ギュスターヴ・モロー展

今日のあっちこっち行ってみ~でご紹介したのは、
「ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち」です。

ギュスターヴ・モロー(1826-1898)。
私は今回初めて知った名前です。
でも、すごかったです!怪しく不思議な雰囲気でした。

神話や聖書をテーマにした魅惑的な女性像で知られる19世紀末フランスに花開いた象徴主義の巨匠なんだそうです。
私は昔、映画で「サロメ」を見たことがあります。
サロメって、悪女のイメージですよね?
このサロメという女性は、代表的な悪女として、古くからキリスト教の世界で名が知られていて、19世紀末から20世紀初め頃好んで取り上げられたモチーフです。
モローが「サロメ」を描いた作品は、ファム・ファタル(宿命の女性)、
( 男性の運命を変える女性。男性を破滅に導く女性、悪女をさします。)のまったく新しい描き方でした。

今回展示されている「出現」はまさにそれで、この作品以後のファム・ファタルを描く上でのイメージ形成に影響を与えたといわれているんだそうです。

今回はパリのモロー美術館の全面協力を得て、身近な女性たちからファム・ファタル(宿命の女性)まで、モローの描く多様な女性像を紹介しています。

19世紀末から20世紀初めのヨーロッパは繁栄し、とても豊かな時代でした。「我々はこれから進歩し続けていくに違いない。」
そんな楽観的な雰囲気がありました。
ですが、「豊かな時代がいつまで続くのだろうか、この物質的な豊かさは人を本当に幸せにするのだろうか」と疑問を抱く人々も出てきます。

そしてこの頃、あの「印象派」が登場し、身近な、目に見えているものを描くという当時としては新しい表現が出てきました。
クールベは、「私は天使を描かない、なぜなら私は天使を見たことがないから」と語ったそうです。
これに対して、モローのような象徴派は
「目に見えているものだけを描くのではなく、内在するもの、目に見えないものを描く」という表現として生まれました。
同じ時代にあって様々な人間、そこから生まれる芸術があるんですね。

今回の展示には、モローの人生にとって大切な身近な2人の女性を描いた素描をはじめとする作品。
また、最後のコーナーには純潔な女性にしかなつかない一角獣の鮮やかな色彩の作品なども多数展示されています。
展示方法も大変凝ったものですので、ぜひ壁ごとご覧になってくださいね!

「ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち」
あべのハルカス16階あべのハルカス美術館にて
 9月23日(月・祝)まで開催。
近鉄阿部野橋駅、JR・大阪メトロ天王寺駅からすぐ

開館時間 10時~20時
(月曜・土曜・日曜・祝日は18時まで、入館は各閉館の30分前まで)
観覧料  一般=1,500円、大学・高校生=1,100円、中学・小学生=500円。
休館日  7月22日・29日、8月5日
詳しくはあべのハルカス美術館のホームページでご確認ください。

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♪今日のオンエア楽曲♪
 1. Fly Over / Dragon Ash
 2. かざぐるま / 一青窈
 3. 渚 / スピッツ
 4. Unchained Melody / The Righteous Brothers
 5. ユー・ガッタ・チャンス / 吉川 晃司
 6. 美人薄命 / アン・ルイス