新たな詩的表現を創造した」だったが、政治的活動も影響したことは否めない。

◆歴史にifは空しいが、もし生きていたら先に受賞しただろうと思うミュージシャンがいる。ジョン・レノン(1940年生まれ)。

1980年12月8日ニューヨーク。元ビートルズメンバーでソロ音楽家、政治・平和運動でも世界的名声を得ていた40歳のとき射殺された。妻ヨーコ・オノと帰宅した高級集合住宅入り口で、幼少期にビートルズ好きだったマーク・チャップマン(25)の銃弾に倒れる。その6日後、ヨーコの呼びかけに応えた数百万の人々が世界中でジョンを追悼し、10分間の黙とうを捧げた。ニュースとして世界へ流れ、日本でも伝えられたのを覚えている。

世界の同じ時間に、数百万人の心をつかむ。そんな人間がいただろうか、政治家でもいまい。

◆青春時代、日本ではフォークや歌謡ポップス全盛だった。団塊世代でもなく新人類でもない、自虐的に?言えば”中途半端な世代”か。

同世代といえば中3トリオ。山口百恵が引退したとき、恥ずかしながら「青春の区切りか」などと感じた。くすんだ心と希望が交錯したアリスの「遠くで汽笛を聞きながら」、かぐや姫の「22才の別れ」は地で行った。ポプコン・グランプリ受賞の中島みゆき「時代」や、忘れ得ぬ人が浮かぶ荒井由実の「卒業写真」…聴けば不思議とその時代・人・情景が迫ってくる。気づかずに癒やされ、背中を押してくれていた。

◆そんな1970年代に歌謡界を牽引した「新御三家」の一人、西城秀樹(63)が5月16日死去した。

高校の音楽室、ヒデキをまねてスタンドマイクを蹴り上げていた。とにかくカッコよかった。2度目の脳梗塞のあとの姿に、ファンからは「見たくなかった」の声が聞かれた。それでも自分を”晒し”ステージに立ち、病気のことも語り続けた。最期までカッコいいじゃないか。

東京・青山葬儀所での告別式には、喪服のオッさんオバさんら(失礼)1万人以上が集まった。出棺のとき♫ブルースカイブルーが流れ、外苑東通りまで大合唱が響き渡った…今も時々思い出す、演出を超えた”ラストコンサート”だった。

できるなら、80歳のYOUNG MANが見たかった。

◆「歌は世につれ世は歌につれ。時代を超えて語り継ぎたい歌がある」…それぞれに、それぞれの時代がある。涙して励まされ、そして皆見えない力をもらった。

歌っていい!いつの世も。

<2018.8.6 S>

お知らせ

- 18:17:11 by ニュースキャプテン

「ニュースキャプテン 喜怒哀楽」―事実は小説より奇なり!?ニュースや日々の出来事に目を凝らし、喜怒哀楽を伝えていきたいと思います(毎月曜予定)。

異常気象 地球が泣いている

2018/07/30 月曜日 - 18:00:54 by ニュースキャプテン

豪雨の後の猛暑続きにひと雨ほしいなぁと思っていたら、先週末に台風12号が発生。北上し関東から西へ急カーブ、伊勢市付近上陸後に西日本を横断した。さらに九州南海上へ抜けたと思ったら、同じ場所をゆっくりと”旋回”するように一時居座った…異常なコースで、日本上陸の台風197個目にして初めてだという。東海地方を中心に被害をもたらし、西日本豪雨の被災地にも無情の追い打ちとなった。

日本列島、いや地球が危ない。

◆埼玉県熊谷市では国内の観測史上最高を5年ぶりに更新する41.1度を記録した(23日)。全国4地点で最高気温が40度を超え、21地点で史上最高気温を更新。気象庁は「命に危険を及ぼす暑さレベル。一つの災害と認識している」と異例の緊急記者会見を開いた。この日は東京都青梅市でも40.8度、観測史上初めての都内40度以上を記録した。

気象庁によると、日本の東海上から張り出す太平洋高気圧の勢力が今月上旬からずっと衰えず、さらにその上空をチベット高気圧が覆う「高気圧の2層構造」。関東内陸部での「フェーン現象」も拍車をかけている。

◆日本だけではない、世界も変だ。

6〜7月は北極圏を含め世界的に気温が上昇し、異常な猛暑に見舞われた。カナダで熱波のため多数の死者が出たり、ノルウェーとフィンランドで北極圏なのに気温33度に達しスウェーデンで数十件の森林火災が発生した。

1913年7月に56.7度の世界最高気温を記録した米カリフォルニア州で52.0度を観測、ロサンゼルス近郊チノで は48.9度、サハラ砂漠で51.3度と異常高気温となった。中国、韓国でも猛暑で40度を超すなど最高気温を更新、インドネシアはモンスーンを伴う豪雨による洪水。5月、6月と米ハワイ島でキラウエア火山、中米グアテマラのフエゴ火山まで噴火した。

その一方でカナダ東部のニューファンドランド島では6月下旬に雪が降り、約2㌢の積雪とは…世界各地で”異変”のため被害が相次ぎ、都市機能、生活経済にまで影響を及ぼした。

気象注意情報で、最近よく耳にする「今まで経験したことのないような…」。いわば人類が今まで経験したことのない気象が”普通”になり、地球が新たな段階に入ったといえるだろう。

◆国連の世界気象機関(WMO)は「温室効果ガスの増加による長期的な地球温暖化の傾向と関係がある」と分析している。

温室効果ガスに関する最新のIPCC(政府間パネル)報告書よると「人為的に排出されている温室効果ガスの中では、二酸化炭素の影響が最も大きい。二酸化炭素は石炭や石油などの消費に伴い大量に大気中に放出され、温暖化の主要因」として相関性の高さを指摘している。

地球温暖化が今のペースで進めば、2040年代に世界の平均気温が抑制目安とされる「1.5度」の上昇に達し、自然災害や生態系破壊などのリスクが確実に深刻になると再三警告もしている。

◆人類の進化に伴った様々な科学技術の進歩、取捨選択を見極める時かもしれない。政治・経済的駆け引きはもういい…個々が”痛み”を共有し、すぐに世界全体で対応しなければ手遅れになるのは明らかだ。

次の世代のために。

待ったなし!健康な地球。

<2018.7.30>

100回目の夏 頑張ろう!日本

2018/07/23 月曜日 - 18:00:07 by ニュースキャプテン

「夏の甲子園」100回記念大会(8月5日開幕)、過去最多の56校が出場する。全国地方では3789高校の熱戦が繰り広げられ、すでに北北海道・旭川大高が甲子園一番乗り。栃木・作新学院や香川・丸亀城西、熊本・東海大星翔、沖縄・興南など続々と出場を決めている。

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◆選抜高校野球と違い、負ければ終わりの一発勝負。地方大会を勝ち抜かなければ、甲子園の土を踏めない。

甲子園入り口には歴代優勝校旗が飾られる。これも夏だけの風物詩だ…はるか半世紀以上前の”奇跡”、母校の校旗も浜風に揺れる。

そして記念大会のため松井秀喜(星稜)、桑田真澄(PL学園)ら甲子園のレジェンドたちの始球式や、NPB屈指のスラッガー中田翔(大阪桐蔭)、T―岡田(履正社)らが母校のユニホーム姿で球児たちにメッセージを送る。懐かしく楽しみの一つだ。

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◆2011年の夏の甲子園。当時東京単身赴任時代に法事で帰省し、炎天下の外野席で観戦した。近畿勢の対戦カードでもないのに超満員だった。

この年3月11日に未曾有の自然災害、東日本大震災が起きていた。自粛の声もあったが、白球ドラマは行われ、球児たちの全力プレーや聞こえてくるお国訛り、例年通り変わりない応援と歓声。したたり落ちる汗を忘れて観戦した。

だがこの年は、やはりちょっと違った。球場入り口にさり気なく置かれた募金箱、銀傘の下のスコアボードの上に「頑張ろう!日本」の横断幕。力づけられたことを思い出す。

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◆今年も大阪北部地震、西日本記録的豪雨と続いた。

広島大会は甚大被害で、予定より10日遅れの全国で最も遅い開幕となった。入場行進もなかったが、安芸南の田代キャプテンが思いを込めて宣誓した。

「野球ができることに感謝します。どんな状況も克服し、それを乗り越えて挑戦します。被災された方々に勇気と力を与えられるよう、支えてくれたすべての人々への感謝を胸に、がむしゃらにプレーすることを誓います」(抜粋)…

なお被災地では普通の生活は遠い。いぜん行方不明の方さえいる。

もう一度「頑張ろう!日本」。

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◆酷暑の中、熱戦真っただ中の地方大会。一度も敗れなかった1校だけが、”100回目”の深紅の優勝旗を手にすることができる。しかし残る3788校も一度しか敗れていない。

いまの一生懸命、胸を張れ!

試合には敗れても”負けなかった夏”だから。

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若人よいざ! 栄冠は君に。

<2018.7.23>