許せない! かんぽ生命

 日本郵政グループのかんぽ生命保険が、契約”操作”によって、保険料の二重徴収や無保険期間が生じていたことが発覚した。2016年4月〜2018年12月の間で、二重徴収は約2万2千件、無保険は約4万7千件にも上る。信じ難い企業倫理欠如だ。

◆全国2万局以上ある郵便局。その局員が窓口になり契約販売し、契約によって局員の手当となる。
 かんぽ生命の社内規定では、旧契約の解約から3カ月以内に新契約が結ばれたケースは乗り換えと定義し、契約した局員に支払われる手当が新規契約の半分になる。一部局員が手当の満額受給を狙い、解約から4カ月が経過した後に新契約を結ばせていた疑いがあるという。顧客はこの期間、無保険状態になった。
 また新契約後6カ月以内に旧保険を解約した場合も乗り換えとなるため、6カ月が経過した後に解約させ、顧客が新旧両方の保険料を負担する二重払いをしたことになった。
 かんぽ生命は日本郵政グループ、今も国の関与が残りそこが大きな信用となっている。その信用を逆手に取ったと言われて仕方ない。それ故にチェック機能も乏しく甘い!

◆おそらく多くが高齢の方、多くない収入から出している保険料。現代は生活が多様化し契約も複雑にならざるを得ないが、顧客あってこそ。分かりやすく丁寧に説明する義務が企業にある。逆行も甚だしい。
 保険は生きていくため、いざという時家族のため…許せない!

◆一義的には局員のモラル。しかしそれだけか!背景にはノルマ偏重があった。局員が負担を感じ不正に走ったか…もし契約時に虚偽の内容を伝えたり、顧客に不利益になる内容を伝えなかったりしたら保険業法違反になる。
 そこに組織的土壌、過剰な指示はなかったのか。低金利の厳しい時代、完全民営化への過程などという理は成り立たない。利益を優先する余りの組織であれば、顧客を欺す商法と言われても仕方ない。政府も責任を持って、早く検証するべきだ。

◆かんぽ生命保険の植平光彦社長は記者会見し「信頼を損ね、深くおわび申し上げる。顧客の不利益の解消に向けて、全社体制で真摯に対応していく」と謝罪した。不適切な契約は9万件を超え、郵政民営化以降で最大の不祥事となった。
 しかし、真摯な反省が国民に響いてこない…何故だろうか。

◆顧客救済、手当制の見直し、原因究明を行う第三者委員会を設置。8月末まで保険業務は自粛するという。当然だ。
 経営陣は一刻も早く全容解明と責任の所在を明らかにし、その後速やかに総退陣するべきだ。でないと、国民は納得しない。

責任明確に エリをただせ!
<2019.7.15 S>

親愛「お前」 アカンか?

プロ野球・中日ドラゴンズの応援曲「サウスポー」の演奏が、今季終了まで自粛されることになった。球団によると、歌詞の中にある「お前」が不適切ということ…波紋が広がった。

◆阿久悠作詞・都倉俊一作曲・ピンク・レディーのヒット曲「サウスポー」は野球を題材にしていて、高校野球も含めて応援曲の定番。
 中日の応援曲の歌詞に「お前が打たなきゃ誰が打つ」というフレーズがある。球団によると、チーム内から「『お前』という呼び方は選手に失礼では」とする声が上がったという。球団側は歌詞の変更を要望したが、すぐには無理なので、応援団が自粛を決めた。 「サウスポー」応援曲は、ここ一番の時に演奏される「チャンステーマ」の一つ。中日応援団公式ホームページによると歌詞は、「オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!オイ! (Let’s Go 選手名) みなぎる闘志を奮い立て お前が打たなきゃ誰が打つ 今 勝利をつかめ」などとなっている。

◆「お前」という言葉は「おおまえ(大前)」の音変化で、神仏、貴人の前を敬って言う。現在でも御前(みまえ、おんまえ)と使われる。転じて、間接的に人物を表し貴人の敬称となった。古くは目上の人に対して用いてきたが、時代につれて近世・明治以降からは次第に同輩以下に用いるようになった。

◆「子どもたちの教育上いかがか…シンプルに名前で呼んで」「止めろとは言ってません。ファンをリスペクト(尊敬)してます」。歯切れ悪く、与田剛監督なぜ? まずは選手たちの声を聞いてみたいものだ。
確かに「お前」は不快に差別的な場合もある、受け取り方でも違う。その使い方はT.P.O(時・場所・場合)によって違うべきものだ…親愛、激励、一体感の「お前」も大事な日本語。杓子定規に教えることこそ問題ではないか。
こういう波紋、議論は日本語を愛するが故…いいじゃないか。

◆ファンの一人として今歌うなら 
♪球団よ “お前”がやらなきゃ誰がやる♫ 
球団こそ早く自粛を撤回して「お前が打たなきゃ誰が打つ」を聴かせてほしい。

日本語 その心
<2019.7.10 S>

関西 世界遺産ツアーだ!

アゼルバイジャンで開かれていたユネスコ世界遺産委員会で、大阪府の「百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群」の世界文化遺産登録が決定した(7月6日)。
予定通りとはいえ、令和元年、大阪初の世界遺産は嬉しいニュースだ。

◆「百舌鳥・古市古墳群」は世界最大級486メートルの仁徳天皇陵などを含む49基。堺・羽曳野・藤井寺にまたがる。これで”近畿そろい踏み”となった。
・1993年「法隆寺地域の仏教建造物」奈良
・1993年「姫路城」兵庫
・1994年「古都京都の文化財」京都・滋賀
・1998年「古都奈良の文化財」奈良
・2004年「紀伊山地の霊場と参詣道」和歌山・奈良・三重
世界遺産登録は世界で1093件、日本国内では23件目。今回が6件目となる近畿・関西、秀でた文化・自然が誇らしい。

◆最初に名乗りを上げたのは2007年。国内審査に3回落選するなど試行錯誤と努力を続け、13年越しの悲願達成だ。保存・景観を優先しつつ、政令指定都市・堺市の都市開発と活性化に知恵を絞らなければならない。

◆経済効果1000億円以上とも言われるが、大阪は食だけやない!
はや地元では、古墳カレーや百貨店でもグッズ販売、埴輪作り体験など人気だが、古墳を見下ろせる複合タワー施設を3市と地元企業で建設してほしいものだ。
そして、大阪-京都-奈良-和歌山-兵庫-滋賀-三重…世界遺産関西ツアーと銘打って、官民一体の大キャンペーンはどうだろう⁈

元気関西! 世界へ
<2019.7.8 S>

大阪G20閉幕  “役者外交”

37カ国・地域・機関の首脳が大阪に集結し、G20大阪サミット(6月28、29日・住之江区インテックス大阪)が「首脳宣言」を採択し閉幕した。

◆米中貿易戦争の最中、一筋縄では行かない各国調整を行う議長国として、安倍首相は20を超える首脳と積極的に会談した。”歴史問題”で理不尽な韓国・文在寅大統領とは会わない意思を貫いた一方、初日には習近平中国主席と会談し国賓として来春訪日を要請、夕食会を開くという配慮を見せた。硬軟織り交ぜた”安倍外交”は調整役としては及第点か。調整役を超えて国際社会に”直球”を投げる仕事はこの先?また目前の参院選への思いも見え隠れするが…。

◆注目の首脳宣言。強き国アメリカファーストの経済・貿易戦争で、「反保護主義」は最初から見送られ、「自由、公平、無差別で透明性があり予測不能な安定した貿易および投資環境を実現し、市場を開放的に保つよう努力する」とまとまった。公平、自由、開放的の文言には米中を牽制しかつ両国の顔を立てる形になったと言えよう。

◆主役はやはりトランプ米大統領だったのか。来日前日に「日本が攻撃を受ければ米国は全力で守るが、米国が攻められても日本は助けてくれない。不公平な同盟だ」とぶち上げ、米中首脳会談で対中追加関税の先送りを表明…極めつけはツイッターに端を発した、帰りに韓国に寄り板門店で北朝鮮の金正恩委員長と3度目の電撃会談。それは演出であったにせよ、対中・対北・対日・対韓のしたたかな強き米国のトランプ外交だった。
しかし、米国内でも「3度目会談が融和演出だけでいいのか、政治的友情ショーだけだ」との批判も上がってくる!? まず北の非核化への具体的行動こそ…”なし崩し”展開は日本にとっては危うい。

◆吉村大阪府知事、松井大阪市長は「(大阪は)世界最大の国際会議を開ける安全を証明した、大阪万博へ弾み…格が上がった」と語った。
さて大阪よ。この経験をどう生かすのか。

世界へ発信 次は
<2019.7.1 S> 

「NBA八村」誕生!嬉し

プロバスケットボールNBA(National Basketball Association)のドラフト会議が20日(日本時間21日午前)、ニューヨークで行われ、日本代表でも活躍する八村塁(ゴンザガ大、21歳)がワシントン・ウィザーズから日本人初となる1巡目・全体9位(指名は30チーム2巡目まで)での指名を受けた。年俸4億5000万円を超える見通し。
直後のインタビューで「クレイジーですね。現実じゃないような気もします」「まずは中学のコーチに感謝したいです。彼は『僕はNBAへ行く』と言ったのでそれを信じてやってきました。高校、大学の皆さんにも感謝したいです」続けて日本語で「皆さんやりました!」と語った。
心映えも素晴らしい好青年だ。ジャケットにつけていた日の丸のピンバッジや「ワシントンの桜が楽しみ」…日本愛、嬉しいじゃないか!

◆身長2m03㎝、富山県出身。アフリカ西部・ベナン人の父と日本人の母を持ち、宮城・明成高で全国高校選抜優勝大会3連覇。2014年のU17世界選手権では、強豪国の選手を押しのけて得点王に輝いた。
大坂なおみ 4大大会V、サニブラウン9.97 、100m五輪メダルに匹敵する偉業と言える。
1970年代青春のオヤジ世代は、テニスならボルグやコナーズ…日本選手の力は4大大会では遠く及ばず、陸上100mはヘイズに始まり(1964年東京五輪金)、ルイスの別世界の走り。ましてNBAは、その存在すらよく知らなかった。
今まではるか届かなかった高み、信じられない衝撃だ。

◆小学低学年の頃は野球、高学年で100m走の全国大会に出場するなど陸上でも飛び抜けた身体能力を見せていた。
八村がバスケを始めたのは富山市立奥田中1年のとき。恩師・坂本穣治コーチ(59)との出会いが夢の一歩となる。初心者で落ち込む八村に、バスケを辞めさせないためにも「お前はNBAに行くんだ」と言い続けた「塁!マイケル・ジョーダンのようにボールを片手でつかめるな」とほめ続けた。
そして強豪の私立明成高校に進み、佐藤久夫監督(69)に礼儀やチームワークなど精神力も鍛えられた。

◆若いスポーツ世代は、ずっと先を見つめて行っていると分かった。「凄い凄い」というよりこの世界感覚が当たり前、周りも考えていかなければと反省…競技種目に関わらず大いに世界舞台に挑む、それが更なる日本スポーツ界を上げていく⁈「驚きでなく普通」の時代へ。

前日会見で「ドラフトはイベント。これからNBAでどうやって行くかが大事」。日本バスケットは、今夏W杯中国大会に21年ぶりに自立出場(2006年日本大会では開催国出場)、来年は44年ぶり出場の東京五輪。日本代表チーム「アカツキファイブ」の名の通り日本バスケットの”日の出”、そして揺るぎないエースだ。

ワクワク! 塁ファイト
<2019.6.24 S>

サニブラウン 9秒97も通過点

陸上のサニブラウン アブデル・ハキーム選手(20歳、米フロリダ大)が6月7日、テキサス州で行われた全米大学選手権の男子100メートル決勝で3位に入り、9秒97の日本新記録をマークした。桐生祥秀選手(23)が2017年に記録した9秒98をぬり替えた。
身長188㎝の恵まれた肉体を生かしたストライド走法、日本選手として稀な後半加速型。100m決勝では、練習を重ねてきたスタートが決まり、それゆえに後半微妙な力みが出た。「もう少しいい記録が出たかな」とあっさり。未完の大器だ。

◆この全米大学陸上選手権は、将来のオリンピック、世界陸上のメダリストを占えるほどレベルが高い。決勝は、サニブラウン選手を含め9秒台の自己ベストを持つ選手が4人も出場。100メートル、200メートルの2冠となったナイジェリア出身のディバイン・オドゥドゥル選手(22歳、テキサス工科大学)は、100メートルで今シーズン世界最高タイの9秒86、200メートルも世界3位の19秒73。100メートル3位サニブラウン選手の9秒97も今シーズン世界6位だ。

現に、歴史に名を刻む数々の名スプリンターたちがこの全米大学選手権タイトルを手にしている。1981年に優勝したカール・ルイスは、その後世界記録を出しオリンピックで9つの金メダルを獲得した。1990年優勝のリロイ・バレルは、世界記録を2回更新している。

◆サニブラウン選手は、優勝した400mリレーの約50分後に100m決勝、その約45分後に200m決勝と、疲労の中ハードなレースに結果を出した。日本を離れ生活環境も一変、厳しい競争の場に自ら置いた。心身ともに成長著しい。学生生活の中、コーチ・食指導・身体フォローなど万全とは言えない…まだまだ伸びる!

◆スポーツ界の明るい光、日の丸を背負い世界を舞台で活躍する”ハーフ選手”たち。サニブラウン選手だけでなく、テニス・大坂なおみ選手、NBAドラフト指名が楽しみな八村塁選手ら…嬉しく期待が膨らむ一方だ!目前の陸上日本選手権には、サニブラウン、桐生、山県、小池…日本史上初の9秒台決着だ。来年の東京五輪では、暁の超特急・吉岡隆徳さん以来88年ぶりの100mファイナリスト。いや初のメダリスト…ということは、400mリレーは金メダルか⁈

表彰台 日の丸が見える

<2019.6.17 S>

中国共産党 揺らいだ日

 

1989年、中国北京の天安門広場は血に染まった。民主化支持者の胡耀邦元総書記の死去をきっかけに、学生中心に政治改革を求める運動が拡大、6月4日に中国政府は武力鎮圧を強行した。戦車の前に丸腰で立つ若者の映像は忘れがたい。
この「血の日曜日」から暫く後、中国当局はようやく死者数を「319人」と公表、海外の報告では1千人以上、1万人規模という推計もある。

当局は「天安門事件は動乱。ソビエト崩壊のようにならず、正しい選択だった」と明言、世界に発信した。

◆30年経った今なお死者数さえ明らかにせず、全容の公表はない。それどころか、中国国内ネット情報では「天安門」は検索できない。若い世代は、6.4に何があったかさえ知らない。今や世界第2位の経済大国になったのは、共産党一党政治のお陰と思っても不思議はない…。
当時、学生リーダーだった王丹氏(50)は「(人権状況は)天安門事件前よりも、はるかに悪くなっている」。
裏返せば、中国共産党の力は強く統制も強くなったということだ。

◆1989年は、世界で社会主義体制の転機を迎えた時。11月には東西ドイツ統一の「ベルリンの壁崩壊」が起きている。
日本国内はリクルート事件や消費税導入で竹下内閣が退陣、引き継いだ宇野内閣(参院選惨敗、女性問題で69日間の短命内閣)だった。そして海部内閣は欧米の対中経済政策に同調したまではよかったが、いち早く円借款凍結の解除を打ち出した。国際社会の”制裁”が続いていれば歴史は変わっていたかも、とまでは言わないが…。

◆国境なき記者団が毎年公表している「報道自由度ランキング」によると180ヵ国中、中国は177位。今年も外国人記者たちは天安門広場に近づけなかった。
目前の大阪G20。任期制廃止を唱えた習近平中国主席も来日する。経済、尖閣、ガス田問題…「人権」にも日本は堂々と意見を!

歴史の惨劇 消してはいけない
<2019.6.10 S>

ぽっぽや 降旗監督逝く

高倉健主演の「鉄道員(ぽっぽや)」「あ・うん」や「網走番外地」シリーズなどを手がけた日本を代表する映画監督、降旗康男さんが20日亡くなった。長野県出身、84歳。
2016年に遺作となった岡田准一主演「追憶」(17年公開)の撮影終了後、しばらくしてパーキンソン病を発症。療養中の今年4月に体調を崩して入院後、肺炎を患い…通夜、告別式は故人の遺志により無宗教で近親者のみで執り行った。愛飲していた日本酒「久保田 千寿」と愛用のメガネ、愛用の時計を祭壇に供え、大好きだったポルトガルの民族歌謡「ファド」を流したという。
◆鉄道員(ぽっぽや)。
廃線間近の北海道ローカル線が舞台。17年前まだ幼かった一人娘の雪子、そして妻の静江(大竹しのぶ)が亡くなった日も仕事をこなし、駅のホームに立ち続けていた駅長・乙松(高倉健)。定年目前、ホテルへ再就職するよう誘われるが、鉄道員でなくなった自分など想像できなかった。友人の駅長(小林稔侍)が言う「横すべりでホテルの役員に収まる半端な俺とは格が違う。あれが、ほんとのぽっぽやじゃ」。
黙々と業務をこなす乙松の前に小さな女の子が現れ、手には亡き娘・雪子にあげたものとそっくりの人形。次には「妹の忘れた人形を取りに来た」と、12歳の少女が駅舎に…そして続いて、女子高生(広末涼子)が制服姿で姿を見せる。女子高生は本当に鉄道が好きらしく、2人は誰も来ない駅舎で話を弾ませ、乙松のために鍋まで作ってくれた。「私、鉄道の人のお嫁さんになるのが夢だから」…乙松は、もういつ死んでもいいと少女にこぼす。死んだ雪子が幽霊となって、17年で成長していく姿を見せに現れたのか、強く抱きしめる乙松に雪子は微笑んで抱き返す。翌日駅のホームには、冷たくなった乙松の亡骸が雪に埋もれ、ラッセル車の乗員が発見した。
雪の駅、片田舎の自然・情景、何気ない会話、そして喜怒哀楽…時折流れる「テネシーワルツ」(高倉健さんの亡き元妻・江利チエミさんのヒット曲)もまた、”にじみ出る味”があった。
◆鉄道員(1999年公開)を初めて観たのは2001年。父が亡くなりすぐの年明け2001年2月、新聞社デスクとして大阪本社から東京本社へ異動となった。学生時代以来20年ぶりの東京生活。2001年は重大事件の多い年だった。アメリカ同時多発テロ、附属池田小事件、新宿歌舞伎町火災、明石花火大会歩道橋事故…「君が東京に来てから、事件が多い!」と、厳しくも嬉しい声を浴びた。そんな中楽しみの一つは、いつしか週末のビデオ観賞になった。
◆近くのレンタルビデオ店で毎週数本借りては1週間かけて観る…そんな怠惰な父を見かねてか、娘(当時9歳)に「そんなに映画が好きなら、得点でも付けたら」と言われ、大学ノートに5点満点の点数をつけ感想を書き始めた。
映画はシナリオ、役者、映像、そして人それぞれの思いによって感動も違ってくる…数本しかない5点満点が「鉄道員」についている。
亡き娘が生きていればの想定で、幼い時、女学生の時…入れ替わり現れるシーン、極めつけは父と娘の最後の会話。苛まれ続けた不器用で寡黙な父(高倉健)に、娘(広末涼子)が語りかける。「ありがとう、お父さん。ゆっこ(雪子)は幸せだよ」…泣けた。
不器用で一筋、日本の映画監督がまた逝った。
映画の魅力 今もなお
<2019.6.3    S>
*「ニュースキャプテン喜怒哀楽」2年目に入りました。思いを大事に続けていきたいと思います。*高岡美樹の「べっぴんラジオ」でニュース解説も始めました。
引き続きよろしくお願いします。S

折れない心 2人の選手

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◆白血病闘病中の競泳女子池江璃花子選手(18)が、公式ホームページ(https://www.rikako-ikee.jp/)を開設して自筆メッセージを寄せた(5月8日)。ほぼ2カ月ぶりの発信となった。
「治療は順調に進んでいます。体調が良い時は、今までやらなかったぬり絵やパズルをやったり、映画を観たり、泳いでた時は出来なかったことを楽しむという生活を送っています」と記した。
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▼池江選手は2月12日に白血病を公表。骨髄バンクへの問い合わせが急増、支援の輪が広がった。
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折に触れて自身のツイッターを更新してきたが、文字数制限などがない形式で、しっかりとしたメッセージを届けたいと希望からだ。
トップページには「応援ボタン」というものもつけた。ボタンを押せば、さまざまな国の言葉で「ありがとう」の文字が浮かぶ。本人と家族が話し合い、こだわって作ったという。海外のスイマーにも『ありがとう』を伝えたいという思いだ。
メッセージは「どんな時でも1人ではない事を忘れません。そして忘れないでほしいです。一緒に頑張りましょう!そして待ってくれている皆様に1日でも早く良い報告ができるようにしたいと思います…」と締めくくった。
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▼これまでのツイッターにはこう綴られている。
2月13日「私は、神様は乗り越えられない試練は与えない、自分に乗り越えられない壁はないと思っています…」。
3月13日「東京オリンピックまで499日。1日遅れちゃった…。まだまだ諦めないぞー!!」と絵文字つきで。
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▼トップスイマーとして18歳の女性として、突然襲われた病。アスリートが最も目標にする、4年に1度の五輪。まして母国東京開催まで1年ちょっと、出場したい思い…だが、どうか焦らないでほしい。
ファンが望むのは、五輪の舞台の勇姿だけじゃない。「東京」に間に合わなくてもいい、「パリ」もあるじゃないか。しなやかなで力強い泳ぎ、爽やかな笑顔、感動、そしていつも見る者に与えてくれる「見えない力」信じている。
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◆同じ日、大腸がんからの復帰を目指してリハビリを続けている阪神タイガース・原口文仁捕手(27)が鳴尾浜球場でのウエスタン・リーグ中日戦で実戦復帰した。8回に7番・代打として出場、相手2番手・伊藤投手の外角高め144キロ直球を右中間最深部へ打ち返したが、右翼手・藤井の好捕にアウト。
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▼矢野監督もエールで愛弟子の復帰をたたえた。
「これで、おめでとうと言うとフミ(原口)は違いますと言うかもしれないけど、第一歩を踏み出せたということは本当にめでたいことやと思う。ファンも俺らも甲子園だったり、1軍でフミらしい姿をみせてもらえるというのをみんな待っていると思う」。
▼原口選手の会見抜粋
「生きているということがすごくありがたいことだと実感できたので。またNPBというところで野球ができていることは僕の中ですごく幸せなことだし。これで僕が活躍することで、さらにたくさんの人に勇気だったり、夢だったりを与えられると思うと、本当に頑張るしかないなと。そういう気持ちですね。自分のためにというのは置いておいて、みんなのためにこれから野球に取り組んでいきたい」。
「野球人生でまた新しいスタートを切れたので。大谷君の復帰とかぶる中で、こんなに多くのメディアの方に来ていただいてありがたい気持ちですし。『原口頑張っているぞ!』と日本中に届けてもらってたくさんの人に元気になってもらえたら。それが僕の本望なので」。
▼プロ野球選手として27歳の男性として、大きな壁に直面した。昨シーズンは代打で23安打を放ち、代打の神様と呼ばれた桧山進次郎さんの球団記録に並んだ。「生きていることが…」と命を語る一言一言が胸に迫る。
頑張って! 生きる力
<2019.5.27    S>

世界遺産 近畿そろった!

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日本が世界文化遺産に推薦していた、大阪府の「百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群」について、登録可否を事前審査するイコモス(国際記念物遺跡会議)が、ユネスコ(国連教育科学文化機関)に対し「登録が適当」と勧告した=5月14日。
アゼルバイジャンで開かれるユネスコ世界遺産委員会(6月30日~7月10日)で正式決定、世界文化遺産として登録される。
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◆「百舌鳥・古市古墳群」は世界最大級486メートルの仁徳天皇陵などを含む49基(堺・羽曳野・藤井寺にまたがる)。令和元年、皇室にも国民の関心が高まる中の朗報。大阪にとっても、初めての世界遺産へ嬉しいニュースだ。
大阪「古墳群」が登録されれば”近畿そろい踏み”となる。
・1993年「法隆寺地域の仏教建造物」奈良
・1993年「姫路城」兵庫
・1994年「古都京都の文化財」京都・滋賀
・1998年「古都奈良の文化財」奈良
・2004年「紀伊山地の霊場と参詣道」和歌山・奈良・三重
世界遺産登録は世界で1092件、日本国内では22件。「古墳群」は近畿6件目となり、世界に誇れる近畿の文化・自然の素晴らしさを物語る。
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◆国内審査に3回落選し、4度目の正直だった。最初に名乗りを上げたのは2007年。以降、古墳の保存状態などを考慮し数を絞り込んだり…13年越しの努力、悲願が達成された。
イコモスは「傑出した古墳時代の社会政治的構造を証明…」と最大級の評価をし49基すべて認められた。
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◆壮大な「古墳群」、近い場所から見るのも魅力的だが、全体像を見るのはヘリなど上空からしかない。
吉村洋文大阪府知事は「タワー、観覧車のようなものを検討したい」と発言、是非実現してほしい。
もちろん保存・景観を優先しつつ、政令指定都市・堺市の都市開発とのバランスもとりつつだ。
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◆古墳群が世界遺産に登録されれば、経済効果1000億円以上とも言われる。
観光大阪として、大阪城、通天閣だけでなく湾岸エリア、古墳文化の南へ…人の流れをも変える起爆剤にしたいものだ。
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令和元気へ!オール大阪
<2019.5.20    S>