初めてお越し頂きました。
文楽人形遣いの桐竹勘十郎さんです!
国立文楽劇場開場35周年記念 4月文楽公演 第1部「仮名手本忠臣蔵」では
高師直(忠臣蔵でいうところの吉良上野介)を遣っていらっしゃいます。
こんないけずな役をされているとは思えない穏やかな方ですね~。
お祖父様、お父様も人形遣いというお家ですが、
「同じ世界へ・・・」と言われはったことはないそうです。
お姉様の三林京子さんからハッパをかけられたのかと思いきや
そんなことはなく、でも「自分がやりたかったみたいですねぇ。」
「内気な、漫画ばっかり描いてる子供やったんです。」
今も絵を描くのはお好きです。
文楽劇場の記念スタンプは35年前の開場から25年に渡って
勘十郎さんが作ってらっしゃったんです。
中学生の時、アルバイトで劇場にお手伝いに行かれた事がキッカケで
文楽の世界に入る事を決心されました。
14歳で入門されてから52年。今ではNHKの「にほんごであそぼ」始め、
各方面でもご活躍でいらっしゃるので本当にお忙しい!
おしゃべりが苦手な少年だったとは思えないですよね。

いけずな高師直、(忠臣蔵でいうところの吉良上野介)役が、
最近益々楽しくなってこられたそうです!
いいお芝居のそろった4月文楽公演。
29日までですので、ぜひお出かけください。
またまた無理を言って‘タカオカ’を遣っていただきました。

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今日の「あっちこっち行ってみ~」は、幕末明治の鬼才・河鍋暁斎の没後130年を記念する「没後130年 河鍋暁斎」をご紹介しました。
関西ではこの規模で展示があるのは珍しいそうです。

ビックリしました!
これ一人の人の仕事!と思うような画風、画業、が多岐・多方面にわたります。
錦絵も描けば、町内のお祭りの幕も描くという感じです
掛け軸や絵巻だけでなく、暁斎が手がけた挿絵本や工芸品のほか、
制作プロセスを示す下絵類も紹介されています。
幕末明治期の「画家」は、さまざまな生業に従事していたんですね。

数え年7歳で浮世絵師の歌川国吉に入門し徹底して「写生」する事を教えられました。
わざわざこんなに難しい格好させなくても!と思うようなポーズの人物画もあります!

お弟子さんによると、暁斎の写生は、じーっと見ながら描くのではないそうです。
描きたい姿を決めてその姿を見つめ、画室で記憶で描く。うすれたらまた見る。
記憶して描く・・・。これを繰り返すと、完全に記憶することができて、最後には
モデルがなくてもいつでも描けるようになるというんです!

今回多数展示されている本絵になる前の下絵を見ると、
紙をはって上から書き直している様子がわかります。
悩んでこだわって描き直しているんですね。
この下絵を見ていると、暁斎が身近に感じられました。
暁斎の、「生と死」にまつわる作品も展示されています。
例えば血まみれの女性と首つりの男性。その骸をついばむカラス・・・!
うって変わって両袖には文明開化を連想させるシルエットがえがかれています。
これは羽織の絵柄です!ビックリです。(前期展示)
生々しい地獄や幽霊像も追求してきた暁斎のこれも一面です。
幽霊の絵も・・・すごいです。
晩年には、観音像と菅公さんを毎日のように描き、京都や天満宮に寄進していました。

また、活躍した時代が幕末から明治という激動の時代です。
外国人との交流も多く、作品も多様です。
今回は、お雇い外国人のエルヴィン・フォン・ベルツの旧蔵品がドイツから
里帰りしています。
画題はもちろん素晴らしい作品です。

「没後130年 河鍋暁斎」
会期は4月6日〜29日(前期)、30日〜5月19日(後期)。
会場 兵庫県立美術館
アクセス 阪神岩屋駅から南に徒歩10分
JR神戸線灘駅南口から南に徒歩15分
開館時間 10:00〜18:00(金土 〜20:00) ※入場は閉館の30分前まで
休館日 月曜日(ただし4月29日、5月6日は開館)、5月7日
詳しくは兵庫県立美術館のH.P.などでご確認ください。
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♪今日のオンエア楽曲♪
1. 愛だけがすべて -What do you want?- / Hey!Say!JUMP
2. もっと接近しましょ / 石川 秀美
3. 東京ライフ / KAN
4. ニューヨーク・シティ・セレナーデ / Christopher Cross
5. Sugar Lady / 河村 隆一
6. 以心電信 / ORANGE RANGE
7. サブリナ / 家入 レオ
8. 白い雨 / アンダーグラフ