鶴澤藤蔵さん/ウィーン・モダン

久々にお越しいただきました。
文楽三味線の鶴澤藤蔵さんです。

先日、毎年恒例の内子座公演を終えられたばかりです。

本公演の他にも色々な場所で公演が行われます。
大阪には国立文楽劇場があるんですが、もっとカジュアルに見ていただける機会があるんですよ。

こちらも恒例になりました、中之島文楽です。
ビギナーのための解説が日替わりゲストと共に行われますので、とても人気の催しです。

もちろん文楽も見られますよ。
今回は心中天網島 北新地河庄の段です。

三大ダメ男(藤蔵さんがおっしゃったんですよ)の紙屋治兵衛が、小春逢たさに花街へ向かうシーン。

三味線の弾き方にも違いがあるというお話しをしながら、実際にスタジオで弾いてくださいました。

物語の解釈の仕方で弾き方が違うんですね。
とても興味深かったです。

中之島文楽は
10月4日(金)19時開演
  5日(土)14時開演 です。
場所は大阪市中央公会堂 大集会室

当日券もあるようですので、ぜひお出かけください。

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今日のあっちこっち行ってみ~は「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」です。
フランスの世紀末芸術の展覧会をご紹介したことがありましたが、こちらは‘芸術の都’ウィーンです。

19世紀末から20世紀初頭にかけて、ウィーンでは絵画や建築、デザインなど、それぞれの領域を超えて新しい芸術を求めたウィーン独自の装飾的で煌(きら)びやかな文化が開花しました。

今回の展示は、世紀末のウィーンに花開いた独自のきらびやかな文化、絵画や建築、デザインなどが紹介されています。

といってもいきなり登場するのがマリアテレジアの肖像画です!
マリーアントワネットの母にしてハプスブルク家の女帝!
まさに期待に違わぬ迫力と豪華さです!
額縁に赤ちゃんの肖像画がありました。
この赤ちゃんは後の皇帝ヨーゼフ2世です。
すぐ隣にその皇帝になったヨーゼフ2世の肖像画も展示されています。
18世紀後半に始まる、“批判的な合理主義によって古びた慣習を刷新し、知性と社会の革新を目指す思想。”「啓蒙主義」がウィーンに入り、やがてヨーロッパ文化の中心地となっていったのです。

ウィーンに生まれて成熟していく数々のデザインも、今回は多方面で見ることができます。
家具や、調度品、生活用品、数々の椅子、ドレス、アクセサリーや建築物。
眼鏡もありました。
この眼鏡はあのフランツ・シューベルトの眼鏡なんですよ!
この眼鏡をかけたシューベルトの肖像画もありました。

肖像画はどれを見てもとても個性的です。
美化しすぎていないということなんでしょうか?

その中でも感動したのは、皇后エリザベートの肖像画です!
今も名作として何度も舞台化されているあの「エリザベート」!
めちゃめちゃ美しい!

隣は皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の肖像画です。
これがあの物語のふたりなんだ~と。
実在の人物なんだ~あらためて感じました。

そしてなんといっても今回の見どころは、
クリムトが最愛の女性を描いた≪エミーリエ・フレーゲの肖像≫です!

相対したときに「見たー!!」と感動しました。
顔や手やデコルテの部分はとても写実的に描かれているのですが、ドレスや背景は抽象的です。
身体に沿う青いドレスがなんともセクシーです。
クリムトの自宅にはたくさんの女性モデルが常にいたそうですよ。

1903年の第18回ウィーン分離派展で初めて展示されたこの作品。
好意的な評価を得たものの、描かれたエミーリエ本人は気に入らなかったといわれています。

この作品に限り、なんと写真撮影がOKです!
クリムトが初めて自然主義を離れ、装飾的で抽象的な表現を取り入れた作品なんだそうです。

「愛」もすてきでした。
陶酔しきった表情の若いカップルの背景に亡霊のような恐ろしい姿も同時に描かれています。
これは縦に3分割された独特の額縁でした。

「パラス・アテナ」という作品はよく見ると細かくいろんなものが描かれていました。
もちろんすべてに意味があります。

そして、エゴン・シーレです。
強烈な個性と力強さは、見ると忘れられません。
すごく楽しみにしていました。

クリムトをこよなく敬愛した彼ですが、すでにその作風はまったく異なり、表現主義と呼ばれます。
クリムトがなくなったとき、彼の亡骸を描いたのだそうです。

18世紀の女帝マリア・テレジアの時代の啓蒙思想が発展し、ウィーンのモダニズム文化に芽吹き、19世紀末の豪華絢爛な芸術運動へとつながっていく・・・。

ウィーンが“芸術の都”と呼ばれるに至る始まりと、その理由を紐解く、約300点の展示をぜひ「感じて」ください。
この秋にぴったりの豊潤な展覧会です。

「ウィーン・モダン  クリムト、シーレ 世紀末への道」大阪展
会場:国立国際美術館

大阪メトロ四ツ橋線肥後橋駅から徒歩約10分
京阪電鉄渡辺橋駅から徒歩約5分
2019年 12月8日(日)まで開催

開館時間 10:00~17:00
 8~9月の金曜・土曜は21:00まで
 10~12月の金曜・土曜は20:00まで開館
 (いずれも入場は閉館30分前まで)

休館日 月曜日休館
(ただし、9月16日、23日、10月14日、11月4日は開館し、翌日休館)

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♪今日のオンエア楽曲♪
 1. 勝ちドキ / GReeeeN
 2. 東京Sugar Town / 堀 ちえみ
 3. 秋雨前線 / Cocco
 4. U / 三浦 大知
 5. 魔法って言っていいかな? / 平井 堅
 6. 毎日がスペシャル / 竹内 まりや